ビッグデータという独裁者: 「便利」とひきかえに「自由」を奪う (単行本)
- 筑摩書房 (2017年3月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480864499
感想・レビュー・書評
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この本に書かれていることがすべて真実かどうかわからないですが、もし、真実だとすると、我々は、グーグルやアマゾン、アップル、フェイスブックの思いのままに操られる、そんな状態に近づきつつある、というか、かなり近づいている、と言えると思います。
自分はスマホを持っていないのですが、自由を確保するには、多少の不便は受け入れなくてはいけない、と思って、そうしています。
とはいえ、フェイスブックやグーグルはよく利用していますし、アマゾンもたまに使っているので、あまり意味がないかもしれませんが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカの諜報機関はつねに国家の守護神として働いてきた。ビッグデータ企業と諜報機関が密接に絡み合っているのは疑いのない事実である。
諜報機関がハイテク産業との契約を量産する以前から、情報科学のパイオニアたちはDODからの助成金をたくさん受け取っている。
情報は無限。ビッグデータ企業もそれを理解している。最終的な目標は個人に関することならどんなに無意味なものでも、常にもっと情報収集すること。なんでもいいのだ。 -
タイトル通りの内容。ただただ怖い。この本に5つ星の評価をつけることすらためらってしまう。薄々感じていても、便利さに負けて目を背けていた、個人データが収集されて企業に利用されているという現実。それがどれだけ進んでいるかの現状がわかる。「ザ・サークル」という小説に書かれていた「透明化」した恐怖の世界は間もなく現実になると感じる。ビッグデータ企業の支配に対抗するために一般人はどうしたらいいのか、解決法は示されていない。とりあえず「なぜ」と思う心を持ち続けたいと思う。
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便利さは犠牲のもと
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001109975
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人間にとって、もっとも大事なものは「自由」である。このビッグデータ企業が提供する「便利」さに無防備であると、この大切な「自由」が奪われてしまう。しかし、我々は人間であるので、必ず知恵により、これを乗り越えることもできる筈である。利用されるのではなく、うまく利用する、のである。
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人間はAIにデータを与えるだけの存在になり、ビッグデータを基に学習したAIが社会をただ効率的にまわすためだけに動く・・・的なディストピアを想像した。
経済効率をひたすら追求した新自由主義の究極は人間性を超越し、人間性を無視する。 -
GAFAにしっかり絡め取られた生活をしており、データを使われてしまつている。
便利な面もあるが、想定外の使われ方をしているとすれば問題だ。
また、アルゴリズムで気にいる情報ばかりに接するようになってしまって、自己の志向が特定の方向に共感されてしまうのも問題だ。
EUの規制が強まるなど、GAFA規制の動きも出てきており、これまでの流れからは変わってきているので期待したい。 -
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