ピスタチオ

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著者 : 梨木香歩
  • 筑摩書房 (2010年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480804280

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ピスタチオの感想・レビュー・書評

  • どんな風に死んでいった命にも、どんな風に生きていかなきゃいけない人間にも、まるで地雷を避けながら歩いているような私にも、その意味はあると、分からなくてもあるのだと、強く前を向かせてくれるような物語でした。

  • 不思議な物語だった。

  • ヒトが人間になるのは、周りに在る全てなんだと感じる。
    理解できない神秘性と恐ろしさ。全部を手中に治めようとせずに、自然の流れに身をまかせることも必要なんだろうな。

  • ウガンダで取材をする為にやってきた「棚」は、呪術としか思えない医療行為を行う地で、不思議な因縁により協力者の妹の遺骨を発見する。

    正直言ってあまり興味のない題材だったのでそんなに感情移入は出来ませんでした。ただ、愛犬のマースが手術をして、その手術の拙さに吃驚する場面はハラハラしました。こんな事本当に起こったら困る。

  • 梨木作品の世界観に浸れる、浸りやすい作品。ちょっと最後までしっかり読みきるまでの力がなくて、前半の日本編も後半のウガンダ編も、収集つかずに終わらせてしまいました。ゴメンナサイ。
    2016/5/3読了

  • タイトルと装丁のおかげで、読むのが遅れた。
    ずるずるとした文章。
    アフリカに行ってからが本番、それまでが長い。
    フリーライターが短編小説を書くまでの話。
    現実から遊離しないファンタジー。

  • 地球レベルのとてつもなく大きな物事も
    個人レベルの小さな小さな物事も
    全てはつながっている

    ー死者は、物語を抱いて眠る
    「物語」抱くということが「癒し」につながる
    その「物語」は生きている人間のためにもきっと紡がれなければいけないのだろう。

    正直少しスピリチュアル感が全面に押しだされている感じが否めない。「物語を物語ることからの癒し」読み手の状況によって大きく変化するように感じた1冊。

  • スピリチュアル。精霊。
    現実味を帯びた不思議な話で面白かった。
    しかし、物語の主旨というか、伝えたい内容がよくみえなかった。
    前半の犬の病気と、後半のアフリカのつながりは?
    結局ラストのピスタチオを書いた意味は?
    自分が読み取れていないだけかもしれないのだが。

  • 不思議な感じだけど、アフリカ の空気や太鼓の音、感じながら想像しながら読みました。

  • 梨木さんらしい話でした
    いちばん印象に残ったのは胸に抱いて眠る物語
    わたしも欲しいと思いましたが、今は一緒に歩いて行く物語を考えよう

  • スピリチュアルな物語。
    人の目には見えない力が働いて、生と死を考えさせるような。
    アフリカという国の風土とか文化が、そういう命に近いところの話をじわっと考える要素を含んでいるのだろうかなぁ。
    そこに根をおろして生きてみたら、何かを感じとれたのかもしれないけど。

    なんか、ちと、読みにくかったかな。

  • 主人公の独特な思考の描写や、アフリカに舞台を移してからの展開のスピード感で、冒頭から最後まで一気に読めた。
    ただ、最後の棚の書くピスタチオの話だけ、物語と繋がっているようで繋がりきっていないように感じた。自分の洞察力が足りないだけかも。読み返せば理解できるようなものでも無さそう。

  • はじめは「イマイチだな〜読むのやめようかな」と思っていたけど、途中から引き込まれて一気に読んだ。
    アフリカを旅する話。

  • ハードカバーで読了。文庫購入検討。
    梨木香歩の新刊、女性一人称もの、小説、というのは久しぶりに読んだ(家守シリーズや『海うそ』は男性であるし、『水辺にて』はエッセイ。)のだけれど、中高生の頃に初めて読んだ『裏庭』や『からくりからくさ』の流れを確実に汲んでいることを感じさせられて、(おいくつかは知らないのだけれど)人間いくつになっても成長するし、また三つ子の魂百まででもある、ということを改めて認識させられた。主人公の棚はそこまで老齢ではないけれど、作者の年齢に近いような、老成した雰囲気を持っている。結婚はしていないものの、長く付き合っている恋人と、雌の愛犬。そこへ飛び込んでくるアフリカと片山海里。前述の作品群と比べると、円熟、という表現がぴったりの書きぶり。とくに、ゲリラに双子の妹を誘拐された女性、ナカトとの出会いから本格的に転がり始めるウガンダでの物語が、『からくりからくさ』で神崎が手紙の中で描いたクルド人たちの物語の行く末にも感じられる。『からくりからくさ』では、クルド人の物語は神崎の口によって語られるものがほとんどであり、マーガレットとクルドとのつながりはあくまで手品の種明かしのように、神崎の過ごす世界と蓉子たちの世界との接点を示すために補足的に語られるのみである。しかし、本作ではこうした争いによって齎される世界の重大な転換は、より大きな枠組みにおいて語られる。棚自身はそのこと懐疑的でありながらも、彼女自身が導くようにして、ナカトを「あちら側の世界」へと誘っていく。そしてそれと同時に、ナカトを導くことで、棚自身も自らの探す物語(これは棚自身の物語でもあり、片山という死者の物語でもある)を見出すことになる。こうした異国の地の争いによる歴史の転換は、梨木香歩の作品では度々登場するテーマだけれど、本作での取り扱われ方はその中でも随一と言ってよいだろう。

