老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道

著者 :
  • CCCメディアハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484122236

作品紹介・あらすじ

中小企業こそブランディングだ!
「ものを売る」ではなく、「ブランドをつくる」を実践し、創業300年の麻の老舗を進化させてきた著者が自らの経験で培った中小企業経営の哲学を徹底公開!

感想・レビュー・書評

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  • 「小さな会社」と対象を定義してるかはこそ、ビジョン策定から現場へどう落とし込むか、実践的な考え方が参考になる。

    形骸化しやすいゴール、ビジョン、中計などを自らの仕事でどう考え有効なものにするか学びとなるヒントがあります。

  • ・小さな会社の生きる道
    ブランディングとは、商材だけでなく関わっている人や同梱物など色んな要素が絡まり合って作られている。
    一貫性が重要視される中で、何か1つでも意図のない異質なものが混ざっている事は許されない。

    ブランドストーリーって大事。
    世間から見られるブランドイメージは、ブランドに携わっている全員で創っていくモノであると思う。
    一方で内側から見ると、ブランドに対する想いは1人1人異なっていると思う。
    両方の想いを大切にしつつ、大きなベクトルさえ同じ方向を向いていれば、何も問題はない気がする。
    とはいえブランドストーリーだけでは棚には置いてもらえないのも事実で、棚に置いてもらいやすい(扱いやすい)商品力も磨いていく必要があると思う。

    現状分析→他社分析→どう戦うのか→どう広めていくのか(伝えていくのか)

    伝えるべきことを整理して正しく伝える事

  • Kindle Unlimitedで読了

    Podcastで日経クロストレンド聞いてて気になった中川政七商店。Kindle Unlimitedで検索したら著書があったので読んでみた。
    俺が湘南ゴールドエナジーで培った技術でコンサルしてるのと似たようなことをより大きい規模でより精度が高くやっていて参考になった。

  • 工芸品をブランディングするための取り組みの過程を紹介。
    決算書を見る→ビジョンと強みの把握→商品づくり→展示会へ出店という流れ

  • 【せき 私物】

  • 商売の両輪ー。
    ものを売るという前輪と、それを支える仕組み(流通、生産、管理、業務システムなど)の後輪。そのバランスが大事。
    大抵の場合は前輪を重要視するあまり、後輪に大きな問題を抱えてしまう。
    新ブランドよりも後輪にあたる業務改善の方が、確実に経営の改善に結びつく。
    より大きい売上や会社の規模を追い求めるだけが経営ではない。そのことを肝に銘じておくべし。

    店頭での見え方までデザインする。
    例えば、
    ただ積み上げられるだけのパッケージデザインか、
    積み上げによって箱側面の柄が1つの大きな柄になるパッケージデザインか。
    このような「ディズプレイ時のデザイン」まで想像する。最後の最後、売られるシーンまで手を抜かずデザインして、初めていい商品になる。

    お客様が得る情報を絞る。
    何かを買ったとして、そこに同封されている販促物。そこに何が書かれているかー。
    1000文字以上の、あれもこれもと情報が盛り込まれた文章か。
    それとも、ロゴマークと共に添えられるコンセプトコピーか。
    感覚的にも後者のほうが読む気になると思う。そして読むからこそ、少し興味が湧く。そうなったらウェブサイトを覗いて、多少の文章を読む気になるかもしれない。
    こういったお客様の行動を、どれだけ想像してデザインできるかが大切。
    会社側の独りよがりになってはいけない。

  • 小さな会社のブランディングの大切さが、朧げながらわかってきました。左脳じゃなくて、右脳の大切さが理解できた気がします。

  • vol.174 これはすごい!!創業300年の麻の老舗、13代目の経営手腕と再生の秘密!
    http://www.shirayu.com/letter/2012/000350.html

  • 伝統工芸界の星野リゾートたる、中川政七商店のコンサルタントドキュメント。決算分析から入り、強み、弱みの分析、ブランディング、そして商品企画設計など、コンサルタントの現場を生々しい形で、実況中継してくれている。結構、とんでもなことを言っている経営者もいるし、売り上げも100万円単位からと地味な話であるが、経営のテコ入れとはこうやるのだとう参考にになる。

  • 中川政七商店の十三代目が自身が宣言した「日本の伝統工芸を元気にする!」を実現するためにスタートした経営コンサルティングの実録と、その経験から導き出された小さな会社の生きる術についての解説の2部構成。

    臨場感と説得力がすごい!コンサルティング現場の実況中継

    地方のものづくり企業5社へのコンサルティングの実例を記した第1部では、月1回の打ち合わせの様子を軸に、実況中継のように記されているのですが、これが事例集としては、ちょっと見たことのない臨場感!対象企業の課題や、意思決定者の性格や個性など、プラスもマイナスもかなりオープンに率直に書かれており、日記のような中川氏のぼやきも交え、現場の雰囲気がかなり具合的に伝わってきます。

    兵庫県の業務用カバンメーカー”バックワークス社”や、
    長崎県波佐見の陶磁器メーカー”マルヒロ”のHASAMIなど、今や中川政七商店の人気商品の誕生の現場は、どれも個性的。これが、著者がコンサルタント・デビューした最初の5社での様子、ということなのですが、その全てで結果を出してしまうところも、いやカッコイイ!

    著者は、自身について「コンサルタントではなく家庭教師だ」と書いている通り、「ブランドつくり」の経験者として、当事者の企業が自力で事業を継続できるように誘導し伴走していきます。コンサルタントらしく、論理的な決断を示しつつ、”ものづくり”のチームとして、手間を押しまず知恵を絞り、新ブランドを成功に導くプロセスは、読んでいても本当にワクワクしました。

    著者 中川淳氏は本著出版の2012年後、2016年 中川政七襲名→2018年2月 社長交代し会長に、と世代交代までされてます。かなりのスピード感をお持ちの方であり、中川政七商店も「変わり続ける」ことに長けた社風のようですね。
    ブログはこちら!
    https://hana-87.jp/2018/09/05/books-chiisanakaisha/

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著者プロフィール

1974年生まれ。京都大学法学部卒業後、2000年富士通株式会社入社。2002年に株式会社中川政七商店に入社し、2008年に十三代社長に就任、2018年より会長を務める。業界初の工芸をベースにしたSPA業態を確立し、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、業界特化型の経営コンサルティング事業を開始。現在は学生経営×地方創生プロジェクト「アナザー・ジャパン」や志あるブランドを世の中に届ける共同体「PARaDE」を提唱。「カンブリア宮殿」「SWITCH」などテレビ出演のほか、経営者・デザイナー向けのセミナーや講演歴も多数。著書に『奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。』『ブランドのはじめかた』『ブランドのそだてかた』『経営とデザインの幸せな関係』(日経BP)、『日本の工芸を元気にする!』(東洋経済新報社)。

「2023年 『中川政七商店が18人の学生と挑んだ「志」ある商売のはじめかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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