わがままな脳

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480860552

感想・レビュー・書評

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  • 我思う故に我あり我あり」と言ったデカルトでさえ、地球が太陽を回りを回っていることを知らなかった。
    濃度勾配と電気勾配の平衡状態をつくり、カルシウムイオンの微弱な+-を保っている。

    多細胞生物が機能分担をしたように、脳も機能分担をしているのではないか。

    怒りや悲しみの感情があるからそれに相当する脳モジュールがあるのではなく、そのような機能を持った脳モジュールがあるからそれらの感情がある。

  •  脳科学の基礎的な知識を補ってくれます。教科書的な知識も必要なのを納得。幼児期、「臨界」があり、多くのニューロンが捨てられる。なんとダイナミックな設定なのだろう。著者は、哲学も宗教もその役割を終え、自我や存在の答えは脳の研究を通してもたらされるとのこと。むしろ、哲学の本当の始まりなのでは。第一印象では、脳の研究は、霊長類ヒトの研究に終始しているのでは。脳の可塑性は、驚くべきものがあり、脳の研究でも、たくさんの解釈が可能なのでは。人間の定義をあらためて問う、素晴らしい時代となりました。

  • 澤口先生が大学の講義中にする「余談」を集めたもの。脳科学に対する興味の有無で面白さが極端に左右される、という意味において読む人を選ぶ本だといえる。

  • 三葛館医学 491.37||SA

    「脳」について、著者の思うままに綴られた1冊。難しいはずなのに、とても読みやすく、著者が自分自身つっこみを入れながら書いているところは、思わず笑ってしまったりします。本書から脳に興味をもたれた方は、巻末の参考文献リストからさらに興味を深める1冊に出会えます。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=32671

  • 難しかったけれど、結局人間の脳が発達したのは、言葉を得たからで、なぜ人間は言葉を得たのかの理由がおもしろかったけど納得できた(*^^)v

  • エッセイ。

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著者プロフィール

北大教授 著書に『わがままな脳』『平然と車内で化粧する脳』『モテたい脳,モテない脳』など

「2005年 『HQ論:人間性の脳科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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