宦官のことを調べようと思って人間の去勢についてネットで少し検索してみたら、カストラートのことも書かれていた。それらのwebページの参考文献としてこの本が紹介されていたので図書館で借りて読み、興味深い内容だったので購入した。
映画にもなっている史上最高のカストラート、ファリネッリについては特に詳しく書かれている。その他の著名なカストラートの名前も上がっているが、読み終わってみると彼らはほんの一握りに過ぎず、カストラートになるために去勢された子供の多くは名を残すこともできず惨めな余生を送ったのだろうなと思えてくる。映画『カストラート』を鑑賞したら、是非とも合わせて読みたい本だ。