哲学個人授業 (ちくま文庫 わ 8-2)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480428219

作品紹介・あらすじ

哲学者の書くとぎすまされた言葉には、歌舞伎役者の切る「見得」にも似たぞくっとする魅力がある。ある言葉に出会うことで、もやもやした世界が一挙に結晶化するのだ。デカルト、カント、デリダ、西田幾多郎等23人の「グッとくる」言葉を題材に「哲学」を日常の底に食い入らせる対談。内田樹、江弘毅両氏も時折参戦。文庫化にあたり、「幸福について」の一章を語り下ろした。

感想・レビュー・書評

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  • 著者:鷲田清一(1949-、京都市、哲学者) 、永江朗(1958-、旭川市、ライター)

  • 確かに昨年、1ヶ月位時間をかけて読んだのだが
    時間をおいてしまったら、何も感想がかけない。

    恥ずかしい。
    鷲田清一さんと永江朗さんの会話に
    全くついていけなかったということだ。

    なんだか面白そうだ、と
    かなり期待して購入したのに、
    実際読み始めたら、話している内容を
    理解することが大変だった。
    そのように頭が痛くなる位考えながら
    なんとか読み終えたのに、
    時間が過ぎると、もう何も自分の頭や心の中に
    残らなかった。

    読んだ内容がただ頭の中を通りすぎただけ。
    悔しいのでもう少ししたらまた読み直して、
    リベンジを果たしたいところだ。

  • [図書館]

    シュルレアリスムは、脈絡の違うものの隣接。
    ここだけがなるほど~、と思った。

    分からないだけなのか、そもそも意味をなしてないのか、分からんかった。
    出てくるえらい先生たちも分からん分からん、と言っている。なのになぜ研究し続けるんだろう。
    「分からんけどなんかすごいことを言ってそうな気がする」「だからこれを分かれたら俺すごい」「すごくなりたい」だから続けてる。そんな風にしか見えんかった。

    「人を殺してなんで悪いんですか」と問うた少年を「傲慢、傲慢というかバカ」と言い切ってるのも感じ悪かった。傲慢なのはどっちよ、と。分からんことを分かろうとするのは、あなた方もやってることじゃん。それがいかにも高尚なことであるかのように。答えられない質問をされたからキレてるように見えた。

    バルトのところとか本当にわけわからんかった。「エロティックなのは間歇である。二つの衣服(パンタロンとセーター)の間にちらちら見える肌の間歇」に対して、「服の間からヘソが見えるのは、服が主体なんでしょうか、ヘソが主体なんでしょうか」という疑問を持つおっさん…。哲学って、何が目的なの?何がしたいの?本当に分からん、と思った。

    「ノースリーブでハイネックのニットが流行しているでしょ?暖房にも合わない、冷房にも合わない、理不尽な服やと思うけど(笑)。それでも女性が着るのは、あれが男をぞくっとさせると知っているからやない?」
    あー、女が流行りの服着る=男のため、という式が成り立ってるのね。よくいる「女=男を楽しませるためのアイテム」という気持ち悪いおっさん。

    「着物の袖口なんてたまらんものね。「あなたの手を入れて」と言っているとしか思えない。」
    きーもーちーわーるーいー。

    ここらへんで挫折した。

  • 消化不良で読み終え、しばし考えてみたが、名のある哲学者のポイントだけをかいつまんで一冊に、というところに無理がある。やはりそれぞれの哲学者の主著をくまなく読まなければ、身に染みるような理解は得られないのだと思った。

  • 評価できない。普通に会話を読み進んでも意味が分らないことが沢山ある。でも、お酒を飲みながら読んでいる時などに、理解できる一瞬がでてくると嬉しい。哲学って奥深い「大切なことほど答えがでにくい・・」・・ですね

  • まえがきによると
    ・毎回一人の哲学者とその著作を提案し、
    ・本の中から心が震えるような言葉、大見得を切った言葉、グっとくるフレーズをひとつ選ぶ。
    ・前後の文章も含めて、言葉の意味やその哲学者の考え方などについて鷲田さんに解説してもらう。
    ・とりあげる哲学者は不幸な方が望ましい。
    という構成です。

    有名な哲学者をカタログ的に知る、あるいは、有名な哲学者の言葉を批評を交えて見ることができる本です。
    また時間をあけて読み返すと、気になる哲学者がでてきそうです。

  • 関西のローカルフリーペーパーで連載された企画。

    毎回、超大物哲学者1名の著作のなかから、
    「よー分からんけど、カッコいい」という思う文章を取り上げ、
    哲学者・鷲田清一が先生、作家・永江朗が生徒役として、
    日常に近い視点でできるだけ平易に読み解いていく。
    総計23名の哲学者を取り上げた。

    最初のほうは読み解きも議題設定も難く、
    それでもなんとかしようと無理してる感が出ちゃって読みづらいが、
    ヘーゲルあたりからだいぶこなれてきて読みやすくなる。

    途中、江編集長や内田樹なども乱入してきて面白くなるが、
    やはり主軸の鷲田・永江の掛け合いが素晴らしい。
    鷲田氏は豊富な知識を衒学的・専門的にならないよう普段のことばに落とし込みながら説明し、
    永江氏は一般目線の、それでいてハッとするような鋭い問いかけや突っ込みを展開する。

    僕は23人の中ではデカルトが一番おもしろかったな。

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著者プロフィール

鷲田清一(わしだ・きよかず) 1949年生まれ。哲学者。

「2020年 『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鷲田清一の作品

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