体の中の美術館: EYE、BRAIN、and BODY

著者 :
  • 筑摩書房
3.60
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本棚登録 : 104
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480873590

作品紹介・あらすじ

芸術は、どこで生まれるか?ヒトの体で。それがこの本のテーマだ。

感想・レビュー・書評

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  •  芸術は、どこで生まれるか?ヒトの体で。それがこの本のテーマだ。

  • 美術館で購入。積み本のひとつでした。
    ざっくりと、目、頭、体の芸術について語っています。
    シンプルな文章でとても読みやすかったです。
    全ての世界のものが自分の体の中で生み出され、芸術になる、その素晴らしさが少し分かったような気がします。

  •  芸術はヒトの体から生まれた。目・脳・肺・手・足・背骨・内臓と、個々の器官について考察しそれに連関して芸術の生起を解説している。身体性の体現が芸術なのだということがよくわかる。まさに体の中の美術館なのである。


     3万年前の人間と現代の人間の脳の構造は基本的には変わらない
    。変わったのは、文化と社会だけである。昔のヒトは、文字を読む代わりに星を読んでいたのである。これが多様な星座とその物語を生んだのだという仮説は大変興味深かった。アルタミラ洞窟は美術の起源ではないのかというのもうなずけるものである。

  • 読んでる途中で気がつきました。「これ高校生の時、教科書で読んだことある」題名は忘れたけどね。
     
    ずっと読みたくて、でも結構高いから我慢して、立ち読みする時間もなくて…で、大学生になって最初に図書館にリクエストして買ってもらった本です。
    もうちょい医学系の話入るかなって思ってたけど、まるっきり芸術系の話でした。でも面白かったです。芸術の色んな可能性を見出せる本…だと思う。

  • ゲルハルト・リヒターの髑髏の表紙につられて、手に取って読んでみると、
    美術解剖学の本だという意識に縛られることなく、エッセイとしても読めるような平易で美しい文章。
    その内容は何処か底が浅いと見なされがちな現代美術に、奥行を与えてくれるようなものであった。

    各項が眼、脳、足などで展開されてゆき非常に分かりやすく、また構成としても面白い。
    美術解剖学という一?難解なカテゴリに属していながら、現代美術好きにもそうでない人にも躊躇することなく勧められる一冊。

  • 秀作。
    設定は、ちょっと強引だけど。

  • ? EYEの章での、ロマネスク建築・ゴシック建築

    ? BRAINの章での、千利休の茶室「待案」・重森三玲の庭

    アルタミラ洞窟の星座の話と、
    ネガティブ・ハンドという、ぷっ、ぷっと口で描く話

    手や足の解剖学
    その骨や筋肉によって立つこと
    ?-? 足 より
    『ヒトは、立つだけで、その存在は美しいと。』

    ?-? 肺 より
    『すべての表現の元には、この「声」がなくてはいけない。』
    布施さんの文章は、ゆっくりと語る「声」が聞こえるようだ。

    建築と人体の関わり

  • 2008/12/10-12/12
    天神
    読み始めより楽しい

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著者プロフィール

解剖学者・美術批評家

「2021年 『養老孟司入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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