おはようからおやすみまでの科学 (ちくまプリマー新書 38)

  • 筑摩書房
3.06
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本棚登録 : 178
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687395

作品紹介・あらすじ

毎日の「便利」な生活は科学技術があってこそ。料理も洗濯も、ゲームも電話も、視点を変えると楽しい発見がたくさん。幸せに暮らすための科学との付き合い方とは。

感想・レビュー・書評

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  • 生活の中に科学は溢れている。
    そんなの当たり前と言えるご時世だが、ではその中の技術どれくらい説明できるか、と言われたらほとんどできない。それでも生きていけるけど、なんとも情けなく感じる。
    科学は科学者のものなのか、生活者のものなのか。考えさせられる一冊。ちなみに技術の説明事態はかなり簡単なものばかり。でもそれが積み重なると、まるでブラックボックスである。これを科学者はどう伝え、生活者はどう学ぶべきなのか…なかなか難しい話にも思えた。

    オススメ度:
    ★★★☆☆

    ノブ(図書館職員)

    所蔵情報:
    品川図書館 404/Sa46

  • 科学は絶対じゃない、過去も現在も科学が原因の問題がいっぱいあるから、科学に頼りすぎるな!みたいな本。当たり前のことが長々と。子供向けかな。子供の学校での推薦図書だし。

  • 科学をもっと身近な視点から捉えて、興味を持つことで日常生活をさらに楽しんでいけるヒントがあちこちに散りばめられている面白い本だ.第2章で昭和の時代に様々な新製品が登場していくことを述べている部分が面白かった.実際に体験している事象もあったので.

  • 中高生向けの「科学」入門書。
    ただしここで取り上げられているのは、物理学やら数学やらを駆使した小難しい「科学」ではない。
    そうではなくて、「科学」がいかに身近なものかを説明した本である。
    だから、たとえばこの本は親世代に読んでほしい。
    そうして小学生くらいの子どもに「科学」の面白さを子どもに伝えてやってほしいと思う。
    だって高校生になってから「科学」って意外に面白そうって思っても、ちょっと取り返すのが難しいから。
    (だいたい高校2年生になるころには文系、理系が終わっているだろうし、「私は文系」的な意識が出来上がるまでに触れてほしい内容。ただし「文系」の僕が読んでも十分に面白い本でしたが)
    著者らが提唱する「リビング・サイエンス」。
    興味深いです。

  • サイエンス

  •  小学生高学年から中学生に薦めたい図書である。本書で使われている例えで言うならば、科学者は浮世離れした人付き合いの悪い人物とイメージされることが多いが、それが多くの人にとっての科学そのものの印象である。しかし、本当の科学は生活に根ざすものであり、決して一部の学者に独占されるべきものではないというのである。
     科学には生活の実感が伴わなくてはならないとも述べている。食材の消費期限の表示を無批判に信じたり、健康によいとされる食べ物が実は害があったりするという事実を、私たちは科学的な物の見方で批判的に捉えなくてはならない。科学を他人任せにするのではなく、生活の中で
    感じ取ることが必要だと述べているのである。
     こうした考えをリビング・サイエンスというらしい。科学に対するリテラシーのようなものを高めるこことによって生活の中に科学の成果を取り入れ、科学の専門家にも生活者としての視点を持たせることを目指したものらしい。科学とは何かを考えるきっかけとして有益だ。

  • 便利になるほどに我々の生活から見えなくなっていく科学。
    今一度そういったことを、身近なものから考えて行こう、というようにリビング・サイエンスを提唱する本。
    中高生向けの本なので読みやすい。

  • 面白かったです。

  • 日々の生活で行っていることを科学の目で見つめなおす「リビング・サイエンス」を提唱。
    とはいえ、特別なことでは決してなく、日々何気なくやっていることが実はサイエンスを実行していることに気がつくことに意味があり、考えてみることに価値がある。
    例えば、料理はサイエンスの塊。料理によって、レンジがいいのか、直火がいいのか、オーブンがいいのかを使い分けている。食材に熱をかける方法を、それぞれの食材によってコントロールしている。
    さまざまな電化製品などが実現する「便利なこと」は同時に、人が一人で
    できることを減らすことでもある。よって、これらのリビング・サイエンスを意識することで、ブラックボックス化していく「便利」の中身を改めて考えてみることを提案しています。

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著者プロフィール

東京大学大学院情報学環教授、理化学研究所革新知能統合研究センター・チームリーダー。もともとの専攻は霊長類学だが、現在は科学技術と社会の関係についての研究考察が専門領域。人類進化の観点から人類の科学技術を定位することが根本の関心。著書に『科学とはなにか』(講談社)など。

「2024年 『抑圧のアルゴリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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