昭和育ちのおいしい記憶 (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房
3.46
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本棚登録 : 90
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480878748

感想・レビュー・書評

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  • 阿古真理さんのエッセイは私にとって魅力のある文章です。

    この本は、タイトル通り昭和のあの頃の美味しい思い出がたくさん詰まった本。
    関西の特定の店名も数件出てくる。
    忘れていた記憶「あそこで初めてスパゲッティじゃなくてパスタを食べたな」と、自分自身の食の記憶も蘇るという読書体験をした。

    そういえば初めて料理をしたのもいつだったろう?ということも気になった。
    料理したとは言えない子どもの料理。
    そんな、タイムマシーンのようなカルピスの話はとても良かった。

  • 596.04

  • 暮らしから食を語る一冊。自分自身と年齢が近いため、あるある!という面もあり、また生活史研究家という著者の特性が出ておもしろくもあったものの、エッセイとしては今ひとつスパイスが足りなかったかな。

  • 誰の中にも存在する、自分にとってのおいしい記憶。その中でも昭和というのは特別な存在だ。生まれて初めてカルピスを飲んだときの驚き。生まれて初めてマクドナルドの香りを感じたあの瞬間。飯盒炊飯で焦げ飯を作ってしまったときの後ろめたさとシェアして食べたときの不思議な美味さ。著者の思い出とも共通する部分はあるが、やはり自分だけが持っているおいしい記憶。

  • 著者の作品は初めて読みました。もう少し年が上の方だと思っていたら、1968年生まれとのこと。

  • 関東と関西では水の硬さが違うのか!
    関西に帰ってきてから肌荒れがひどいが、関係ないか。
    外のごはんは味が濃いような気がして、家めしのが好き。
    男の人の方がいつまででもジャンクフードが好きな気がする。

  • タイトルのまま。
    昭和の食べ物の記憶の記録。
    ただし、作者が広島出身で、関西育ちなので、関東育ちのわたしとは微妙に異なるところがおもしろい。
    地域、時代、家庭環境、少しづつ違って、違うものが育つ。
    食べ物が人にとって大切だということがよくわかるエッセイ。

    P21変化を仕方ないこと、と切り捨てるのは忍びない。家族は文化を伝える最小単位の社会である。世代を越え経験を積み重ねた知恵の結晶が、次世代にまったく顧みられず消えていくのももったいない。何かが女性たちの間で継承されているかもしれない。本を書きながらも変わっていく中で、受け継がれてきた何かはあるのか。


    カルピス
    天火
    最初のコカ・コーラ
    ユーハイムのバームクーヘン

    ハーゲンダッツの衝撃
    これはほんとうに衝撃的だった。
    サーティワンアイスクリームにはまっていた女子高生の前に突如現れたハーゲンダッツ。
    ちょっとお高くていつも食べるわけにはいかないけれど、ひとくち食べるとその味わいの深さにびっくり!!
    こんなにおいしいものがあるのかと・・・絶句だった。

    ポテトチップスとキャラメルコーン
    ママゼリー
    ママプリン
    シャービック
    フルーチェ

    ドーナッツ
    ダンキン、ミスタードーナッツ

    初めてのカップヌードル
    インスタントラーメン

    マクドナルド

    ファミレス

    イタ飯ブーム ティラミス

    エスニックブーム 生春巻き タピオカ

    海外旅行へ行く時代 現地で出会う食文化

    パン食へ

  • "BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“今週の新刊”で登場。
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/44.html

    「目次を読んだだけでも、味覚が蘇るような魅力があります。同じ食のキーワードによって、なんだか阿古さんの記憶と自分自身の体験が紐付けられていく文章になっています。」(下北沢B&B 木村綾子さん)



    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • 阿古真理×島本脩二「私たちの食を支配しているのは誰か〜記憶から辿る昭和・平成の食文化〜」 『昭和育ちのおいしい記憶』(筑摩書房)刊行記念 | B&B
    ■開催日時:6/29(日)15:00~17:00 (14:30開場)
    ■会場:本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-12-4 2F
    ■入場料 :1500yen+500yen/1drink
    http://bookandbeer.com/blog/event/20140629_oishiikioku/

    筑摩書房のPR
    http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480878748/
    Aco@Media
    http://www011.upp.so-net.ne.jp/akomedia/top.html

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著者プロフィール

作家・生活史研究家。1968年兵庫県生まれ。食のトレンドと生活史、ジェンダー、写真などのジャンルで執筆。
著書に『日本外食全史』『家事は大変って気づきましたか?』(以上、亜紀書房)、『ラクしておいしい令和のごはん革命』(主婦の友社)、『昭和育ちのおいしい記憶』『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』『「和食」って何?』『昭和の洋食 平成のカフェ飯 家庭料理の80年』(以上、筑摩書房)、『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。』(幻冬舎)、『料理は女の義務ですか』『小林カツ代と栗原はるみ』(以上、新潮社)、『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか』(NHK出版)など。

「2023年 『大胆推理! ケンミン食のなぜ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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