つらい時、いつも古典に救われた (ちくま文庫 き 35-1)

著者 :
制作 : 早川 茉莉 
  • 筑摩書房
3.55
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本棚登録 : 66
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480429094

作品紹介・あらすじ

前向きに楽しく生きるためにも、古典の中から沢山のヒントを見つけよう。清川先生が自身に引き寄せて読み解く古典は、身近にいる友のようである。万葉集、枕草子、徒然草、百人一首などの古典に学ぶ生き方の知恵。

感想・レビュー・書評

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  • 妻が貸してくれた本。古典・古文の香りにふれるのは高校の時以来なのでとても新鮮だった。気になった部分を丁寧に読むとよいというアドバイスの下で一読してみた。おかげで少し元気がでてきた気がした。平安時代を生きた人も現代社会に生きる我々も似た悩みや感覚があることがわかった。

  • 父が亡くなり一年。清川妙さんのように、古典文学に慰められるものだとつくづく感じました。

  • 生きるためのちょっとしたヒントを古典から。


    清少納言の≪かくてしばしも生きてありぬべかんめり≫

    嫌なことに振り回され、方向さえもわからない。
    もういっそ、何処かに行ってしまおうか。
    そんな時、ちょっとしたいいことが起こると、

    ≪おお、やっぱりこのまましばらく生きてみよっかナ。うん、そのほうがよさそう!≫


    平家物語の≪さてしもあるべき事ならねば≫

    窮地に陥って毎日泣き暮らす日々。

    ≪でもこのままの状態でいられるわけもないものね。≫


    このふたつがお気に入り。
    現状の方向性を変化させる、ちょっとしたきっかけや発想を大切に気持ちを引っ張りあげてみる。

    人って落ち込んだらもう先には光が見えてこないと思いがちだけど、驚くほど小さなことで立ち上ってまた歩けるようになる。
    そういう力強いところがあるんだと千年以上前の人達の言葉で再認識できる。

  • 古典を材にとったエッセイ集。文字が大きくすぐに読み終えられる。
    私は枕草子が好きだが、中では定子や貴公子達とのやりとりを記した日記的章段が好きで、類聚章段や随筆的章段は流し読む程度だ。
    清少納言の感覚の鋭敏さや高い美意識には感じ入るが、そこまで興味を持っていなかった。
    だがこの著者は清少納言の美意識や生き方を、自身の日々の生活のヒントにしている。
    こんな風に古典を自分に引き寄せた視点で紐解くのも楽しいのかもしれないな。

  • 落ち込んでいたら、まずからだを動かしてみよう。自分で自分を奮い立たせるのだ。そうしているうちに調子が出てくる。

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