あなたの話はなぜ「通じない」のか

  • 筑摩書房
3.60
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本棚登録 : 696
感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480877536

作品紹介・あらすじ

話が通じるための基礎のキソから懇切丁寧にお教えします。進研ゼミの小論文メソッドを開発し、考える力、書く力の育成に尽力してきた著者がおくる、究極のコミュニケーション技術。

感想・レビュー・書評

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  • ●なるほどポイント
    「想いが通じる5つの基礎」

    ①自分のメディア力を上げる
    「何を言うか」より「だれが言うか」が大事な時がある。
    話が通じるためには、自分というメディアの信頼性を高めていく必要がある。

    ②相手にとっての意味を考える
    人は自分に関係ない、意味のない話は聞こうとしない。
    自分の話が相手にとってどんな意味を持つのかをしっかり押さえておくことが大切。

    ③自分が一番言いたいことをはっきりさせる自分で考えて、決め、結果を引き受ける覚悟を持たなければ、通じ合うスタートラインにも立てない。

    ④意見の理由を説明する
    言いたいことだけぶつけても、相手には伝わらない。
    自分に都合のいい理由だけでたたみかけてもだめ。
    理由を、自分側、相手側、あるいはもっと普遍的な角度から多角的に引いてくることが重要。

    ⑤自分の根っこの想いにうそをつかない
    根本思想(その人の根っこにある想い・発言の動機)と言葉が一致しなければ、相手とのつながりは作れない。

    ●活かせるポイント
    相手を言い負かすための技術ではなく、話を通じさせるための技術に重きを置いている点がユニークな本です。「相手が『理屈は正しいとわかった、しかし、あなたという人間は嫌いになった』では、通じたとはいえない。話が通じるとは、勝ち負けではなく、あなたと相手の間に橋を架けるようなものだ」という一言が染みました。。

  • 進研ゼミの小論文メゾットを開発し、考える力、書く力の育成に尽力してきた筆者がおくる、究極のコミュニケーション技術(帯から)

    どこの馬の骨かわからない人の話より大学教授の話のほうが説得力があると感じるように、話を伝えるためには相手に信頼してもらうことが大事ってことが全体の話。
    著者はそれを「メディア力」と名づけてどうすればメディア力を高めることが出来るか、損なわないでいられるかを技術として伝える。

    重度のひきこもりにでもならないかぎりコミュニケーションは現代人には必須。
    苦手だの向いてないのだの思っている人ほど読んで欲しい本。
    話すだけでなく聞くときにも役立つ話だと思う。

  • ・ズーニーさんの説明が丁寧。
    特に、0 → 1の説明がわかりやすい。
    そして、
    愛があるので、
    決して嫌な言い方ではない。
    読む人の気持ちを考えながら、
    文章が書ける人だといつも思う。



  • 相手とのコミュニケーションについて考えせられる内容。

    単に話し方を磨くのではななく、情報=自分のメディア力×話す内容として言い手のイメージが大切であることが述べられている点で新鮮だった。

    確かに同じ内容でも話し手によって受ける印象は異なるため自分というメディアを高めることは相手とコミュニケーションをとるうえで大切であると感じた。

    また、コミュニケーションをとる上でヒントとなる考え方が挙げられており参考になった。

    意見は共有できないが問いなら共有できると言う考え方は大変勉強になった。
    意見は個人により異なるが、問いであれば対等に向き合うことができる。
    同じ問いを理解をすることができればそこから議論することも可能であろう。
    5w1hを使って問いを掘り下げていきたいと思った。


    相手への意味を考えるという発想も面白いと思った。自分が伝える内容が相手にとってどんな意味をもつものか考えて話すことで相手への伝え方も変わると思う。

  • 4480877533
    2004/10/29購入

  • メディアマーカー・読了コメントRSSで興味。

  • 4-480-87753-3 222p 2004・10・30 8刷

  • 「どうしたら通じるのか」という問題にむきあった時点で意味があるのかもしれない。

    メディア力という考え方、第一印象など、確かに、と思った。

  • 生きるための手段だ、と思ってたものに対して、通じあうための対話を「時間のムダなので、言うとおりにします」って言われたときのショックを受けて、自分で驚く。 理解しあえないことはとても傷つく。 けど、理解してほしいって思ってることが、理解してくれっていう押しつけだったんだろなあ

  • 本書は単に上手なコミュニケーションの取り方をレクチャーしている訳では無く、良好な人間関係を作るために、そして、自分や周り人たちの目的の実現のための考え方や行動を示してくれています。
    「自分の話は通じている」と思っている人も、ぜひ一度読んで欲しい本です。
    自分は、もっと早く読んでいれば良かったと、少し後悔しています。
    最初は具体的な事例から入って行き、徐々に抽象的な話に持って行かれているので、とても読みやすいです。

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著者プロフィール

全国各地で、表現教室のワークショップ、大学講義、講演などを通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍中。『伝わる・揺さぶる!文章を書く』『おとなの小論文教室。』他著書多数。

「2018年 『理解という名の愛がほしい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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