20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

  • CCCメディアハウス
3.90
  • (988)
  • (1271)
  • (816)
  • (197)
  • (39)
本棚登録 : 12676
感想 : 1236
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484101019

作品紹介・あらすじ

いくつになっても人生は変えられる!「決まりきった次のステップ」とは違う一歩を踏み出したとき、すばらしいことは起きる。起業家精神とイノベーションの超エキスパートがまとめた「この世界に自分の居場所をつくるために必要なこと」。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自分で自分の天井を決めない。光輝くチャンスを逃がすな。
    役割を引き受けること。
    自分に言い訳をしないと決めること。
    身近な人に親切にすること(世間は狭い。評判は大事)
    ちょっと自分には難しいと思っても、チャンスに対応できるように自分のスキルを組み替える努力を惜しまない。
    40代でも十分はっとする内容。これからの子育てにも役立ちそう。

  • 私は今年、40歳。不惑と言いますが、どっこい私は
    煩悩だらけです。20歳の倍も生きてきましたが、
    この本から、すこし元気をもらえました。

    以下、この本の一部をご紹介。

    ・問題は至るところにあり、工夫して解決しようという
     意欲をもった人たちを待っています。(中略)まず必要
     なのは、問題は必ず解決できる、という気概を持つこと
     です。
    ・アイディアを思いつくには、可能性の海を探索しなけ
     ればならない、ということを肝に銘じておいてくださ
     い。(中略)わたしたちが無意識に課してきたルール
     をやぶればいいのです。
    ・たったひとつだけルールがあるとすれば、あなた自身
     がエネルギーと想像力を解放してあげればどこまでも
     行ける、ということです。
    ・チャンスはつねにあり、見つけられるのを待っていま
     す。誰かに声をかけられるのを待ちながら、慎重に
     様子を見るのではなく、チャンスはつかみに行くのです
     。がむしゃらに働かなければならないし、エネルギーも
     使います。意欲も必要です。でも、これこそがリーダー
     をリーダーたらしめている資質であり、指示待ちの
     一般人とは違っているところなのです。
    ・失敗を経験し、成功も経験するなかでこそしっかりと
     深く学ぶことができる。
    ・目標を絞り、ひたむきに努力すれば、幸運が舞い込む
     確率は上げられます。しかしながら、努力以外にも
     使えるツールはあたくさんあります。訪れた機会を
     歓迎する、チャンスが舞い込んだら最大限に活かす、
     身の回りの出来事に目を凝らす、できるだけ多くの
     人たちとつきあう、そして、そのつきあいをできるだけ
     いい方向で活かす。自分自身で運を呼び込むとは、 
     悪い状況を好転させ、いい状況はさらに良くすること
     なのです。幸運に恵まれる確率は大幅に高めることが
     できます。そのためには、できるだけ幅広い経験をし、
     そのけいけんを独自の方法で結びつけること。そして、
     恐れることなく、自分の人生を演じたいステージに 
     上がろうとすることです。
    ・当時、遠い将来が見通せず、深く実なことだらけで、
     不安でしかたありませんでした。25年後のいま、
     私は将来を違う風に見ています。不確実性こそ人生の
     本質であり、チャンスの源泉だと。(略)不確実性
     こそが、イノベーションを爆発させる火花であり、
     私たちを引っ張ってくれるエンジンなのだと。

  • 大学での講義はすごいですよね!このクリップを出来るだけ価値のあるものに変えなさい。日本ではまずありえないと思うんだけど、学生もすごい。そこから確かに価値のあるものに変えているし、グリップにとらわれていない。

    物事を解決するときに、最高の案と最悪の案を出して、この最悪の案を練り直した案は意外と使える。なんでしょうか…アイデアって、イノベーションってこんな感じで生まれるのかなぁー。

