国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ! (ちくま文庫 よ 24-1)

著者 :
  • 筑摩書房
3.61
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本棚登録 : 740
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480427250

作品紹介・あらすじ

こんな話題で一杯だったら、地理の授業がもっと楽しかったのに。ハローキティ金貨が使えるクック諸島ニウエ、100年以上も働かずに生活しているナウル人、海上の人工島を占拠して独立宣言してしまったシーランド公国、マニア向けの切手を乱発して財政を支えるピトケアンなどなど、ざっと52カ国。常識や先入観を脱ぎ捨てて眺めれば、世界は意外といい加減にできている。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の雰囲気から馬鹿馬鹿しい本かと思ったが、中身はいたって真面目。
    「珍国」と銘打ってはいるがそもそも「国」とはなんだろうかと考えさせ、「国」という概念を再定義させられるような内容で面白い。

  • いろんな国や地域の雑学集です。気軽に楽しめます。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764844

  • 2007年さいたま市議会議員

  • 地球人とはけったいな生き物。国の歴史には血生臭いものが多い。サラワク王国が他のものに比べて平和的で、なんか聞き覚えあると思ったら旅行してた。しかも首都のクチン。これを先に知ってたらもっと見えたものがあったろうにな。

  • 好きだな〜こういう視点。

    この本の面白いところは、
    普段日本にいたらスルーしてしまうような遠い小さな国家もテーマごとに多数取り上げていることに始まり、
    遠い海外の話とも思える事柄を、我々の身の周りに落とし込み社会を見ているところ。
    【国の統一】は【市町村合併】と照らし合わせて考えることも出来、これによるメリットやデメリット、賛成派と反対派の対立etc... その構造について掘り下げたり等。

    合併によってさいたま市という大型都市が生まれたことで、古くから続く浦和vs大宮という対立構造のバランスが変わり「立場を奪われていく」大宮を憂い、「どげんかせんといかん」の精神で遂には市議会議員にまでなった著者の「国の見方」指南書。

    1つのトピックが2ページ程度に纏められているので、非常に読みやすいのも良い。

  • 所々に散りばめられた著者の言い切りの語り口が痛快でした。

    私は、地理や歴史に疎く、果たしてどれくらい理解して読めただろうと思いますが、そんな私でも最後まで興味を失わずに読むことが出来ました。

    地理や世界史の勉強を改めてしてみたいという向学心が芽生えました。

  • 著者がさいたま市議会議員となり、さいたま市になってから県の中枢機関が浦和市に移っていくことを憂い大宮市の独立を果たしたい意気込みであることがなにより面白いです。自分の住む街に自分に必要な機能があり、その運用に要望がとおるなどの最低限の単位でやはり住民は独立したくなるものなのかもしれません。効率とか重複とかを考える前に。

  • 図書館で借りたが、今まで、そのような国もあったなと思い出してしまった。ホームランドとか一時話題になったが、
    もう忘れてしまったが、この本によってどのようなものか、どのような歴史的な経過をたどったか、わかった。特に中東の中立地帯は、小学生の頃にどのようなところか不思議に思っていたが、詳しく書かれていて、興味深かった。また、ギリシャにあるギリシャ正教の国家も面白かった。それぞれ、事情があり、面白い。

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著者プロフィール

1942年滋賀県長浜市に生まれる。長浜市役所勤務のあと、長浜城歴史博物館館長、国友ミュージアム館長などを歴任。カメラを持ち始めたのは長浜市広報担当職員時代から。父祖から受け継いだ田畑を耕作しながら、地元の暮らしや民俗の取材を続ける。湖北の農村の作業を追いかけた『北近江農の歳時記』は第5回日本自費出版文化賞大賞を受賞。

「2022年 『地図から消えた村』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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