- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480689436
感想・レビュー・書評
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地図で読む「国際関係」入門
2015年時点での国際情勢を解説した書です。
日米関係
米中関係と、IT産業
東アジア情勢
ロシアとエネルギー資源戦略
ASEAN
中東・アラブ関係とロシア・ウクライナ関係
イスラム過激派と先進諸国
■日本
・日米防衛協力のガイドラン 要は自衛隊の運用範囲はどこまでか
ホルムズ海峡機雷除去
PKO
日本国内⇒日本近海⇒グローバルへ一体運用地域が拡大
・不安定な東アジア(かっこ内駐留軍) 日(14万)中(160万)露(8万)米(3.7万)韓(52万)朝(102万) 2014年時点
・不安定の弧 アフリカ北東部から、東アジアを結ぶ地域は、不安定な紛争地域
・中国圏 中国周辺と、第一列島線、第二列島線
・38度線と韓国、北朝鮮
・沖縄基地問題 三沢、車力、横田、厚木、横須賀、経ヶ岬、岩国、佐世保、そして、沖縄
■アメリカ
・世界規模に展開する経済力と軍事力
GDP 米、中、日、独、仏、英、伯、露、伊、印
軍事 米、中、露、サウジ、英、仏、日、独、印、伯
・世界に広がる基地と同盟国 2019年現在は、日5.6万、独3.5万、韓2.5万、伊1.3万
・国内問題、経済格差と二極化
・中東問題
・IT産業
・シェールガス
■新興国
・中進国の罠
・中国 一路一帯構想 シルクロードベルトと、海のシルクロード(真珠の首飾りスーダンから海南島へのシーベルト)
・ASEANと、中国のタイ・ラオス・中国鉄道計画
・中国の集団安全保障 上海協力機構 中、露、キルギス、タジキスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、 オブザーバー モンゴル、インド、パキスタン、アフガニスタン、イラン
・ASEANの拡大
■EU
・超国家としてのEU
・ユーロ単一通貨
・ギリシャの債務危機
・分離、独立運動
■発展途上国
・激減した世界の貧困層
・サブ・サハラでも成長が始まる
・アメリカ主要国の経済発展(モロッコ、アルジェリア、ナイジェリア、カメルーン、エチオピア、アンゴラ、南ア、ケニア、スーダン、エジプト、チュニジア)
・発展途上国の4つの罠 ①紛争の罠、②天然資源の罠、③内陸国の罠、④小国における悪いガバナンスの罠
・援助のありかた
■グローバリゼーション
・貿易 経済連携協定、RCEP,APEC,TPP
・インターネットによる、IT産業のオフショアリング、グローバリゼーション
・世界同時金融危機、サブブライムローン問題の全世界への波及
■21世紀の難題
・複雑化する中東問題
・拡散する核兵器
・サイバー攻撃、ロボット兵器、宇宙空間での戦闘
・地球温暖化
目次
はじめに
第1章 日本―不安定な国際関係に対処を迫らせる
第2章 アメリカ―リーダーシップは継続するか
第3章 新興国―世界を揺さぶる成長力
第4章 EU―壮大な実験が描き出すもの
第5章 発展途上国―貧困は克服できるのか
第6章 グローバリゼーション―その実態を探る
第7章 新たな国際主体―国際機関と非政府組織
第8章 21世紀の難題―新たな戦争形態、そして地球温暖化
終章 日本の課題を考える
参考文献
ISBN:9784480689436
出版社:筑摩書房
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:860円(本体)
発売日:2015年08月10日初版第1刷発行詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学生の息子の教科書。ちょっと前のデータですが、わかりやすく国際関係について解説されています。
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タイトルに国際関係とあるが厳密に言えば、国際関係論というよりも国際情勢を初心者でもある程度分かりやすいように書いた入門書。米国、中国、EU、ロシア、インドアフリカ、NGO、国際組織、そして日本と、各チャプターについてその現下の国際関係上の課題について書いてある、
トランプ勝利や英国のEU離脱などが起きる前の2015年に書かれたものなのでアップデートが必要な感じはあるけど、一通りざっくり話を理解するにはオススメ。最後の結論として、経済規模や防衛予算(世界7位)ん引用してなど日本は世界でこれからも大国として役割を果たせるという結論に至るんだけど、そこは超高齢化とか、低い生産性とか、教育への投資の低下とか、長いデフレとか見てると個人的には残念ながらどうだろうって思ってしまう(悲観論ではなく現実問題として。)
サブサハラ以南のアフリカについては、ルワンダ•ザンビア•ジンバブエとかの話は知らなかったから面白かった。 -
【由来】
・多分、図書館の新書アラート
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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312.9||Sh
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とっても分かりやすい。
各国が現状抱えている問題から始まり、超国家機関と国民国家の関係にも踏み込んでいる。結局、経済の効率化を追求してるだけみたいだけど。
実は日本は意外と大国であり、世界への影響力に自覚的であるべきなんだそうだ。 -
国際関係の概観が包括的にできる。
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200pちょっとの本に使われたのは、100以上の参考文献とHP。そんな豊富な資料をもとに世界の「今」を書いた本です。幅広く国際情勢を知りたい人に。
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国際関係においては主要国間の力関係、パワーバランスが変化するとき、紛争や戦争が起きやすくなる。