- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480687975
感想・レビュー・書評
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大学受験に役立つかなぁと思って手に取った1冊。
書かれてから少し経ってしまったので、現在の受験教養のブームは、また少し違ってきているような気がするが、高校生くらいには読みやすい書きぶりで、なかなか良いと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
英語・現代文・小論文を解く上で必要な教養という意味で「大学受験に強くなる教養講座」という題名だが、大学受験が過去になった大学生の大半も会得しきれてない内容が多く社会人が読んでもためになる本だと思う。2008年の本なのでもう10年以上前になり、その間に起きた様々な世界情勢の変化は抑えられていないが今の世界情勢を考える、今の社会問題を考える上での根幹となるものは10年前も変わらないので読んで損はないかな。ただ、この本はあくまでもきっかけに過ぎず、ここから自分なりに考察し広げていくことが必要。ただの教養本というよりは、筆者の意見・視点を含んだ本であることは間違い無いのでそれに対して「自分はこう思う」というような構築をしていく必要があるし、その点では大学受験生向けでは無いかもしれない。
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「大学が本気で入試を課そうとすればするほど、英語・現代文・小論文の垣根はなくなっていく」(p.11)、「英語の長文読解」に置いて「背景知識のウェートが大きくなっている」との認識の基に、「英語の授業でありながら、あえて文法や構文の解説は一切行わず、長文のバックグラウンドだけを集中的に講じる」「講義のいわば総集編」(p.12)。
p.31「「明日の天気」はほぼ当たるようになってきましたが、週間予報となると、信じている人はほとんどいないのではないでしょうか。」--->気象学者のエドワード・ローレンツが提唱したバタフライ効果(butterfly effect)、予測困難性、初期値鋭敏性、に触れないのはなぜか。 -
横山雅彦著『大学受験に強くなる教養講座(ちくまプリマー新書』(筑摩書房)
2008.11発行
2016.11.16読了
懐かしい単語が一杯(笑)
脱工業化社会とか久しぶりに聞いた。著者自身が言っているように説明が不足している内容が多かった。説明的というよりも説得的な内容であり、私はこの種の本は苦手。内田樹の本を読んだ後のような何となく説得させられたような後味が残る。知のフロンティアを広げる導入書としてはおススメだが、餅は餅屋で、そこから興味を持った分野の専門家の本に移行していった方がよいと思う。しかし、大学受験に強くなるという意味では確かに良書だと思う。
URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000009987542 -
また途中で読むのをやめてしまった、、
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著者本人も認めているように、「うーん、これは乱暴に語りすぎなのでは・・・」という箇所がちらほら。複雑なものを単純化して説明するのは、わかりやすいというメリットはあるものの、わかったきにさせてしまうというデメリットはけっこうでかいように思う。
まあ中高生向けだしいいのか。 -
大学受験レベルの基礎教養は、当時の戦いが遥か遠くの思い出になったとはいえ、やっぱりある程度持っておいた方が良いのでは、と思ってゲット。自分のそういう意向は、本書の最終章で述べられている、リベラルな知識という部分に良く表されていた。知識を得るための読書というより、自分の中での知に対する欲求を言語化された上記最終章にこそ、本書読了の意味があったように思えました。意図したところとは違ったけど、これはこれで有意義な読書体験でした。