ドングリの謎: 拾って、食べて、考えた (ちくま文庫 も 23-2)

著者 :
  • 筑摩書房
4.43
  • (7)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 79
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480428509

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ドングリの全てを知ることができる本。ドングリって何?
    ドングリについている寸帽子って何?食べられるの?等
    様々なドングリの謎を楽しいイラストを使って教えてくれます。新しいドングリの姿を知り、ドングリ博士になれる一冊です。(きゃば!ちゃん)

  • ・熱帯雨林の1番濃い世界は、林冠にある。
    ・ジャングルは背の高い木の生えてないところに出来る。
    ・ドングリとは。「ブナ科の植物のつける実または種子」
    →ドングリって、植物学的な呼称ではなく、文化的な呼称なのかな?
    ・ドングリは被子植物。外の硬い皮が果実部分。子房が変化したもの。堅果という。
    ・マテバシイのドングリはおいしい。虫が付かない
    ・一斉開花する植物の謎
    ・虫媒花と風媒花
    ・不作の年と豊作の年。生物の個体数を調整する→食べ残しの実
    ・マテバシイの葉。マテ→刃物。マテ葉椎。
    →地獄の葉っぱ!元ネタ?
    ・ドングリ食が、貧しかった人々の食を支えていた。
    「命がけでドングリを拾った老人」
    ・鳩間節…ドングリの殻に酒を入れて、あいつに呑まそう
    ・ドングリを拾い、断片を集めてきたゲッチョ先生は、卒業生の言葉「ゲッチョ、そんなに断片ばかり見ててどうすんだ?」に迷いに迷ったけど、学校を辞めた。沖縄のドングリの唄を受け継いできた風土に惹かれたのだ。

  • <閲覧スタッフより>
    実はこの本、全編どんぐりについて書かれた本です(笑)
    どんぐりにまつわる疑問や謎を、関心のむくままに調べていく様子がおもしろい。ゲッチョ先生のどんぐりへの情熱にもぐんぐん引きこまれます。
    -------------------------------------
    所在番号:文庫||657.8||モリ
    資料番号:20098748
    -------------------------------------

  • ドングリだけで、これだけ好奇心が広がっていくゲッチョ先生って、すごい。
    しかも沖縄移住はドングリがキッカケだったとは・・・!

    解説をゴンチチのチチ松村さんが書いてて、なんかうれしい。

  • 「僕らが死体を拾うわけ」が面白かったので買いましたが、これもとてもわくわく読める面白さでした。丁寧な挿絵がわかりやすく、身近なのによく知らなかったドングリへの興味が高まる一冊。

    表題に「拾って、食べて、考えた」とありますが、考えて考えた先に、ただドングリという植物についてだけでなく人の暮らしの歴史や、果ては著者自身の人生が動き出すという、読み始めには想像しなかった展開でした。

    都会に暮らす普段ドングリや自然と無縁の私達が、通勤通学のお供にすると気分転換になる…そんな本だと思いました。

  • いい本です。
    解説でチチ松村さんが書いておられるように、
    著者の盛口さんは、ゆっくりとしっかり物事を
    考え、調べていく(現地をめぐり、試す)スペシャリストだと思います。
    本書では、それが「ドングリ」なのです。
    私は、授業で作っている「ドングリクッキー」から
    この本を手に取りましたが、
    あまり興味がなくても読後は、「ドングリ」を見たり、食べたり
    したくなること請け合いです。

  • どんぐりといえば誰しも子どもの頃集めたりするものだと思うけれど、行き着くところまで行くとこの本のような状況になるのですね。
    どんぐりのために遠くまで行く(ボルネオ、沖縄への移住)
    どんぐりを集め続ける(子どもの頃からダンボール箱何箱も…)
    どんぐりを食べる(単にたべるだけでなく、調理までする)
    どんぐりについて教える(著者が教師なので、生徒達と一緒にどんぐりについて考える)
    自然科学系の人ははまり込み方が極端で読んでいる分には面白いのだけれど、マネはできませんね。

  • どんぐりについて熱く語る本!?教育問題に切り込む話!?いろんな切り口があるものだなぁと思ったり。

  • 今年はドングリに非常に縁があるので、読んでみました。

    子どもの頃、ドングリから白い幼虫がコンニチワして、
    悲鳴をあげたことがありますが、読んでいるうちに
    ドングリに入ってる虫の生態まで、面白くなりました。
    拾ってきたドングリを 良く見ると・・・なるほど、虫穴発見。
    本にある通りで関心しました。
    拾ったり、食べたり、研究したり、実験したり、
    大人が遊べる、ドングリの本でした。

    ウチのドングリちゃんたちは、
    もうちゃんと虫処理してあるので、虫はでてきません(笑)

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

沖縄大学人文学部教授

「2019年 『琉球列島の里山誌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

盛口満の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×