未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II
- CCCメディアハウス (2012年5月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784484121109
作品紹介・あらすじ
『20歳のときに知っておきたかったこと』『スタンフォード白熱教室』で知られるシーリグ氏の「イノベーション講座」実践編。
人は誰でもクリエイティブな能力が備わっている。必要なのはそれを解放させてあげること。本書では、著者がスタンフォード大学で実践している授業内容をあますことなく伝授します。
観察力を磨き、思い込みを疑い、問題を捉え直す力を養う――イノベーションを開花させるためのヒントが満載!
感想・レビュー・書評
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すこし前に読んだ「20歳のときに知っておきたかったこと」の著者、ティナ・シーリング教授のイノベーション講座実践編。
アマゾンのお勧めに、あっさり応えてしまった一冊。
彼女のメッセージは「私たちはみな、自分の未来を創造する役割を担っている」ということ。そして、「創造力つまりクリエイティビティは、ただ考えるだけでなく実践することで生まれる」ということ。
・・・こんな風にまとめてしまうと、いたってありきたりに聞こえてしまうかもしれない。でも、ロジカルであることやまっとうであることを優先しすぎて、つい立ちすくんでしまう今の私たち。未来が見えなくたって自分で創り出せばいいんだよ、という、暖かい激励の本だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作品紹介・あらすじ:
ーー『20歳のときに知っておきたかったこと』『スタンフォード白熱教室』で知られるシーリグ氏の「イノベーション講座」実践編。
人は誰でもクリエイティブな能力が備わっている。必要なのはそれを解放させてあげること。本書では、著者がスタンフォード大学で実践している授業内容をあますことなく伝授します。観察力を磨き、思い込みを疑い、問題を捉え直す力を養う――イノベーションを開花させるためのヒントが満載!ーー
名著『20歳のときに知っておきたかったこと』に続く第2弾。
創造トレーニングを意図的に習慣化することで、今まで見えなかったような新しいアイディアを思いつくことができる。スタンフォード大学での人気授業の内容を披露。
ビジネス世界にも、はやりすたりがあり、そのサイクルは早い。現場では「選択と集中」「ロジカルシンキング」「成果主義」「リーン・スタートアップ」などの実務的な側面がクローズアップされているが、本書ではあえて「創造性とイノベーション」というより川上発想、もっといえばどんな場面でも応用できる「知恵」「戦える武器」にフォーカスしているところが新しい。
ちなみに、原題タイトルのIn Geniusは才能とか特質という意味だが、おそらくIngenious(=独創力のある)との掛詞だと思う。 -
『クリエイティビティとは、頭で考えるだけでなく、実際にやってみるものだ、ということです』本書はNHK『スタンフォード白熱教室』講師としても有名なティナ・シーリグ氏の「イノベーション講座」実践編です。
本書はNHK『スタンフォード白熱教室』講師としても有名な、ティナ・シーリグ氏による「イノベーション講座」実践編であり、ベストセラーとなった『20歳のときに知っておきたかったこと』の続編に位置します。
『クリエイティビティとは一体どういうことか?』いわば、実践編とも言うべき内容の数々で、テレビでも放送された大阪大学で筆者が行った特別授業の様子に始まり、さくさくと読めて、なおかつためになることが書いているものであると感じました。
