- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480701664
感想・レビュー・書評
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徐々に進行しつつあったノイローゼの治療のために
夢をそのまま漫画に描きだした作品群。
焦点が狂い、性欲を開放し、夢独特のシュールな世界を描いたら、
芸術的との評価が高くなり、現在の地位が不動のものとなったのは
皮肉。
そんな背景を豆知識として改めて読んでみると面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実家の近くに住んでたんだな!ってゆーところと、こういうひなびた温泉行きたいな!ってところに主に共感しました…
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「ねじ式」も有名な作品なんだけど
自分が大好きなのは「ゲンセンカン主人」
浴室の中にある神社は、山形県に
実際にモデルとなった浴室が存在するらしい。
ちなみに「ねじ式」の
「ちくしょう目医者ばかりではないか」のモデルも
台湾に実在するらしい。びっくり。 -
完全大人向け。つげ義春は、私小説であり、妄想であり。絵として表現するのが出来るのは、さすが。ある日常を切り取ってエキゾチック。官能的。
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だんだん蛭子能収に近くなっている
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な・・・なんこれ・・・・・・。
どう処理したら。
とにかくものすごいインパクト。 -
つげ義春さんの「妄想」の世界・・・男の夢か幻想か・・・! 雨の中の欲情、夏の思いで、懐かしいひと、退屈な部屋、日の戯れなど16話が、あの独特の漫画で描かれています(^-^) 1994.2発行 解説が川本三郎さん「つげ義春の場末趣味」です。実在する舞台、それは白昼夢か、はたまた青春の思い出か~~~!
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日本マンガ不朽の名作「ねじ式」収録。他には「ゲンセンカン主人」、「夜が掴む」、「必殺するめ固め」etc.,も収録。「ねじ式」のオマージュやパロディシーンを他のマンガで見つける度、それが他のマンガ家に与えた影響は計り知れないと常に感じた次第。「なるほどポキン、金太郎」が大好きです。
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新聞で取り上げているのを見て、初のつげ作品。
じくじくと湿った世界で歪んだ妄想が暴発し、また何事もなかったかのように日常に戻るパターンが、初めは衝撃的だった。が、時間が経つにつれ、それがくすりと小さな笑いを誘うようになるから不思議だ。
作者の抱えている「病み」を、吐き出すと言うより、なすりつけたようなシュールな世界、ふと小説で読んでみたいと思った。