死刑囚最後の晩餐

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480863485

作品紹介・あらすじ

この世の終わりに人は何を食べたがるのか。死刑囚が最後にリクエストした食事のメニューと彼らの犯した凶悪事件に因果関係はあるのか。

感想・レビュー・書評

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  •  読んでいてめちゃくちゃお腹が空いてくる。とにかくチーズバーガーとかロブスターとかステーキとかうまそうなんです。おかげで、夜中にラーメン食べました。
     あと、「あ、これで死刑になるんだ」というぐらい、アメリカでは一人か二人殺しても死刑という厳しさを知った。
     過ごしやすい刑務所ミシュランも面白い。最後に載ってる日本の刑務所のおせち料理とか読んだら、困ったときは刑務所に駆け込むか……と思いたいぐらい豪華。
     凶悪犯に共通する名前が「リー」がつくというのも面白かった。多くの死刑囚が頭部のケガを経験しており、知能指数が平均より低いという指摘は、教育と家族の問題に集約できそうだった。
     アメリカで、死刑前に好きな料理を食べられる「最後の晩餐」のルーツは、伝統なのだが結局はっきりはしていないという。
     ちなみに、死刑囚が最後に食べる、一番人気のメニューはダブルミートチーズバーガーであり、私もマクドで一番好きなのはダブルチーズバーガー、クォーターパウンダー・チーズなので、おいしいもの、好きなものは万国共通だなぁとほのぼのした。

  • なかなかに浅い内容ではあったけれど、米州ごとの死刑制度の違いなどもわかるところは興味深い 州によって死刑の方法、電気椅子や薬物、時代によっては絞首刑、銃殺など 全体的に大食漢が多いのと、マゾヒスト故に体内に入っている針のせいで電気椅子が作動しなかったとか…

  • なぜ食べるのか、なぜ生きるのか、色々と考えさせられる本。

  • 2017/12/12 13:19:18

  • 「汝、食べるために生きるべからず」とは言うものの、食が人間にとって最も大切な行為のひとつであることは間違いない。食という行為は、命の炎が燃え尽きる寸前まで人間について回る。本書は、言わば「死ぬために食べる」ことを強いられた人々に関するドキュメントだ。アメリカでは、犯罪の内容がいかに凶悪なものであれ、死刑囚が最後の食事のメニューを自由に選べることになっている。この制度はどの州においても慣例として行われていることであり、死刑制度の儀式的な部分において最も大切な部分と言って差し支えない。死刑囚に最後の食事を与えるという儀式は、元を辿れば、絞首刑が公開で行われていた時代、牢獄と形場の間で馬と囚人を一休みさせ、水と軽食を与えたことが始まりだったという。

  • アメリカ合衆国における死刑囚最後の食事メニューを集めた本。当然アメリカンな肉やコーラが多い。州によって晩餐に対する扱いが違うのでアメリカに移住される方は参照にして宜しいかと。
    面白いのは死刑囚としての暮らしに飽いて死刑を望む人がいるという事。

  • アメリカ人、食べ過ぎ〜‼︎
    いくら最低3時間前までにったって、なんか死後凄い中身が出てきそうなんですけど…
    死刑囚にはリーが多い‼︎
    とか
    この犯人は他の人と違う気がする〜
    といった、根拠も何もない低レベルな知見はいらないが
    単純に興味深かった。
    でも、アメリカ人にとってはムール貝だけでもグルメ扱いなのに笑う。
    書いてる人は相当低レベルな食事しか知らないのかな⁇

  • 「明日地球が滅亡するとしたら、何が食べたい?」といった質問はよくきくけれど、実際にそんなシチュエーションにはまずならない。でも、明日死ぬと確実にわかるケースなら…ということで、読んだ本。

  • 「そ、それでいいの?」
    と思う物もあれば、吟味した結果、これでもかって位のメニュー…もあってなかなか興味深かった←

    とは言っても、あれだなー
    死刑囚でもそりゃ嗜好や好みはあるよね…人間だもんね…

    小さいころからの好物なのかな?って普段から親しんだような一品と、最期だからか?と思うような欲張り(贅沢?)な一品もあって、性格とかあれこれ出るんだーと感心もした
    だって、最期だからと言っても強く無いと、普通の精神じゃ好物の食べ物なんか指定してたらふく食べられないよー

    その辺りの強さとか欲張りさ、しっかりしているところが「死刑囚」なのかなー

    この本、シリーズ化したらいいのにー
    それも「死刑囚」ひとくくりでは無くて、きっと死刑囚でも罪状はバラエティに富んでるんだろうから、罪状別とか年齢別にして←
    統計も出来るしいいと思うんですけどー

    ま、何の役にも立ちそうにないですけれども

  •  アメリカの死刑囚は死刑の前に好きな食事をオーダーできる。死刑囚達が何を注文したのかをまとめた一冊。

     死刑囚の事件や人生をさらりと紹介し、中央に最後の晩餐の絵を載せる。この晩餐の絵の視覚的なインパクトがこの本の大きな肝。
     統計的なデータも載せてある。ハンバーガー率とステーキ率の高さに驚く。何か意味があるのかもしれない。
     最後の晩餐というアメリカの粋なはからいを考えると、日本の突然の死刑の何と非人道的なことか。。。

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