- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480830913
感想・レビュー・書評
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「90年代のサリンジャー」という帯の文句にひかれてむかし読んだ。再読。
表題作の「ママがプールを洗う日」が秀逸。
あとはわりと似たような調子なので途中で飽きる。
だいたい話の根底に「別れ」があって、明るいなかにも切なさが漂う。
「ママがプールを洗う日」に夏の前にはいつも泣きそうになるという一節があるけど、ちょうど夏を前にしてちょっと涼しい夕方頃の甘さと切なさがある。
いかにもアメリカの雑誌に載ってそうなイメージ。
けどサリンジャーはもっとすげーんだなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どこにでもありそうな光景を淡々と描いているだけなんだけれど、なぜか、スーーッと引き込まれてしまう。どの短編も好き。
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One Way or Another
村上春樹の短編集を読んだばかりだったからか、ちょっと似てる気がした。結論はなく話が終わるところとか。
話はもっと現実的でアメリカの小さな町を舞台にしてるけど。
訳者はこれが初めての訳本で、単語が多少微妙なものもあったが、本業はモノを書く人なので、まあ大体は自然な日本語で読める。 -
高校生の時に読んだ(友人から借りて)本です。借りた後、友人のお母様が亡くなって、この本の話題は何となくできなくなってしまいました。ちょっと切ない思い出です。