感じることば: 情緒をめぐる思考の実験

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480816276

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに、本当にいいエッセイに出会いました。
    著者は、先にレビューを書いた『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』と同じ黒川伊保子さん。
    さすが、「言葉のフェティシズム」だけあって、選ぶ単語のひとつひとつがとてもきれい。
    旦那さまのことを「夫」ではなく、「私の大好きな人」というように書いているところも、私好みのキュートさで、素敵だと思う。

    こ難しそうな印象の装幀だけれど、内容はまったくそんなこともなく、とても読みやすい。
    変わりゆく季節の隙間で、そのときどきの光や空気を感じながら読みたい一冊。

    黒川さんがとにかくチャーミングで、女性的な魅力にあふれているので、この本は女の子におすすめです。

  • 文理の系列を問わずお薦め。
    言葉の音や仕組みに興味はありませんか?

  • 知人に紹介された本。

    著者は人工知能の研究者。ロボットの技術の観点から、人間の発することばを眺め、洞察している。

    おばはんのロマンチックなエッセイの感は拭えないが、不意に見せる鋭敏な考察は素晴らしい。

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著者プロフィール

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)
1959年長野県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒業。
(株)富士通にて人工知能(AI)の研究開発に従事した後、コンサルタント会社、民間の研究所を経て、2003年(株)感性リサーチ設立、代表取締役に就任。脳機能論とAIの集大成による語感分析法を開発、マーケティング分野に新境地を開いた、感性分析の第一人者。また、その過程で性、年代によって異なる脳の性質を研究対象とし、日常に寄り添った男女脳論を展開している。人工知能研究を礎に、脳科学コメンテーター、感性アナリスト、随筆家としても活躍。著書に『恋愛脳』『成熟脳』(新潮文庫)、『人間のトリセツ ~人工知能への手紙』(ちくま新書)、『妻のトリセツ』(講談社+α新書)、『定年夫婦のトリセツ』(SB新書)、『息子のトリセツ』(扶桑社新書)、『思春期のトリセツ』(小学館新書)、『恋のトリセツ』(河出新書)など多数。

「2022年 『女女問題のトリセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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