- Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480688019
作品紹介・あらすじ
私たちはなぜ、何のために経済学を学ぶのだろうか?「冷静な頭脳と温かい心」「豊富の中の貧困」など、経済学者たちはこれまで、考えを尽くし、さまざまな名言を残してきた。彼らの苦悩のあとを辿り、経済学の魅力を伝授する。
感想・レビュー・書評
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本当に基本的な分に関しては、これをとっかかりにすればいいと思う。わずか120ページあまりだけどちょうどいい入門書。
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ケインズとかの経済学を取り扱っていたかなぁ。ちょっと忘れましたが、説明がわかりやすかったのは覚えています。経済学の本にしては面白いです。
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"カンザキメソッド"志望理由書のルール
文系「経済学」で推薦図書として紹介されていた本。
第三章「経済学者にだまされないこと」という章立ては興味深い。経済史の触りを知り、現代に通じる経済学を考えるにはよいきっかけとなると思う。 -
初心者でもとても読みやすかったです!!10年くらい前の本ですがオススメ!
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「ケインズの師匠筋」にあたるマーシャルの経済思想とそれが生まれた時代の様子を軸に経済学の発想をわかりやすく解説してくれる。特に、価値論における「生産費説」と「限界効用説」の関係を需要・供給グラフを用いて説明するあたり(P20~)がわかりやすかった。
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【メモ】
・こんなんありました。
「経済学者たちが残した名言/根井雅弘」(PR誌ちくま バックナンバー)
http://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/entry/109/
・紀伊國屋書店HPの書評空間には、根井さんの書評がある。
書評空間:根井雅弘
http://booklog.kinokuniya.co.jp/nei/
【目次】
第1章 冷静な頭脳と温かい心
第2章 豊富のなかの貧困-ケインズ革命
第3章 経済学者にだまされないこと
第4章 時流にながされないこと -
マーシャルやケインズなど、著名な経済学者の唱えた理論や経済学にたいする考え方がまとめられた本作。背表紙に「なぜ経済学を学ぶのか」という問いがあるが、その答えがこの本の主題であるとは私は思えなかった。
どちらかといえば、三章の「経済学者に騙されないこと」四章の「時流にながされないこと」が著者にとっては重要なメッセージであるように思 える。
教えられたことを鵜呑みにするような勉強では、経済学を本当に学ぶことはできない。ケインズやロビンソンは、これまでの経済理論を知るために経済を学んだのではなく、世の中の貧困や失業を解決するための手段として経済学を学び、独自の理論を組み立ててきた。
生活をしている中で「おかしいな」と感じたこと、「これは解決しなければならない」と思ったこと、それに対して自分が納得いくまで考え調べること、それが経済学なのだと私は思う。これまでの経済学者の理論が貧困や失業の解決策を示しているわけではないのだ。 -
難しかったけど、勉強になりました。
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20世紀以降の経済学説について、ケインズを中心に説明している。
各学説のどこが違うのか、なぜそうした違いが生まれたのかを、時代背景などを含めて説明しており、とてもわかりやすい。
ただしケインズびいきなので、他の著者の本もあわせて読んだほうが良い。 -
経済学を学んだことのない私にとって、有効需要の解説など少し不十分だと感じるところがありました。とは言え全体の分量が少ないので、それ程苦労せず読み終えることができました。
経済学の巨匠たちが何を考え自らの理論を打ち立てたのか。経済学を学ぶ理由を問いかけてくれる良書だと思います。