    解決出来ない問題はなくて、困難な道をあえて選び成功する人もいる。目的地までの抜け道を見つけて、早くに到着するひともいる。

    二つの人間がいる。やりたいことを許可してくれるのを待つ人、自分自身で許可する人。自分でつかみにいったほうが良い面がたくさんある。

    財布の話をしてみる。財布には少しくらい使いにくさがあるでしょう。そこを改善した財布を作れば、ひとつの商品になる。

    目の前に転がっているチャンスを活かせる人は外交的、楽天的。失敗もプラスの経験に変えていける。

    謝りかたを身につける。失敗したときは素直に謝る。

    チャンスとかは意外と転がっている。そのチャンスを見逃さないで、活かせるようにするのが大切。アイデアは考え方次第、難しそうだけど発想をかえることが必要。

  • NHKで放送されていた人気番組「スタンフォード白熱教室」でおなじみのティナ・シーリグ女史の著作です。シリコンバレーの起業家たちはこういう思考訓練をしているのかという一端を知る良書です。

    以前テレビで「スタンフォード白熱教室」が放送されていて、それで興味を持ったので手にとって読んでみることにしました。スタンフォード大学の学生は日ごろからこういう授業を受けているんですね。グーグルやヤフーがこのキャンパスから生まれる理由がなんとなくわかったような気がしました。この本はもともと、二十歳になる息子さんに向けて書かれたのだそうですね。この本の中には、作者のティナ・シーリグが経験した成功や取り返しのつかない失敗に関することも率直に書かれていて、それは大変好感をもてました。

    この本には
    「ルールは破られるためにある」
    「自分で自分に許可を与えよう!」
    「問題解決の方法はつねに存在する」
    「早く、何度も失敗せよ」
    「機が熟すことなどない」
    「新しい芽で世界をみつめてみよう」……。

    一見センセーショナルな言葉が並びますが、特に「自分で自分に許可を与えよう」という章に関するくだりで、彼女が自分の会社を立ち上げて社長になったり、科学の初心者向けに本を書いてみるというのは誰かに許可されてやったものではなく、自分で、自分に許可をして実行し続けた結果なのだと、よく機が熟すまで待つ、なんてことはささやかれていますけれど、そのまえに自分で動いてこそ、結果はついてくるのだと。そういうことを教わったような気がいたします。

    そして、作中に何度かスティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学で行ったスピーチが引用されていて、ここで実際にスタンフォード大学の教授が自身の著書で引用するくらいだから、あそこで話されたことはやはり「真理」だったんだなと改めてその思いが強くなりました。

  • ■マインド
    ①ニーズを掘り起こすのに必要なのは、世の中のギャップを見つけ、それを埋めることです。
    ②新しいサービスを考えるには、常識だと思われることを洗いざらい挙げていくこと。しかし一番難しい作業である。
    ③何かを決める際には、過去にどれだけコストをかけたかを考えに入れるべきではない。たいていの人はこの原則しっているが、引くに引けない諸侯群に落ちいる。
    ④生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、心と体、教育とごらく、愛と宗教の区別をつけない。何をやるにしろ、その道で卓越していることを目指す。仕事か遊びかは周りが決めてくれる。当人にとっては、常に仕事であり遊びででもあるのだ。

  • 満足度の高い一冊。

    読み終えてみた率直な感想として、タイトルが「20歳のときに理解できたらよかったこと」がよい、とまず思いました。
    恐らく自分が二十歳の時にこの本に出会っても、「知る」ことはできても「納得し、理解する」ことはできなかったと思います。
    社会に出て、それなりに経験を積んでいるからこそ、吸収しようと思える内容でした。

    以下に、特に心に響いた文章を挙げます。
    「よき観察者であり、開かれた心を持ち、人あたりがよく、楽観的な人は、幸運を呼び込みます。」
    「人との関わりはすべて、プールに落ちる水滴に例えられます。(中略)ポジティブな関わりは透明な水滴であり、ネガティブな関わりは赤い水滴です。一滴の赤い水を薄めるには、透明な水滴が何倍も必要です。」
    「常識を疑う許可、世の中を新鮮な目で見る許可、失敗する許可、自分自身で進路を描く許可、そして自分自身の限界を試す許可を、あなた自身に与えてください。」
    「自分や他人の間違いにもっと寛容で、失敗も学習プロセスの一環だと思えればよかった」

    上記以外にも、胸を打つ言葉がたくさん詰まった一冊です。
    読み手によって、心打たれる言葉は違うでしょう。
    ただ、仕事に真剣に向き合っている人・向き合いたい人全員にオススメしたいと思います。

