快読シェイクスピア 増補版 (ちくま文庫 か 58-1)

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本棚登録 : 89
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480427915

作品紹介・あらすじ

シェイクスピアの作品にまつわる数々の不思議や疑問について、臨床心理学第一人者と気鋭の翻訳家が謎解きをすると、ぴったり息の合った二人ならではの結論が導き出される。四百年前に一人の人間が書いた三十七の演劇が、なぜ現代に生きる私たちをこんなにもひきつけるのか、初心者もマニアも納得できます!『リア王』『マクベス』など未収録の四編を追加した貴重な増補版。

感想・レビュー・書評

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  • 積んであったのを、リアつながりで(「リア家の人々」を読んだので)と思いきって読む。
    シェイクスピア、あんまり読んでないし、芝居で見たものはけっこうあるけど覚えてないし、って感じなのだけど、対談なので読みやすく、おもしろく読めた。河合先生の精神科医としての見方がやっぱり興味深かったかも。松岡さんの翻訳家、研究家としての話も、当然ながら奥深いのだけど。松岡さんがときおり、具体的に、たとえば松たかことか篠原涼子がどう戯曲を解釈し、表現したかってことを話すのだけれど、それもとても興味深かった。芝居が見たくなった。

  • 先日シアターコクーンで十二夜の舞台を見た際に売店で購入。
    十二夜を含む、いくつかの作品について、お二人がざっくばらんに語り合った対談集で、気軽にに楽しく読めた。
    中高生のころ、小田島雄志さんが岩波ジュニア文庫のために書いた「シェイクスピア名言集」が何だか大好きで繰り返し読んでいたことを思い出す。

    対談の内容とは関係ないが、リチャード三世の有名なセリフ、
    "A horse! A horse! My kingdom for a horse!"

    「馬を引け、馬を!代わりに俺の王国をくれてやる、馬!」
    と、「馬!」最後に来るように訳していらしたのが、ああ、そうだよね、最後に"hooooorse!!"って叫んだりするものね、馬で終わらないとね、と印象に残った。
    「俺の」王国、っていうのも、リチャードらしくていい。

    シェイクスピアの訳者は、みんないろいろなこだわりを持って、それぞれに原作の魅力を引き出してきたと思うけれど、松岡訳で読みなおすのも面白いかも。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      増補版が出ていたとは、見逃してました。
      河合先生が亡くなられたので、続編が出るコトが無いと思うと残念です。
      増補版が出ていたとは、見逃してました。
      河合先生が亡くなられたので、続編が出るコトが無いと思うと残念です。
      2012/02/20
  • 「テンペスト」読みたかった… 精神分析学の視点からのは面白すぎるゆえに警戒しながら読んでしまう。ただシェイクスピアはとても面白いことがわかる。観劇してみたい

  • シェイクスピア劇の翻訳家と、心理学者の方の、対談。読みすすめるうちに、シェイクスピアを再読したくなり、舞台を見たくてたまらなくなり。
    改めてシェイクスピアの天才ぶりを感じるが、この御二方のシェイクスピアの分解ぶりが面白い。

  • 全集も読まなきゃ、、、

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    四百年前の謎を読み解く
    シェイクスピアの作品にまつわる不思議や疑問について、臨床心理学者と全集翻訳家が謎解きに挑戦。未収録の四作品を増補した初心者もマニアも必読の書。
    http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480427915/

  • 河合氏と松岡女史が、『シェイクスピア全集』作品に対して
    感想や補足解説を、以下の作品について行っている。
    特に興味を惹かれた作品は"Romeo and Juliet"で、
    hakespeareが元にしたこの作品を読みたいと強く感じました。
    ・Romeo and Juliet.
    ・Comedy of Errors.
    ・A Midsummer Night's Dream.
    ・Twelfth Night, or What You Will.
    ・The Tragedy of Hamlet, Prince of Denmark.
    ・The Tragedy of King Richard the Third.
    ・King Lear.
    ・Macbeth.
    ・The Merry Wives of Windsor.
    ・As You Like It.

  • 精神分析から読むのが面白かった。

  • 松さんが、私はあの言葉は父親に言わされていると思って演っています、といったんです。真田さんがそれを受けて、僕はそれを感じるからふっと心が冷えて、裏におやじがいるなと思い、「お前は貞淑か?」って尋ねる、と言うんですよ。シェイクスピアは台詞の中に役者へのきっかけを埋め込んでいるんです。

  • シェイクスピアが読みたくなった。演劇はニガテだけど。

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