スタンフォード大学があるカリフォルニア州はやはり、ITベンチャーの坩堝ということもあり、アップルの例はもちろんのこと、大ベストセラーとなった「リーン・スタートアップ」についても触れられていることが印象に残っております。フェイスブックなどでも「がんがん動いて、どんどん壊せ」というスローガンの下、スピードがまず重視されるのだと、完璧さは2の次であると。だからこそドラスティックなサービスの変化や企業の意思決定の速さがあるのだな、という感想も持ちました。
これに関しては純粋なビジネス書というよりも、哲学。もしくは自分にとっても『意思決定』の指針や内側にある『クリエイティビティ』を呼び覚ますためにも、幾度となく繰り返して読んでいく価値があるかと思われます。 -
私たちの考えや行動は、空間の影響を強く受けている。雑然とした工場の片隅で、クリエイティブな仕事をしろと言っても土台無理な話です。 高い天井、シンプルな壁の色から、家具の質感、コーヒーの香りが漂う整理整頓されたガラス張りのオフィス。 クリエイティブな空間が、クリエイティブな仕事を生むのです。
不動産仲介業者は、オープンハウスでは、すべての照明をつけ、クッキーを焼いたりします。部屋が明るく焼きたてのクッキーの香ばしい匂いが漂っていると、ぬくもりが感じられてその家を買いたくなることを知っているのです。
人は生まれた瞬間から、周りの空間に反応していることが知られている。刺激の多い環境で育てられた子供は、脳の表面の大脳新皮質が発達していることが知られている。脳を活性化し、創造力を刺激するように、明るい絵や玩具を与えます。幼稚園は子供がわくわくするような環境づくりに努めています。
人はある空間に足を踏み入れた瞬間、自分に何を期待されているのかを自覚します。講演会の会場、ホテルの一室、空港のターミナル、病院の診察室、コンサート会場、遊園地など、足を踏み入れた瞬間、振る舞いが違っているはずです。
人はその場の影響を受けるのですから、職場を豊かな発想ができる場所にしたいのであれば、空間デザインを吟味する必要があります。クリエイティブであるためには、空間が重要な要素になります。
第5章、空間という変数で行動が変わる、が秀逸でした。 -
■クリエイティブ
1.イノベーション・エンジンは次の3つので構成される
・知識は、想像力の燃料です。
・想像力は、知識をアイデアに変える触媒です。
・姿勢は、イノベーション・エンジンを動かす起爆剤です。
2.問いの立て方を変える事によって、答えの幅ががらりと変わってきます。
3.フレームを取り外す、とっておきの方法は、何か問題を解決しようとする時、「なぜ」で始まる質問をするのです。
4.人は空間の影響を受けて、振る舞いが違ってくる。
5.がんがん動いて、どんどん壊せ。失敗は正しくやり直すチャンスだ。 -
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
・クリエイティビティ
・クリエイティビティとは考えるものではなく実際に手を動かすもの
・リフレーミング、観察、空間 -
具体的な授業の組み立てがヒントになる。
いかに先入観を壊すか。 -
パート1の方を読んだ時の方が衝撃が強かった。
でもこの人の話は好き。授業受けられる人が羨ましい。 -
問いの立て方を考えることは答えの幅を広げること
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イノベーションに関する講義の実践編。具体的事例をあげ、講義形式で、非常にわかり易く、イノベーション、ひらめき、良いアイデアについて、述べられている。各講義を読み進める中で、具体的な手法は、全て実際にやってみようと思わせる内容で、とても刺激的であった。
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前著と似ている部分もあるが,こういう本は定期的に読んで気持ちを新たにするのがよい.