  • アフリカの広い大地を想像し、開放的な気分になれる。スピリチュアルな話。

  • 家守奇譚では、梨木香歩さんが植物の名前に詳しいのに驚いたが、この作品ではアフリカの土着文化や鳥のこともよく調べている様子が窺える。そして、それらをベースに、何と自由な、心にひっかかるストーリーをつむぎだしていることだろう。何度も読みなおしてみたい。

  • 一気読みしました。
    アフリカの伝統医がでてきたり、感覚的なきっかけで話が流れていくところがあるのですが、登場人物のおかげで、変に疲れたりせず、想像力を刺激をされながら読んでいきました。
    死者が物語を続ける存在として掬われるところが好きでした。

  • 梨木ワールドから完全離脱。
    示唆に富んだ話しって嫌いだな。

  • 最後の物語が理解できず。不思議な現地術もあんまりわからず。時間をおいてもう一度読んでみたい。

  • この頃の異常気象を予言するようなところがあって
    重い気持ちで読み始めました
    アフリカ前は、病院のくだりとか
    ちょっとツライ感じ

    梨木香歩だから少しファンタジーを期待して
    我慢して読み続けてアフリカのところまで

    アフリカってバァーンと大地が広がっていて
    動物たちがいて…っていうなイメージだけど
    この小説は、呪術的な要素が強いよね
    運命的な何かを感じさせるよね

    主人公は、ライターだけど
    クライアントにあわせて
    物語を作るっていう表現もしてる
    いいよねそういうポジティブな感じ

    ----死者は物語を抱いて眠る----
    とてつもなくつらいことに出会ったときに
    私も物語がほしい
    そうして納得してそれに立ち向かったり
    静かに受け入れたりしたい

  • ねえ。人って不思議なものね。生きている間は、ほとんど忘れていたのに、死んでから初めて始まる人間関係っていうものがあるのね。

  • 数日前に読み始め、おととい読了。久しぶりの梨木さん!
    ピスタチオといわれて色を思うのは、わたしもけっこうそうかも。最近ときどき洋菓子に使われていることがあるから、そのイメージなのかしら。
    小説のようなエッセイ、ではなくエッセイに近い小説、という感じがするところに、個人的には距離を覚えた。棚のゆれのようなものを感じ、とまどいつつ生きているのを確認したいのはわかる、けれど、その個人的な作業と、それを他人に向かって吐き出すこととはまったく別物なはず。そこの橋渡しのところを読みたかったな、と思う。
    鳥肉の疫病との重ね合わせは、ちょっと乱暴にすぎる気がする。

  • アフリカの空気感は知らなくて。壮大だった。

    生きる事の始まりの地だから必然的に霊的な世界が身近なんだろうか。というか境界線がないのかもしれない。

    梨木さんのお話なんだけど、今までとちょっと違くてノンフィクションぽい要素が強いよりこちらの現代の世界のどこかで今過ごしてるひとの生活を覗いた感じ。

    死んでから関わりができるっていうパターンもあるんだろうけど、あたしはできたら生きてる間に出会いたいな。
    でも確かにそういう出会いもあったこと今ふと思い出した。

    ウガンダ。行ってみたいかと行ったら難しいところだけど、見てみたいなー。
    少女兵。双子。ファンタジーな要素はあるんだけど、いや多分棚が精霊からの伝言を受け取るシーン。
    なんかファンタジーなんだけど、でもリアルだった。

    少女兵にさせられたこの描写がとつとつでも生々しくてだからそんなことも現実としてあるのかもしれないって思ってしまった。

    巻末のピスタチオのお話好き。

    ピスタチオグリーンってなんて真っ青な色なんだろう。

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