- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480429209
作品紹介・あらすじ
野菜は食材として私たちの前に登場するが、食卓の上のその姿は、彼らの生涯にとっては最期の舞台に過ぎない。本書に描かれた命あるころの野菜たちの素顔を知ると、せっせと種をまき、おいしくなるように努力と工夫を重ねる私たち人類の方が、彼らにまんまと利用されていることに気付かされるのである。全43種60点の精緻なペン画イラスト付き。
感想・レビュー・書評
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稲垣栄洋さんの本は外れがないなあ。どれも抜群に面白い。この本は、誰もがよく知っている野菜たちについて豊富な蘊蓄の限りを尽くしている。名前の由来も面白いし、生態や栄養についても、人が野菜に寄せる思いについても、うんうんいいねえと感心することばかり。野菜を擬人化してユーモアのある文章のところも嫌味がなくていい。野菜って凄いんだとしみじみ思う。今日も野菜をたっぷり食べなくっちゃ。
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普段気にすることもなく見たり食べたりしている野菜に焦点を当てた一冊。
野菜が食材である以前に興味深い生物であることを、ユーモアたっぷりの筆致で楽しく説明しています。
人類の食に対する技術と執念、そして勝手な要求に応えてきた野菜の強かさに感心しました。
又、イラストも文章に負けず素晴らしいのです。
表現に困りますが、彼らの息遣いや官能美を感じました。 -
雑草に続く、第二弾。
野菜を擬人化するところは否めないですが、面白かったことは確か。個々に気になるところを読んでもいいと思います。普段口にする野菜が一味違くなる事は確か。そして子どもたちに薀蓄がいえます(笑
とくに読んでて思ったのは、野菜の花についてです。
ほとんど見ることの機会のない花ですが、それによって仲間がわかります。ニンジンとパセリが同じセリの仲間だったり、大根とキャベツが同じアブラナ科だったりと意外なところが実は親戚だったりと面白いことがわかります。
これから野菜そして畑を見る目が変わりますよ! -
普段食べている野菜はどんな植物なの?
この着眼点から好奇心が刺激されます。 -
新書文庫
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「身近な野菜のなるほど見聞録」稲垣栄洋/三上修 画
プチ博物誌。土色。
第33回さいたま読書会課題図書。
読了。
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以下メモ
アボカドを育てている
レタスはキク科
タマネギの食べるところは葉
エンドウには豆という意味が含まれる
ソラマメの黒い部分はへそ
アスパラガスは雌雄異株、雄株の方が太い
海外ではゴボウは花を観る植物
カボチャの旬は夏、冬の大事な保存食
エダマメの形で食べるのは日本だけ
一富士二鷹三茄子は高いものに掛けたしゃれ
トウモロコシのひげは絹糸という雌しべ
ニラは奈良時代から食べられている古い野菜
キノコの傘の形は揚力を生むため
古くは芋といえばサトイモだった
ジャガイモの芽は螺旋状に出ている
ジャガイモはナス科、サツマイモはヒルガオ科
ヤマノイモは根でも茎でもない、担根体
レンコンの穴は空気穴 -
家庭菜園が趣味で、毎年色んな野菜を育てて楽しんでいます。
野菜も生きるため頑張ってんですね。
ますます、愛おしくまりました。・・・でも、しっかり食べますが。
知らないことも多かったけど、もう少し一つ一つの野菜について掘り下げて欲しかった。
野菜がどんな花を咲かすか分からないものも多いと思いますが、個人的には、オクラが一番綺麗だと思います。あと、マメ科のものは総じて可憐な花を咲かすかな。
本棚のタイトルを変えましたよ。
本棚のタイトルを変えましたよ。
左近 浪華の事件帖のレビューを少し書き改めました。
やま
左近 浪華の事件帖のレビューを少し書き改めました。
やま
こんばんは。
もとごんと申します。コメントでは初めましてです。
以前goya626さんが書かれていたレビューを拝見...
こんばんは。
もとごんと申します。コメントでは初めましてです。
以前goya626さんが書かれていたレビューを拝見し、この本を手に取りました。
本当に面白かった!ありがとうございました。
稲垣先生の他の著書も読んでみたいです。