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今の自分にはあまり必要ない話だったので。10年前の彼女のクラスで、Apple狂ぶりを見せてたが、イノベーションの見通しは間違ってなかったね。
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inGenius: A Crash Course on Creativity
http://books.cccmh.co.jp/list/detail/841/ -
実践的ではない。前半が良い。環境が発想に左右するということが一番印象的。観察をもっと普段からしていこうとも思った。
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スタンフォード大の起業家精神とイノベーションのクラスより
個人や組織のクリエイティビティを引き出すための手法や条件を「イノベーションエンジン」というモデルにまとめた
このモデルは、知識、想像力、姿勢、資源、環境、文化という6つの要素からなり、それぞれを強化する手法を用いることによりイノベーションを生み出しやすい組織をつくることができると主張する。それぞれの要素や手法はとてもオーソドックスなものであり目新しさは無いが、事例を交えてわかりやすく解説されている。 -
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:159||S
資料ID:95120775 -
前作はアイデアを考える為の種についてを述べた書籍だとすれば、本作はアイデアを育てるための外的な要素、環境について具体的に述べているものであった。ブレインストーミングや想像力を掻き立てるような空間作りなど。前作と同様大変興味深い内容が記載されており面白く読めた
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イノベーションのエンジンの説明がとても分かりやすかった。6つの要素の中で自分に足りていないものは何だろう?と考えてみて、そこから手を伸ばしていく実験をやってみたいなと思った。修士論文執筆中なので、実験を繰り返す姿勢と、強い感情等適宜振り返りたい、または忘れたくない項目がいくつかあって、後々何回か読み返したいと思った。
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前著が面白かったので、手に取る。画期的な提案があるわけじゃないけど、集められた個々の挿話が面白い。
原題「inGenious」にはクリエイティビティは天賦の才であり、解放されるのを待っているという意味が込められている。そしてクリエイティビティに影響を与える内的および外的要因の関係を捉えたモデルとして「イノベーション・エンジン」を提案している。イノベーションエンジンは知識、想像力、姿勢、資源、環境、文化の六つの要素からなる。 -
ティナ・シーリグ教授の、自己啓発系の一冊。
この本では、クリエイティブさに焦点を当てていると思います。
様々なクリエイティブなグループの事例を持ち出しつつ、どのように行動を変えることで、より新しく革新的とも言えるような結果を導けるのか。
もちろんここに書いてあること全部できるわけではないのですが、この手にありがちな「何をするか(what)」だけでなく「どうやるか(how)」にも向き合っており、かつそのやり方が地道で具体的、実質的だと思います。
イノベーションを起こすのは難しいかもしれないですけど、身近な範囲においても、創造的でありたいと思える一冊です。がんばろう。 -
・姿勢が好奇心に火をつけ、関連する知識を得ようとします
・知識が想像力の燃料となり、新しいアイディアを思いつけるようになります。
・想像力が触媒となり、刺激的な環境をつくり、身近な資源を活用します。
・こうした環境と姿勢が、コミュニティの文化に影響を与えます。
このことがものすごくわかった。 -
159-シリ 300306768
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p11 人生における最大の失敗は、実行しないことではなく、想像力をはたらかせられないこと。
p68 ブレインストーミングの手引き
どんな部屋を用意するべきか?
アイデアをすべて把握できるスペースが必要。
スペースが広ければ広いほど、アイデアが
誰に参加してもらうべきか?
出やすくなる。実際に書くスペースがなくなると アイデアも尽きてくる。
p117 空間がチームの力学や創造性を大きく左右する。
p123 クリエイティブな空間が、クリエイティブな仕事
を生む」ピクサー
p145 ゲームの巧妙なルールや、それが利用者の行動に
与える影響が研究され、その結果、様々な環境下
でのルール作りに生かされ、人々の行動に栄養を
与えようとしている。
ゲーム以外の分野にゲームの要素を取り入れるこ とを、「ゲーミフィケーション」という。 -
スタンフォード大学で起業家教育を実践しており、日本でも「NHK白熱教室」などで人気を博したTina Seeligの著書二冊を読了。起業家精神とはどういうものか、挑戦とは?リスクとは?創造性って学んで身につけることが出来るものなのか、など、実際に授業で使われているものや、起業の事例などを引き合いに説明してくれている。学者が書いた解説本ではなく、教育者的・特にメンター的な視点で書かれている所が読みやすい。「ルールは破られるためにある」「問題解決の方法は常に存在する」「早く何度も失敗せよ」「機が熟すことなどない」など、共感できるメッセージがたくさんある中、最も印象に残ったのは「自分で自分に許可を与えよう」だった。先生、親、上司などに、「何々しても良いよ」と言われることを待ったり、期待してしまう傾向があるが、そんな必要な全くなく、自分で自分に許可を与えていいんだ!と、いまさら納得。確かに20歳のときに知っておきたかったことである。