ファビュラス・バーカー・ボーイズの地獄のアメリカ観光 (ちくま文庫 ま 42-4)

  • 筑摩書房
3.64
  • (2)
  • (5)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 112
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480430960

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • B級映画大好きの読む本。トンデモ情報が満載。

  • 2017/11/1購入
    2018/5/24読了

  • 紹介される映画より、その映画を取り上げたコラムの方が圧倒的に
    面白い映画雑誌「映画秘宝」。そんな雑誌に掲載されたアメリカ紀行
    が本書。

    もうねぇ、何の役にも立たないのよ実際。だって、このふたりが観光して
    回ってるのが1998年なのだもの。本書の中で訪れている場所のほとんど
    が当時とはがらりと姿を変えている。

    でもね、このディープさ、低俗さ、マニアックさは好きなんだな。あまりに
    もマニアックで分からん部分もあるんだけど、そこはふたりの会話の
    下劣な面白さで乗り越えながら読むんだ。

    既に故人になってるけどポルノ映画の監督で巨乳大好きのラス・メイヤー
    邸を訪れておっぱい談義に花を咲かせたり、カルト・ムービーの火つけ役
    にもなったジョン・ウォーターズの悪趣味御殿も訪問している。

    ハリウッドのゴシップばかりを集めた『ハリウッド・バビロン』という本が
    あったが、本書でもゴシップ盛りだくさん。実際に殺人事件があった場所
    やいわくつきの大スターの邸宅を観に行ったりしている。

    大好きだったのよ、リヴァー・フェニックス。でも、薬物の過剰摂取で若く
    して亡くなった。その路上で柳下氏が寝転んでいる写真があるではない
    かっ!ちょっと待ってよ、そこで私も寝転びたいっ!!

    「みんながエライとか大切だとか普通だと思ってるものをバカにしたい」。
    こんな考えだから、本当にお下劣。テレビじゃ言えない言葉がばんばん
    出て来る。でも、それがファビュラス・バーカー・ボーイズの魅力なんだ。

    このふたりも既に50代だっけ。できれば21世紀にも同じような「地獄の
    アメリカ観光」をやって欲しいな。

    まじめにふざけるって好きだわぁ。

  • アメリカのバカバカしさが読んでいてこみあげてくる一冊。
    一体なんだったのでしょうか?

  • 世界は広いという事を、アメリカだけでも感じさせてくれます。
    というか、人間て、幅広すぎ。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1962年生まれ。映画評論家。1995年に雑誌『映画秘宝』を創刊した後、渡米。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。近著に『トランピストはマスクをしない コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告』(文藝春秋)、『映画には「動機」がある「最前線の映画」を読む Vol.2』(集英社インターナショナル)、『最も危険なアメリカ映画』(集英社文庫)、『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』『町山智浩の「アメリカ流れ者」』(スモール出版)などがある。

「2021年 『町山智浩のシネマトーク 恋する映画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

町山智浩の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×