- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480863997
作品紹介・あらすじ
もはや馬鹿馬鹿しいほど簡単に、人は結束し行動することができる。ツイッターやウィキペディアが起こした「革命」を最新理論で明快に読み解く。
感想・レビュー・書評
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【要約】
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【ノート】
・¥1,300詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インターネットが出来上がる前後の社会的な変化について分析した本。インターネットの普及は、劇的な参加コストの低下と、そこに起因するアマチュアの大量増加、量の質への転化を生んだ。その最も具体的な例が、LinuxとWikipediaだという。
上記のような大成功をみると、性善説を一瞬信じたくなる。そうでなければ、説明がつかないと思えるからだ。しかし、その背景を分析すると、善が悪を自律的に取り締まる仕組みや、大量の参加者を惹きつける公約がとても良く構築されている事に気付く。それらは実に多くの失敗から学んだものではなかったか。
今後、どのようなサービスが構築されて行くのかとても興味が湧く内容で、ネット時代必読の書となって行くのではないだろうか。
関連としては、この辺のTEDトークが役立つと思う。
http://www.ted.com/talks/jonathan_zittrain_the_web_is_a_random_act_of_kindness?language=ja -
インターネットメディアの出現によって、人びとはソーシャルツールを手に入れた。ソーシャルツールを手に入れたことによって、人びとは集団化のためのコストを大幅に低下させることが出来るようになった。集団化が可能になったグループには、社会的に良しとされていないグループ(ボストン・ティー・パーティーや拒食症のコミュニティなど)も含まれる。
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読んで良かった。友人からの薦めで知覚し、読む動機となった。
読んで良かった。「多は異なり」印象深い。その通りだと思うし、
怖いなぁと思った。その他、思うところは色々在った。良かった。 -
この本に書かれている例が一番顕著に出たのはエジプトで起こったデモやチュニジアで起こった革命ですね。ソーシャルメディアが社会を変える時代なんだと実感した瞬間でした。
エジプトやりビアなどのアフリカ諸国で起こっている政権交代や政治関係のデモはツイッターやフェイスブックによる、ソーシャルメディアの爆発的な伝播力がその根底にあると思います。その潜在的な力を解説したのが本書であると思います。とは言ってもエジプトの話は載っていないんですけれど。この本を読んでいただければ現在起こっているような圧倒的な個人同士の「つながり」の力を確認できるかと思います。
それはさておき何の特権もない一般の人間がツイッターやウィキペディアヤフェイスブックなどのソーシャルメディアによって、一気に人と人とがつながっていく様子が、結構具体的な話を引き合いにして紹介されております。
特に、最初に収録されてある、携帯電話を取り返す話しは非常に興味深いものでしたね。一人の人間の呼びかけが大きなうねりとなって社会を動かしていくのはいい悪いを別として、いまの社会の縮図なんだなぁと感じました。今後のソーシャルメディアの可能性を占う分にも、この本は読んで損はないと思いますよ。そして、グーグルプラスの登場でますます混迷を深めるSNSの世界を読み解くためにもぜひ一読してもらいたいと考えております。 -
一人一人の個人の発信が影響力を増す世界。ネットの上に存在するつながりが、瞬く間に拡散し、その問題を多くの人に可視化する。コミュニティにおいて、情報の受けてだった個人は、いまやそのネットワークをつなぐ重要な担い手になり、またそのつながりこそが現実世界にまで影響を与えるようになっている。2008年に起きた中国・四川省の大地震のときにもQQ(中国最大のSNS)が活躍し、今回日本で起きた東北地方太平洋沖地震にもツイッターが活躍した。テレビから流れる情報もまだまだその役割を担っているとはいえ、これだけ世の中に普及したネットやケータイを第一線で用いないほうがどうかしている。今後も、ますますその働きが拡大し、重要な位置づけになっていくこのつながりが、広い世界のあちこちにまで普及し、言語の壁を越えてつながれる日もそう遠くはないだろう。
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参照元:群れのルール
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ソーシャルツール登場後に起きた、今までになかった人々の集団行動を考察した本。集団行動のための業務コストの低下、べき乗分布、発表してから選別する、失敗のコストの低下。このあたりがキーワードかな。フリーと同じく、テクノロジーの変化によって、何が起きてるかを解説してくれている。社会学的な観点や経済学的な観点が盛り込まれているため、やや学術的。
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いわゆるソーシャルツールが社会に対してどのような影響を与え得るのかについて書かれた、馬鹿馬鹿しいほど数多く存在する本の中の一冊。ただし、個人的にはその中でもとくに優れた良著であると思う。
本著が言及しているツールについての情報は少々古臭いが、そのような瑣末な問題など気にならない程度に、本著が指摘する内容は本質的であり、非常に多くの示唆に富んでいる。
(結果として、膨大な量の引用語句を合わせて登録する羽目になった)