どこかにいってしまったものたち

  • 筑摩書房
3.99
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感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480872920

作品紹介・あらすじ

本書には、「クラフト・エヴィング商会」の長くて風変わりな歴史が、さまざまなかたちで封じ込められてもいます。本書は、著者が取り扱ったものたちの中で、さまざまな理由により「今は存在していないもの」すなわち「どこかにいってしまったものたち」のデータだけを、まとめたものです。

感想・レビュー・書評

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  • 遊び心を極めたらこうなるのかなという感じでした。すっかりこの本(クラフト・エヴィング商會不在品目録)の魅力にとりつかれてしまいました。どこかにいってしまったものたちの解説書、パッケージ、宣伝用チラシの活版印刷の文字と魔法の薬で作られた古さを出した紙で作り込まれたものは、味わい深くずっと見ていたい不思議なものでした。

    例えば、スイッチひとつで闇を作り出す〈アストロ燈〉の使い方の中のひとつに、「大勢の人前でふいに涙がこぼれそうな時、そつと顔に向けて通電。あなたの心をお守りいたします。」と書いてあります。なくてもいいけれど、あったら何だか嬉しくなるようなものがたくさんありました。他にも〈立体十四音響装置〉は、なぜ十四なのかという理由だけで、わくわくしました。その他、〈ベーレ音響のマスコット〉〈水蜜桃調査猿〉〈空中寝台〉〈五萬羊〉など、楽しいものだらけでした。

  • 古本屋で装丁に惹かれて購入。
    予想以上に面白かったです。
    架空の商品目録ですが、設定が細かくなされていてこんな商品あったら面白そうと何度も思わされました。
    そして、商品写真のクオリティーの高さ!!
    どのページもじっくり眺めて楽しみました。
    「クラフト・エヴィング商會」に俄然興味が湧いたので、他の本も購入してみたいなと思っています。

  • クラフト・エヴィング商會の本はとても面白いのでオススメです。
    どこかにいってしまったものたちに関しては個人的に、伊豆に有るまぼろし博覧会や怪しい少年少女博物館などが好きなので雰囲気が似ていてとても好みでした。

  • 架空の店の、架空の商品を掲載したカタログ本。<p>これだけ物を作るのが好きな人たちがいるのかと驚くと同時に、読み手を思いっきりだましてしまうクオリティの高さは、もう、なんというか、文章では表現しきれません。</p>レトロで、どこかドライな空気感を持った不思議な商品を、素敵な写真で一挙ご紹介。<br>デザインには厳しい方にも自信を持っておすすめいたします。<p>綿密な設定と、徹底したこだわりに、静かに拍手したい一冊。</p>

  • 初めて手に取った時、こんな現実の裏側にそっとある不思議もあるんだなぁと驚きました。
    学生のころから変わらず大好きな本です。
    読むたびに、この商會に勤められたら毎日楽しいだろうなぁ、とくふくふわらってしまいます。

  • 明治、大正、昭和に作られたという設定の架空のモノたち。

  • クラフト・エヴィング商會にすっかりハマってしまったので第2弾。

    本全体で一つの作品、という感じは先日読んだ「クラウド・コレクター」よりも強い。
    ヘンテコだけど時代を反映しつつ、本当にあったら面白いなあという品々がたくさん紹介されている。
    科学の世界にどっぷり漬かって久しいわたしですが、難しいことを考えずにそのまま楽しむのが良いと思います。

    わたしのお気に入りは水密桃調査猿。

  • また読む前に期待しすぎたけど、面白かったです。

  • ページを開くたびドキドキさせられちゃう素敵な本

  • 一字一字活版印刷、、、と思うとすげーって思うし冊子で持っておきたい一冊だよねーって思うんだが、内容はあまり得意じゃなかった。。

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