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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
主人公2人が生きるところは、とても人間くさくて、現代社会の見えないところの汚れというか淀みというか、そういったものを強く感じさせた。そんなところでただ生きているだけのひとびと。毎日が同じことの繰り返しで、ひどい絶望感に苛まされているわけではないけれど、どうしようもないやるせなさや憤りが慢性的に目の前に広がっていて。 女性の境遇がものすごくつらくて、というかあれだけ重いのもどうなんだとは思ったけど... 続きを読む »
通天閣周辺の、雑多な薄汚い感じが伝わってくる。
…実際行ったことはないのだが。
現在の生活をどこか諦めている男と女。
単調で退屈な毎日だが、なんとも皮肉っぽさと笑いがある。
クライマックスで感動と思いきや笑いでおとすあたり、西小説っぽい。
何も接点のない男と女の日々が単調に交互に綴られていくのかしらと思い掛けたけれど、やはりまさかそんなはずはありません。
嗚呼あの子が、と気づく瞬間の高揚が佳境。
中盤でこそ声を上げて笑いますが、始まりと終わりはとてもとても静かです。
★★★★☆
遠くにいった恋人を、キャバレーのマネージャーの仕事をしながら待つ女の子。
もう二度と人とは関わるまいと同じような毎日を頑なにおくる男性。
うまくいかないことがあってもいいやん、のたうちまわるほど恥ずかしいことがあっても、明日はやってくる。
かなしくて、おかしくて、読んだあとは、ちみっと元気になれそう。
(まっきー)
かなり暗い雰囲気で読み続けるのが、ちょっとなぁとくじけそうになりました。サラッと読むということはできませんでした。あのゴミゴミした世界から抜け出すのでしょうか。抜け出さなくても気持ちの持ち方で人生は変わるのかな。
「おもしろいよ」と言ってすすめられて読み始めたので、つらかった。人生が痛・重すぎて、受け止めきれない。ラストもとても笑えなかった。時々コーヒーの粉が混じっているビターチョコレートの味。
西さんの本はこれがはじめて。
ダ・ヴィンチで又吉さんが紹介していて読みたいと思っていたのですが、
ようやく、読めました。
人間くさくて暗ーい話なのかなと思いきや、
ラスト心にずっしりきます。
西さんは、こうふく…を途中で諦めてしまったので
合わないのかなーと敬遠していたけれど、
これは驚くほどすんなり読めたな。
ダ・ヴィンチの連載もすきなのでエッセイも読んでみたい。
おもしろかったです。読んでよかった。
いやーええなぁ。
最後こう繋がるのか、と。
くだらんけど愛しくてたまらん。
これは大阪弁やからこそできることやと。
くだらんけど愛しい。人間臭い。大好物。
私もそろそろ、人を愛そう。
笑かされた。
最初は、なんだこの変な感じの物語。
なんか繋がりそうやけど、この話繋がると?とか思ってたが、なんと面白い展開!!
最後の追い込みは早かった!
感動に、持ち込むのかと思いきや、
なんとなんと、そんか一筋縄じゃーあ、いきませんよ。
くっだらなー!
とか、なんでやねん!みたいな
ツッコミを入れたくなる
なんか幸せになれる物語でした。
そうだ、西加奈子の物語は
幸せな気持ちになれるんやった!
読みやすかったけど少し退屈。
主人公の男の人、実は良い人やん。
生きていくのは辛いけど、でも悪いことばかりでもないよね。
どうしようもない人たちの地味な日常の話なのに、くすくす笑えるから暗さもじとじと感じず、読み易くて面白かった。特に主人公それぞれの心のつっこみのような語り口が素敵だ。2人の主人公のつながりも出来すぎてなくて良かった。すっごく感動するわけではないんだけど、ちょっとほっこりするような暖かい小説。
暗いトーンのお話。
心のコンディションが良くない時に読んでいたらかなり辛かったかも。
エピソードや、細かい部分は面白いのだけど、全体的には少し退屈でした。
夢に向かって頑張っていないと駄目なのか、何かを作っていないと駄目なのか。
きらきらと輝いていないのか。
これが一番色々な意味でズシン、ときた。
序盤から中盤は盛り上がりもなく暗めに進みましたが、人と人のつながりをおもしろい形で描いており結果的にはまあまあでした。
二人の関係、二回目にして
初めて気づいた。。
どうしようもない、社会のはしっこにいるような人たちのだらりとした毎日を描いてるのに、そのどうしようもない日々のなかに潜んでいる一筋の光、のようなものを感じた。
それがあるから人はがんばれる。生きていける。愛そう。
こんなに心を揺さぶられる本はひさしぶりだと思った。
必死に生きることはあんまりかっこよくないことのように思えるけど
それでもやっぱり必死に生きるしかないのです。
他の人も書いているけれど、男と女が実際にあって話をしていたらどうなっていたんだろう。むしろその後味悪さも狙い通りなのかな。
作品中では主人公がクサイと評していたけれど、通天閣でのバイト先のスナックのママの話にジーンときた。
大阪は住んでいたことがあるので通天閣周辺の風景はよく覚えている。
住んでいたころはあまり近寄らなかったけど、ふらっと行ってみようかな、そんな気になった。
どうしてこの男とこの女の話が交互に書かれているのかなぁ、なんなのかなぁと思いながら読んでいて、途中で「ん? もしかして?」と思う箇所が出てきて、さらに読んだらやっぱりそうでした。
おもしろかったのだけど、最後で「え~……。
なんでそうなるの?」と思ってしまってちょっとガッカリ。
かなりの部分が暗いというか、主人公2人の淀んだ暮らしぶりがひたすら綴られているので、読んでるこっちまで脱力しそうになるけど(笑)それはラストに向けての助走というか溜めなんだな、と。いろいろキタナイものが出てくるけど、人間の暮らしってそういうもんだよねぇって感じでしょうか。
主人公2人が通天閣の下で再会してたらどうなってたんだろう…何も変わらなかったんだろうか?というのはちょっと気になる^^; ☆3.5
タイトルの通り「通天閣」を舞台にしたおはなし。絡みそうで絡まないおじさんと女の子それぞれの物語が同時に進行していきます。こてこての関西弁なので、関西弁になじみのない人にはちょっと読みにくいかもしれません。物語の最後の女の子の決意がとても印象に残る作品です。
どうしようもない人々が醸し出す、得体の知れないエネルギーが溢れている大阪ミナミ。社会の底辺でうごめく人々の愚かなる振る舞いや、おかしな言動が町を彩っている。主人公は、夢を失いつつ町工場で働く中年男と恋人に見捨てられそうになりながらスナックで働く若い女。八方ふさがりに見える二人は、周りの喧噪をよそに、さらに追い込まれていく。ところが、冬のある夜、通天閣を舞台に起こった大騒動が二人の運命を変えることに…。

ミッキーかしましかミッキーたくましに載ってた西加奈子の働いてたスナックの人がオーナーのモデルなんだろうなと思った。





