- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480864055
作品紹介・あらすじ
「伝説」の舞台ウラ、テーマからクリエイターたちの素顔まで。全奥義、完全公開。
感想・レビュー・書評
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先日本著者の本を読み、面白かったのでもっと読みたいと思い探す。最近はYoutubeばかりで本は書いていないのか。
最近の面白そうな本は見当たらず、この本にする。
結構厚い本だが、ゲラゲラ笑いながら一気に読んだ、面白い。
岡田氏が言う「アニメの青春期を一緒に生きてこられた」事がラッキーだったと。そうだね、私もアニメそんなに見る方ではないが、ガンダム、エヴァは好きだし
確かに良い時代だった、青春期だったと思う。今はあのころ以上に多くのアニメが作成されているが、観たいアニメとかないしな。自分が大人になっただけかな。。
その中でプロジェクトを会社をどう動かすかに奮闘する岡田氏の姿勢に心打たれる。
アニメ制作者だったことを、ガイナックスの社長だったことを初めて知る。
■心に残る一言
プロジェクトを進めるうえで、リーダーに付いて行く立場のスタッフ達にとって「リーダーの信念」以外に頼れるものはない
反省は赦しを求める行為です。だから監督は作品を反省できない、する資格もない。
「BASTARD」を踏襲してできた「エヴァ」
宮崎駿事件 知った時の第一印象「バレた」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「テーマとは何か」をテーマに岡田斗司夫がガイナックスで手がけたアニメ作品の裏表―アニメに対する情熱、クールさが求められるビジネス面―まで語り下ろした渾身の一冊。
何せ二十歳そこそこの狭いサークルの中での実績しかなかったのにも関わらず、バンダイと言う大企業から何億円バジェットの映画の発注を勝ち取った社長の話である。
たとえアニメに興味がなくても面白いに決まっている。
現にボク自身アニメには一切興味が無い(軽い偏見すらあるといっていいくらいだ)のに降りる駅を乗り過ごす程、著者の話術(これはロフト・プラスワンでのトーク・イベントを書き起こしたもの)に惹かれてしまった。
オタクとしての自分と社長としての自分のせめぎ会いなどは所謂コンテンツ・ビジネスに関わるモノなら一読すべきではないか。
クリエイターの中にはある種の幼稚性(社会性の欠如…と言っても良いかもしれないが)を持つものが多い。
主観ではあるが、アニメ関係には特に多いのではないかと思う。少なくともガイナックスのクリエイターたちにはそれが当てはまるようだ。
そんな彼らたちと社会人の感性=企業の理屈の橋渡しという仕事(プロデューサー)という仕事には繊細なセンスが必要とされると思うが、その奥義と呼びえるエッセンスはこの本には入っていたと思う。
もちろんこの本をオタク論として読んでもいい。
『オタクは既に死んでいる』で"死んだ"と名指しされたオタク層から反発があった。またサブカルVSオタクなんてナンセンスな論争もあった。
それらに対して岡田はさりげなく、ばっさりと一言で決着をつけている。
<blockquote>『オタクはすでに死んでいる』で「オタクという民族はなくなった」と僕が言っているのは、オタクという趣味嗜好は自分の中の問題なんだから、外部に依存するのはやめて、自分自身の物として処理しよう、という考え方なんです。</blockquote>
<blockquote>
外部に依存しようと考えている限り、絶対に自分のアイデンティティ「私って何だろうと思う心」は安心しないんですよ。</blockquote>
即ちテーマとは何かとは「私って何だろうと思う心」から発せられるのである。
そして、「テーマとは何か」を語ることによって「生きるとは何か」が見えてくる。
内在するであろうそれを読者に問いかけることでこの本は終わる。
著者はこれからも沢山の本を(名義は変えるそうだが)上梓するだろう。
それでもこれが『遺言』であるのは、これこそが後世に語り継ぎたいことだからにほかならない(子供を作るより自分の作品が世に出回って受け入れられていくのは快感であるとさえ岡田は言う)。
