Bolero: 世界でいちばん幸せな屋上 (ミルリトン探偵局シリーズ 2)
- 筑摩書房 (2000年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480803566
感想・レビュー・書評
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ゆるく繋がっていく、素敵な世界。
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ニール・ヤングのonly love can break your heartと、ラヴェルのボレロを聴きながら読みました。
ミルリトン探偵局の第2弾。面白かった!読み終えたくない〜もったいない〜〜、もっとこの世界に浸っていたい;;と思いながらの読書。
今回は時空をも超えて。何も大きなことが起きない日常に、小さな黒猫がちょこっと不思議ないたずらを仕掛けて…。
世界でいちばん幸せな屋上というタイトルだけど、この本を読んでいる時間が私にとっては本当に幸せなものでした。そして、書き留めたい文章もたくさんあった。将来についてどう考えればいいのか…幸せになるにはどうすればいいのか…ずっと悩んでいたことについて。幸せの場面にいる人は、自分がそこにいるということがわからないものなんだ。ということは、私は今、幸せだということなんだろうね。
先を見ればキリがないし不安は終わらない。平凡で日常的な今が幸せなんだから、先々の幸せのつかみ方なんて考えるのは、無意味なのかもしれない。 -
シナモン。黒猫。レコード。眠りの国のカルダモン。ボレロ。
かわゆがくるくる。
写真と文章のページ、同じ紙使ってて、きれい。 -
緩やかに/密接にそれぞれの話が関連している連作短編集。
自作の小物の写真もいつも通りの趣味の良さです。
シンク/ボレロの存在の有り様の取り方とか、シンメトリーなあれこれ、懐かしい横浜、喫茶店等々いろいろな方向で楽しめる本ではないかと思います。 -
レイアウト・装幀 / 吉田 篤弘・吉田 弘美
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緩やかに昇る螺旋階段のようなお話。
世間は広いようで狭いようで…そしてとてつもなく、素敵だ。