- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480433619
感想・レビュー・書評
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机上旅行を楽しむ地図鑑賞入門書
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<目次>
第1章 地図で見る今・昔
第2章 地図で地名を発見する楽しみ
第3章 地図で見えてくる「領土と境界線」
第4章 机上旅行のすすめ
第5章 「地図歩き」のすすめ
第6章 地図には謎がいっぱい
第7章 地図記号は語る
第8章 古地図の魅力
<内容>
2005年角川学芸出版から出た単行本の文庫化(加筆・訂正あり)。もともとさまざまな雑誌に書いたエッセイの集成。地図界の第一人者だけあって、どの文章も魅力的。旅に誘われるし、地図を眺めたくなる。地図記号の話とかは、もう無くなってしまったものなど、気がつかなかった(最近地図をも見ないから)。そういえば、行きつけの書店のエレベーターの中のポスターに、「地形図の販売をやめました」と書かれていて、それだけGoogleマップの浸透性に驚いた次第。車でもカーナビで済んじゃうからね。ただ大縮尺がカーナビは見にくいので、全体的な俯瞰をしたときに困る。 -
文庫ということで、地図が小さくなってしまって見にくかったのがとても残念!
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「徳山になぜ東京の地名が」、「多摩ニュータウンに南大沢があって「北大沢」がない理由」など読んだ記憶があるので、既読なのかと読書録を調べてみると、やはり初読のようである。初出や本書からの転載を別の著書で読んだが、エピソード的に記載された内容を覚えていたのかもしれない。
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2005年単行本刊。◆【引用メモ】東京都町田市と神奈川県相模原市の間を流れるのが、その名の通りの「境川」である。(中略)蛇行していた流れも今では緩やかな曲線に変わった区間が多い。しかしあまり変わっていないのが都県境である。こちらは昔そのままに蛇行しているところが多く(中略)境界変更が行われたが、結局は変更を見送った地区も多かった。(中略)二度目の境界変更があり、この時は新たに41人の相模原市民が町田市民となっている。しかしその逆はなかったという。「都民のままでいたい」というのが大方の理由だ。(p.219)
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新旧の地図からその街の歴史や成り立ちを想像したり、珍しい地図記号を見つけたり、はたまた間違いを見つけたりと地図を楽しんでいる人って多いのね。車で出かける時にたま〜に地図を見るけど、目的地が決まってる時はやっぱりナビ。地図を読み取って風景を想像し、現地で確かめるって楽しみ方もあるみたい。定年したらやってみよっかな。
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さすがのうんちくの宝庫。
山口県の周南市に、東京的地名(銀座、有楽町・・)がある理由は、・・・戦災後の復興で地割を刷新し、新名称を充てることになったため、等。。