おんなのひとりごはん

著者 :
  • 筑摩書房
3.47
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本棚登録 : 283
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480877864

作品紹介・あらすじ

町角にいい匂い。ぱちっとおいしいもの、食べたいな。空っぽの胃袋を満たす19のめくるめくドラマ。とんかつ屋からカフェまで、頼れる100店厳選ガイド付き。

感想・レビュー・書評

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  • この本は夜寝る前に読んではいけない。
    もうお腹が減って減って大変!
    ふきのとうの天ぷらにとんかつに石焼きビビンバに…主人公の食べっぷりも豪快で、じゅわーはふはふ…もうたまらん!

    平松さんの食のエッセイかと思ったら一話一食の短編集。
    おんながひとりで店に入って「ごはん」を食す。
    ひとりだからこそ心地好い時間にしたい。
    ひとりごはんは自分で自分をもてなすこと。
    勿論他の誰かと食べるごはんも楽しいけれど、ひとりごはんはまた別の深い満足感が味わえる…納得である。

    物語の中で「ひとりでも臆さず、頼らず、いつも堂々としていられれば一人前」とある。
    背筋を伸ばしてきちんときれいに食べる。食べ終わったらだらだらせず、すぐ帰る…平松さんから大人のおんなの生き方も教えてもらった。

  • こんな年で何ですが、社会経験少ないなあ。私もちょっとずつ挑戦しようかなと。

  • 平松さん、小説も書くんだ。20人の女性が一人で外食する短編が20編収まっている。わりとワンパターン。食べるものやお店は20編20様なんだけど、ほとんどの女性が仕事にちょっと疲れて、おいしいものを食べて元気になるという様式で。やっぱり食べ物に関するところで平松さんの筆は饒舌になるみたい。でも正直なところ、それならエッセイで楽しませてもらったほうが、平松さんの本音を読んでいるようでいいんじゃないかな。
    巻末に推薦文の添えられたお店リストが100店分載っていて、こういうていねいさはやっぱり平松さんらしい。

  • 平松さんの描く食事、たべものってどうしてこんなにおいしそうなんでしょうか。口に入れたあとの描写がリアルで!すぐに食べたくなります。こうなると作るのではなくて、お店で、雰囲気とともに味わいたいですね。巻末に都内でひとりごはん楽しめるリストも掲載されています。とんかつが食べたい!

  • 寒いし世の中アレだし引きこもっての読書週間です。
    こちらを読んでいたら久しぶりに「おひとりさま」がしたくなりました。

    一人飯は寂しい。誰かと一緒のほうが。外食するなら会食でしょ。
    それもアリだけど…おひとりさまは格別なんですよ。
    気楽だし。孤独のグルメごっこも楽しいし。
    もちろん黙食ですしね。

    #この方の著書は
    #料理写真や挿絵が無くても
    #十二分に想像をかきたてさせてくれるものばかり
    #生唾ごっくん
    #飯テロ
    #ひとりごはんオススメ百店

  • 美味しい本だ。
    久しぶりに純粋に美味しい本。

    食に絡んだ、1篇1篇の個性も面白い

  • shiro

  • 著者の作品では珍しい短編の小説集です。

    いつものお店や食材の紹介を期待していた
    だけに、ちょっと肩透かしを食った気がし
    ましたが、違いました。

    どれも実在する店をモチーフとしたお店で
    摂る、女性のひとりごはんを情景にした
    小説なのです。

    「おひとりさま」なんていう言葉でネガテ
    ィブなイメージで括られてしまうひとりご
    飯ですが、どうしてどうして、皆明るく
    ひとりに時間を楽しんで愉快な気持ちにな
    ります。

    巻末の「ひとりで行って欲しい店ガイド」
    も素晴らしいいです。

  • 20編のごはん物語。少しずつたのしみながら読んだ。読書する時は珈琲を飲みながらが多いが、この本は日本茶、紅茶、珈琲、コーラ、ビールと色々味わえた。
    平松さんの書く食エッセイや、ごはん物語、食いしん坊で呑助にはたまらない。
    巻末の、ひとりごはんお勧めのお店リストも良かった。
    個人的に、飲食店のレベルは博多が一番だと思っている。安くて美味い店が沢山ある。お勧めリスト、博多版も書いてくれないかな。
    今は無き、蕎麦天神のキムチうどん…食べたい。。。博多恋しや。

  • きっと若くて一人でお店に入れない人のために小説にして、背中を押してあげているのだろう。だから読むと一人でも行きたくなる。巻末の100店で知らないお店をチェックして_φ(・_・

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著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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