  • 自分で自分に許可を与えること、これが重要

  • 日本の教育にかけているものがこの本に書かれています。それは、自分で考えて行動するということ。教師の板書をひたすら写し暗記する受け身教育とは対極にあるものです。
    さて、社会に出て役に立つ教育はどちらでしょう?
    上からの指示待ち人間ばかり増やす日本の教育制度自体にそろそろメスが入れられるべきなのだが・・
    本書には刺激的な言葉がどんどん出てきます。
    「並外れた業績を達成した人々の最大の味方は、他の人たちの怠慢である」(P83)
    「自分(経営者)は自分の会社と一体ではないし、製品と一体でもない。往々にして同一視しがちだが、失敗したからと言って自分が失敗したわけではない。あるいは、成功した時ですら、自分の成功ではない。会社や製品は失敗することがあっても、自分が失敗者なのではない」(P118)
    「目標を絞り、ひたむきに努力すれば幸運が舞い込む確率は上げられます。しかしながら、努力以外にも使えるツールはたくさんあります。訪れた機会を歓迎する、チャンスが舞い込んだら最大限に活かす、身の回りの出来事に目を凝らす、できるだけ多くの人たちと付き合う、そしてそのつきあいをできるだけいい方向で活かす。自分自身で運を呼び込むとは、悪い状況を好転させ、いい状況をさらによくすることなのです。幸運に恵まれる確率は大幅に高めることができます。そのためには、できるだけ幅広い経験をし、その経験を独自の方法で結びつけること。そして、恐れることなく、自分の人生を演じたいステージに上がろうとすることです」(P160)
    「自分の利害ではなく、交渉相手の利害やスタイルに合わせて交渉のやり方を決めるべき」(P173)
    「正しく行動することと、自分にとってベストの判断を正当化することには大きな隔たりがある」(P182)

    勝手に要約すれば、失敗を恐れず、チャンスを生かす、チャンスは人とのつながりから派生することが多いので、人間関係には細心の注意を払いながら、最後は自分で判断し、正しく行動する。

    本書のタイトルは、読者対象層が限定されてしまうのになぜこんなタイトルに?と最初は疑問に思っていましたが、学生から社会へと旅立つ若者への力強いメッセージであることに気づき納得しました。

    蛇足ですが、本書で書かれている内容を読みながら、「TEDスーパープレゼンテーション」で彼女を見たような記憶が・・

  • やりたいことに100%の力を出せというのが、1番響いた言葉。

  • なりたい自分になること、自分になるためには、どうすれば良いのだろう?人生で様々な経験をしながら成長して変わっていくことはできる。しかし若い時に、20歳のときに知っていれば遠回りせずに、さらに高く目標を達成することが出来るだろう。
    そんな若者に勇気を与える本である。50歳になってから読むよりは若いうちに読んだほうが身になるだろう。
    常識やルールなどは見方次第、考え方をちょっと変えてみれば、おもわぬ発想がある。
    他人の助言は、良いと思って言っているようだが、役に立たない。
    幸運、チャンスは自分でつかむもの、他人から与えられるものではなく、待っていてあられるものでもない。

    212
    自分に対してはまじめすぎず、他人に対しては厳しすぎない

全1236件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

スタンフォード大学医学大学院で神経科学の博士号を取得。現在、スタンフォード・テクノロジー・ベンチャーズ・プログラム(STVP)とハッソ・プラットナー・デザイン研究所(通称d.school)のファカルティ・ディレクターを務め、創造性、アントレプレナーシップとイノベーションの講座を担当。またスタンフォード大学工学部教授でもある。工学教育での活動を評価され、2009年に権威あるゴードン賞を受賞。著書に『未来を発明するためにいまできること』『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』(いずれもCCCメディアハウス)などがある。

「2020年 『新版 20歳のときに知っておきたかったこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ティナ・シーリグの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ロバート キヨサ...
阿部 紘久
村上 春樹
リチャード・ワイ...
ジェームス W....
デールカーネギ...
デールカーネギ...
マルコム・グラッ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×