- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480873873
感想・レビュー・書評
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漫勉のように、動画で見たほうがイメージは受取りやすいかな。
でも言葉にしても本人らしさはにじみでてるなあ。荒川弘の気持ちの入れ物の話が面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
漫画家へのインタビューを通して漫画家創作の背景や哲学をかなり奥深く追求している。
技術的なことだけでなく、何を目指し何を考えているのか、哲学的な面からも掘り下げられていて、読み応えがある。
荒川弘の鋼の錬金術師の解説は特に読み応えがあり、創作の裏側として面白かった。 -
「錬金術も書物の書き手によって解釈も変わってくるので、結局行き着くところは良い心をもちましょうということになる。少年マンガのテーマとして扱うには、綺麗な心をもちましょうというのは美しい考えだと思ったんです。(…)最初に「等価交換」を提示したら、描き手としての目標はそれをどうぶっ壊すかですよね。(…)ウィンリィは錬金術師でも科学者でもない普通の人が実はいちばん真理に近かった、そんなヒロインの役割を果たしていただきました」(p.186)
荒川弘、島本和彦の箇所のみ読んだ。島本先生の『サンデー』に兄貴分的なヤング誌が存在しないのは、『サンデー』には悪いニイちゃんが存在しないから、小学館のネームはセリフの最後に「。」が入るためにどうしても上品になってしまう、という指摘はメモしておきたい。ゴルゴは「。」を避けるために語尾が「……」なのだと。 -
知ってる人の対談内容は、「うん、やっぱりこの人そーゆー人だよね」ってよく解る。知らない人のはあまり頭に入って来ないけど、絵柄と人柄ってなんとなくリンクしてるように思えた
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ボリュームと情熱に満ちた本。
Eテレでやっている「漫勉」が好きで見てるのだけど、
あれを見たあとだと、文章だけというのは分が悪い気がする。
自分が知っている島本和彦や藤田和日郎であれば、
熱い言葉の数々がストレートに入ってくるのだけど、
あまりなじみのない人、知らない人になると、
しかも作品を絡めてとなると、正直あまり分からなくなる。
やはり筆の動くさま、絵が出来上がっていく過程ほど
漫画を知るのに最適なものはないんだなあと実感。
でもこれだけ濃い中身のインタビューはそうないと思う。
島本和彦さんの「ギャグ特許」の話、
藤田和日郎さんの「ヒーローは間に合わなければならない」、
こういう一言が読めただけでモト取った感じ。 -
インタビュアーが、聞くべきことをちゃんと聞いているのがいい。大友克洋にこれだけしゃべらせるとは。