蛇足めくが大阪のヤクザの話も興味深かった。
明日をも知れぬ彼らは食事の際に美味しそうなもの、食べたいもの総て注文し、少しずつ味わって正に喰い散らかすそうだ。
自分たちが食事をした際にそのヤクザのような食べ方になっていたのに気がつき、「俺たちはヤクザな家業なんだなぁ」と実感したそうである。
絵が上手い人間、歌が上手い人間。豊かな才能に恵まれたものがその才能を活かして食っていくと言うことはそういうヤクザなことなのだ。才能が枯渇した瞬間に消え去るのも宿命なのだ。
あと、幻の企画『ウィザード』は実現して欲しかったな。 -
ガイナックスとか殆ど知らないんだが、岡田さんの文体は読みやすくて面白いので。
これも一日で一気に読み終えるほど面白かったし、長さを感じなかった。クリエーターにもいろんなタイプがいて、それぞれ立ち位置が違い、作りかたも違うなかでフレーム的な物の見方というのが面白い。 -
興味がない人にとっては出てくる固有名詞や人名も分からないし面白くもなんともない内容だが、分かる人にとっては面白くて仕方がない。
分厚くて文字がぎっしり詰まった本だが、読み始めると止まらない。
島本和彦の「アオイホノオ」を面白いと思う人であれば、本書は必読。 -
岡田斗司夫という、ガイナックスという会社を作ったアニメプロデューサーが、今までのアニメとの関わりとしての半生をつづった感じの本。
トークイベントのようなもので語ったものをまとめた本らしいです。
私は、ダイエットの本を書いた人としてだけ知ってました。
アニメーションの世界で有名人だったんですね。
見たこと無いけどタイトルは知っている「エヴァ」の庵野さんとか
昔ジャンプで読んだ気がする「タルるートくん」の江川さんとか
私でも名前を聞いたことがある人がいっぱい出てきて、なんかすごい話でした。
(トキワ荘的な感じ?)
その中で、いろいろ意見の違いがあったり、世の中の流れがあったり、
お金の話、ポリシーの話とか、もちろん著者側から見た構図では
あるけれども、かなり深いところまで語ってました。
ファンの人もここは分かってないとか、愚痴っぽいところもたくさんありましたが・・・
まぁ、あれです。すごいボリュームですが、この本を一気に読んだりすると、
「俺がやりたいのはこんなんじゃない気がする!」
とか、つい熱くなったりする感じです。 -
読みやすさ★★★★★
学べる★★★★★
紹介したい★★★(マニア向けで汎用性ないため)
一気読み★★★★★
読み返したい★★★★
シン・ヱヴァも遂に完結した2021年、ガイナックス創設者の岡田斗司夫さんの本を読み漁るこの頃、岡田さんの本の中で一番笑ったやつ。
久々に眠るタイミングを逃す一冊。分厚いので、時間があるときに読み始めることをオススメします。
業界秘話満載のため、ガイナックス作品が見たくなるなる。色んな意味でGWに読んで正解。
おかげで、オネアミスの翼、ナディア、ダイコンfilmと未踏の名作に出会うことができました。
プロフェッショナルで紹介された庵野監督はかなり「取っつきにくい ザ・変人=天才」でしたが、
本作では「生き生きとした ザ・変人=天才」が描かれ、深夜に抱腹させていただきました。
大人になりきれない天才男児たちが本気で遊ぶとスゴいものができるんですね。 -
【要約】
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【ノート】
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エッセイ
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岡田斗司夫の作品のテーマについての考え方の本。自らが関わったアニメ作品を中心に、作品の作り方や考え方が丁寧に語られている。そしてガイナックスの成り立ちやプロデューサーとしての苦労などが臨場感を持って、作品の解説と共に書いてあってとても面白かった。ボツになった作品のプロットなどもあって、今からでもやれるんじゃないか?と思える程だ。「ウィザード」もし、完成すればやってみたい。