光の塔 (ちくま文庫 き 40-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480434418

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった。著者は20カ国語を操ったという怪人で、未来言語や宇宙言語(象形文字?)の考察が面白い。テレパシーや時間移動については、こういうムリなものをねじ込むとなかなかつらくなると思う。ただ、核兵器批判と、宇宙生活の部分にはリアリティがある。それから何と言うか、戦中の特攻とか切腹とか、こういうメンタリティーがしっかり話の要素になっているのも面白い。語り口がいいので、それだけでも文学として読めるのではないかと思う。主人公が50歳くらいで、妻との関係が冷え込み、いわゆる隠し子(本人にはそのつもりはない)がいたりして、人生に対して疲れた感じがあるが、続編の「我が月は緑」は「坊ちゃん」のような青春ものだと言う(あとがきより)

  • 超多言語SF小説。言語の中で言語を作っている。

  • ウェルズの宇宙戦争のようですが、登場人物も多くて活躍もします。後半はハードSFのような説明も入ってきたり。思ったよりレトロを感じることはありませんでした。

  • 読了。
    日本SF黎明期、昭和30年代の作品。
    古いなと思うネタが多いが(当然だ)、矢継ぎ早に様々なアイデアが出現してワクワクが止まらない。
    若いころ、文体が受け付けられなくて読破できなかったことが悔やまれます。

  • 今日泊亜蘭の第1長編。
    一言で言うなら侵略もののアクションSFなのだろうが、家族の再生の物語とも読める。そして、テンポの良い文体で長さを感じさせない。一見すると癖が強くも思えるのだが、一度リズムを掴むと、他には無い味わいがある。
    最近、入手困難だった2冊が創元SF文庫から復刊されたが、長編も何とか復刊して欲しい……。

  • 30数年ぶりに再読。
    今読んでもおもしろいなー。

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