志ん朝の高座

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480873507

感想・レビュー・書評

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  • 「芸ってものは消えるからいいんです」そう言って頑なに録音を拒んでいた志ん朝だったが、後に唯一それを許したのが、当時ソニーミュージック学芸プロデューサーだった京須偕充氏。そのおかげで今私たちは、志ん朝の数々の落語をいつでもどこでも聴くことが出来る。しかしCD化されていない、もしくはする意味の無い話、ここでは速記として「首提灯」「試し酒」が乗せられている。CDとして意味がないとは、無音状態が長く続いたり、その所作や仕草を実際見ないと楽しめない話だそうだ。では速記に表しても注意書きが多すぎてむつかしいところだが、なんと速記文の上に写真が載っている!!まるでパラパラ漫画のように、一連の動作が続いている。すごいです。まるで高座を見ているよう。そうですこの本は、写真家横井洋司氏との共著で、いくつもの話から選りすぐりの志ん朝がぎっしり。高座に向かって歩いているところ、羽織を脱いでいるところ、または表情だけを集めた志ん朝の百面相。撮りためた写真は五千枚にもなり、今回はその一部ということらしいが、どの写真を見ても、志ん朝に対する思いが伝わってくる。写真を見ていたら、その話が聴きたくなってくる。

  • ほぼ写真集。志ん朝師匠のいろんな表情が見れて良かった。

  • この人くらいだろうな。談志の写真集なんて要らねえもん。

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著者プロフィール

1942年東京・神田生まれ。慶應義塾大学卒業。ソニー・ミュージックプロデューサーとして、レコード、CDの録音制作を行う。六代目三遊亭圓生の『圓生百席』をはじめ、古今亭志ん朝、柳家小三治など、録音の総制作タイトルは250以上。古今亭志ん朝が唯一その高座の録音を許した。TBSテレビ「落語研究会」の解説を担当。

「2017年 『落語ことば・事柄辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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