質問力: 話し上手はここがちがう

著者 :
  • 筑摩書房
3.26
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本棚登録 : 969
感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480816269

作品紹介・あらすじ

初対面の人と3分で深い話ができる!谷川俊太郎、手塚治虫、黒柳徹子、村上龍、河合隼雄、徳川夢声、ダニエル・キイス等の対話名人から学ぶ、相手をその気にさせる技。

感想・レビュー・書評

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  • 著者はよくよくテレビに出演している国語学者の齋藤孝氏。
    氏の著作を読むのは初めて。
    コミュニケーション力の一つに質問力があるとのことで、それをテーマに一冊編んだ。

    対談集を構造化して捉えられるようになるとは思うが、想定されているコンテキストが高度なのでコミュニケーションのコツには使えないのが残念。
    ポイントは当たり前すぎるほど基本的なのも多く含まれているが、すべてを自在に使いこなせるのはインテリゲンチアだけだろう。
    スモールトークは、ここまで肩肘張らない。
    しかし、ビジネスの文脈で使うならばそこそこ役に立つかもしれない。
    コミュニケーション力を鍛えたい人は別の本にあたったほうが良いでしょう。

  • かなり昔に読んだのですが、本書でいう「沿う技」「ずらす技」は、仕事において本当によく使っています。

  • 講演会の質問の時間の度に思ったことがある。それは、「良い質問とはなんだろうか」である。

    その良い質問ができるようになる方法を提示したのが本書である。

    どのよう場面でも通用する良い質問は無く、質問する場面や時間、人、目的によって質問の良さは異なる。

    著者は良い質問ができるように以下のような座標軸を用いたフレイムワークを提示した。


    本質的⇔非本質的
    具体的⇔抽象的


    自分が聞きたい⇔自分は聞きたくない
    相手が話したい⇔相手が話したくない


    現在の文脈に沿っている⇔現在の文脈に沿っていない
    相手の経験世界、過去の文脈に沿っている⇔相手の経験世界、過去の文脈に沿っていない

    以上の点で座標軸を取り、自分がした質問がどこに当てはまるのかを考えながら質問を行うことによって質問の精度は向上すると著者は述べている。

    質問することに対して考えるキッカケや整理することを手助けしてくれる本。

    実際に、対談などを用いて良い質問とは何かを提示しているので参考になることが多い。

  • コミュニケーション力は、社会で求められる能力ですが、これを苦手と思う人は多く、私もその一人です。しかし、初めから得意なのではなく、これもしっかり考えて場数を踏むことで上手くなりますよと教えてくれる本です。

    特に座標軸を使って「質問の種類」を整理して、自分がどの位置の質問をしているかを客観的に見ることが大切だと教わりました。

    具体的な話か、抽象的な話か。
    本質的な質問か、非本質的な質問か。
    自分が聞きたい事か。相手が話したい事か。など

    良い答え、良いコミュニケーションは「良い質問」から。

  • プロの質問力の凄さを知る。
    そんなに興味なく見ていたトーク番組、インタビューの中で、ホストがどれほど凄い質問力を使っているのか、解説されて初めて知った。
    テクニックだけでなく、質問者の個性、自分と相手の関係性。そんな中でどう相手に寄り添い、相手を受け止め、核心に迫るか。視聴者に伝えるにはどうするのか。
    その場限りの会話の中に、どれほどの物が込められているのかと思った。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00064012

  • 質問の質やポイントをしっかりと、具体例を交えて解説している良書。さすが齋藤先生。

  • 中田敦彦のYou Tube大学で知った。面白かった。前半の部分が俊逸であった。日常でも使えるはず。

  • 相手と信頼関係を築き、皆が聞きたい内容を引き出す上で重要なポイントは何か。
    いろいろな対談の文献を例に解説が入れられています。
    重要になるキーワードは以下3点。
    ・話の座標軸を意識すること
    ・沿うこと
    ・ずらすこと
    前提として「よい質問=皆が聞きたいこと」いう定義があり、インタビュアー的立ち位置での内容になります。
    個人的に知りたいことを相手から端的に引き出す方法は何か、という目的で読むと少し肩透かしかもしれません(私がそうでした)

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著者プロフィール

1960年、静岡県生まれ。明治大学文学部助教授。教職課程で中・高教員を養成。専攻は教育学、身体論。
著書に『宮沢賢治という身体』(宮沢賢治賞奨励賞)、『教師=身体という技術』『「ムカツク」構造』(以上、世織書房)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞)、『子どもたちはなぜキレるのか』(ちくま新書)、『スラムダンクを読み返せ ! ! 』(パラダイム)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)などがある。

「2001年 『自然体のつくり方 レスポンスする身体へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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