産婆さん、50年やりました: 前田たまゑ物語

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480813947

感想・レビュー・書評

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  • 前田たまゑさんの「産婆さん」としての50年を振り返った、インタビュー内容書き起こし系小説モドキでした。小説じゃないんですけどね。
    「産婆」という職業を調べるために読んだわけですが、やっぱりグロテスク……わたしには無理だ……。このメインとなっているたまゑさんはものすごいお人です。にもかかわらず、産婆さんという職業が軽視されてしまった歴史の流れも描かれていて、逆にびっくりしました。わたしのなかでそういうイメージはなく、むしろ「絶滅寸前の貴重な職業」みたいなイメージでした。ただ、たしかに母も産科院で産みましたし、産婆さんに取り上げてもらった話はほとんど聞きません。こういった消え行く職業についての歴史も、今後いつか必要になるかもしれませんので、ぜひNHKあたりにアーカイブを残してほしいですね。

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著者プロフィール

井上 理津子(いのうえ・りつこ):ノンフィクションライター。1955年奈良県生まれ。タウン誌記者を経てフリーに。主な著書に『さいごの色街 飛田』『葬送の仕事師たち』『親を送る』『葬送のお仕事』『医療現場は地獄の戦場だった!』『師弟百景』など多数。人物ルポや食、性、死など人々の生活に密着したことをテーマにした作品が多い。

「2024年 『絶滅危惧個人商店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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