キムラ弁護士、ミステリーにケンカを売る

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480816580

感想・レビュー・書評

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  • 非常に強烈な一冊。ミステリ嫌いの弁護士である著者が話題のミステリーをしっかり読破した上で矛盾点や物語の批判を書き連ねている。
    タイトル通りほとんどの作品に喧嘩を売っており、チーム・バチスタの栄光や容疑者Xの献身、マークスの山等有名作品にもしっかり意見を述べている。
    面白いのは自身で負けを認める作品もあるところ。ミステリ以外のジャンルにもズバズバ切り込んでいく様は見事。著者の弁護士という職業柄、実際の裁判の様子に文句を言っているページを読んで、「たしかに本当の裁判に出たことがないから自分もリアルな事情は知らないなぁ」と思い知らされた。

  • ある意味職業病。

  • 椎名誠や目黒考二とあんなに近くにいて本が嫌いだなんて…
    弁護士の資料の読み方を読書に適応させると矛盾だらけになるのか。

    冬のソナタが読んでみたくなった。

  • 902

  • 取り上げられている本はほとんど未読だったため、
    読んでいればもっと楽しめただろうとは思いますが、
    それでも著者の鋭いつっこみはかなり笑えました。
    特に、著者の本領発揮のミステリーに対する記述は秀逸。

    一冊の本ができるまで多くの人が関わるにもかかわらず、
    基本的な誤解があるものだなと思いました。

    知らないことは,その道の人に教えを請うてみるという姿勢を
    大事にしたいです。

  • 取り上げられた本を読んでないのが多く、ネットであらすじを思いながら同時に読みましたが、ちょっと厳しかったですね。

  • 人間と法律を比べたら、人間を中心に書くのが小説だ。
    それに対して弁護士は、しばしば人間不在の法律論をぶつ。
    本書も、人間不在の法律論の一つである。

    ミステリーを楽しむのに、法律の制約を知っていることも大切である。
    法律についての具体的な指摘を受けることは有益だ。
    本書は、法律家からの情報提供という趣旨で有益だ。

    喧嘩を売る必要はない。
    もともと、目指す方向性が違うのだから。
    喧嘩になっていない。

  • 恋愛小説には完敗続き☆やはり警察小説にお強いですねww当然と言えばあまりに当然。

  • ミステリーの欠陥を指摘するエッセイ。
    正にケンカ売ってる感じで、意外と攻撃的だった。
    確かに誤りはあるんだろうけど、読者は別にそこまで精密さは求めてないと思うんですけど・・・

  •    古今東西、娯楽ミステリーから古典名作まで、   
    法律・捜査の常識欠如だらけの<問題作>を、   
    キムラ弁護士が一刀両断!

    という、本書の紹介文。
    なので、本書ではキムラ弁護士が勝手に作品にケンカをしかけ、ケンカ相手に付箋を貼りまくり、メモをとりながら読み込んで、本の欠陥をさがしもとめる、というもの。
    取上げられた作品(ミステリー篇、恋愛・家族小説篇、ロングセラー・ベストセラー篇)全37作。
    読んだことのある作品、ワタシは少なかった。
    なのでキムラ氏の意見を鵜呑みにもできないけど・・・。
    とはいえ、本書の趣旨通り、残念ながらも欠陥を指摘されてしまう作品があったり、または、キムラ弁護士が完敗!とい作品もあったり(結構多い)、その理由を読むとまた楽しめる。

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