大学受験に強くなる教養講座 (ちくまプリマー新書 96)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 321
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687975

感想・レビュー・書評

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  • 大学受験に役立つかなぁと思って手に取った1冊。
    書かれてから少し経ってしまったので、現在の受験教養のブームは、また少し違ってきているような気がするが、高校生くらいには読みやすい書きぶりで、なかなか良いと思う。

  • 英語・現代文・小論文を解く上で必要な教養という意味で「大学受験に強くなる教養講座」という題名だが、大学受験が過去になった大学生の大半も会得しきれてない内容が多く社会人が読んでもためになる本だと思う。2008年の本なのでもう10年以上前になり、その間に起きた様々な世界情勢の変化は抑えられていないが今の世界情勢を考える、今の社会問題を考える上での根幹となるものは10年前も変わらないので読んで損はないかな。ただ、この本はあくまでもきっかけに過ぎず、ここから自分なりに考察し広げていくことが必要。ただの教養本というよりは、筆者の意見・視点を含んだ本であることは間違い無いのでそれに対して「自分はこう思う」というような構築をしていく必要があるし、その点では大学受験生向けでは無いかもしれない。

  • 「大学が本気で入試を課そうとすればするほど、英語・現代文・小論文の垣根はなくなっていく」(p.11)、「英語の長文読解」に置いて「背景知識のウェートが大きくなっている」との認識の基に、「英語の授業でありながら、あえて文法や構文の解説は一切行わず、長文のバックグラウンドだけを集中的に講じる」「講義のいわば総集編」(p.12)。

    p.31「「明日の天気」はほぼ当たるようになってきましたが、週間予報となると、信じている人はほとんどいないのではないでしょうか。」--->気象学者のエドワード・ローレンツが提唱したバタフライ効果(butterfly effect)、予測困難性、初期値鋭敏性、に触れないのはなぜか。

  • 横山雅彦著『大学受験に強くなる教養講座(ちくまプリマー新書』(筑摩書房)
    2008.11発行

    2016.11.16読了
     懐かしい単語が一杯(笑)
     脱工業化社会とか久しぶりに聞いた。著者自身が言っているように説明が不足している内容が多かった。説明的というよりも説得的な内容であり、私はこの種の本は苦手。内田樹の本を読んだ後のような何となく説得させられたような後味が残る。知のフロンティアを広げる導入書としてはおススメだが、餅は餅屋で、そこから興味を持った分野の専門家の本に移行していった方がよいと思う。しかし、大学受験に強くなるという意味では確かに良書だと思う。

    URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000009987542

  • また途中で読むのをやめてしまった、、

  • 本棚から埃被ってが出てきたのだが、さっぱり内容が思い出せないので読みたくなってしまい読んだ。

    一章の脱還元主義は受験生に馴染み深い内容。というか、このような思考にもはや洗脳されているレベル。懐かしかった。
    二章のベイトソン「ダブルバインド」は、改めて勉強になった。発話、場、関係性・・・この3つの段階が成立し日常的なコミュニケーションが成立するらしいが、阿呆な私は初めてこれを聴いた時は(特に場と関係性についてが)衝撃的だったことを思い出した。
    三章の脱工業化社会は、一章と同じく受験生が嫌という程読まされる内容。
    四章のポストコロニアルもそう。多文化主義がエスノセントリズムの原因とする視点や、ファンダメンタリズムが近代の産物であるとする考え方は面白かった。
    五章もよく見るテーマだが、ハイエクについてはすっかり忘れていたので読んだ甲斐があった。
    六章はリベラルアーツや学際の重要性を訴える内容で興味深かったが、その重要性の理由についてより深い解説を読みたかったと思った。

    このような短い本を読んだだけでも、なかなかの熱血教師っぷりが伝わってくる。一度授業を受けてみたかった。

  • 著者本人も認めているように、「うーん、これは乱暴に語りすぎなのでは・・・」という箇所がちらほら。複雑なものを単純化して説明するのは、わかりやすいというメリットはあるものの、わかったきにさせてしまうというデメリットはけっこうでかいように思う。

    まあ中高生向けだしいいのか。

  • 大学受験レベルの基礎教養は、当時の戦いが遥か遠くの思い出になったとはいえ、やっぱりある程度持っておいた方が良いのでは、と思ってゲット。自分のそういう意向は、本書の最終章で述べられている、リベラルな知識という部分に良く表されていた。知識を得るための読書というより、自分の中での知に対する欲求を言語化された上記最終章にこそ、本書読了の意味があったように思えました。意図したところとは違ったけど、これはこれで有意義な読書体験でした。

  • 良書である。というよりも、高校生レベルで知っておいたほうがよい前提知識が網羅的に、かつ簡明に書かれている点がすばらしい、と言った方がよいかも。もちろん、社会人が読んでも、前提知識の端緒が得られ、以降の情報を渉猟していく際の指針となると思う。

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著者プロフィール

横山 雅彦(よこやま・まさひこ):1964年兵庫県生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了。現在、関西国際大学准教授。著書に、『高校生のための論理思考トレーニング』『「超」入門! 論理トレーニング』(ちくま新書)、『大学受験に強くなる教養講座』『完全独学! 無敵の英語勉強法』『英語バカのすすめ──私はこうして英語を学んだ』(ちくまプリマー新書)、『ロジカル・リーディング──三角ロジックで英語がすんなり読める』(大和書房)などがある。

「2023年 『英語のハノン フレーズ編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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