死体は切なく語る

著者 :
  • 東京書籍
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487801107

作品紹介・あらすじ

「どうか、どうか、神様…」炎の中に消えた愛、幼い子どもが最後に見た光景、布団の中で凍死した孤独、「お父さんを許さない…」、美人だったがための不幸、男のシンボルに託した純愛、思い出を失ったバラバラ死体、裏切られ無実の罪をきせられて-2万体の死体を検死した監察医が思わず涙した感動のドラマ。

感想・レビュー・書評

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  • 人の思いやり、尊厳について考えさせられる

  • 70.とても興味深く、また勉強にもなりました。タイタニックのジャックの死に方が例えて書かれていて、死を美化して伝えられがちだけど、津波で亡くなられた方もそうで、決して穏やかに亡くなるばかりではないと言う事がわかりました。自分も職業柄、何人もの死に立ち会いましたが、やっぱりどんな死でもすごく悲しい。そして、命や、生きる事について考えさせられます。

  • 監察医という仕事を通して、感じたことが書かれている本。未知なる世界は興味深かったが、さらっと1時間程度で読めてしまい、あまり心に残らなかった。
    女が男がという書き方が多く、個人的に違和感があったためかもしれない。

  • 検死の裏に流れる人間ドラマを描き出してある。

  • 元解剖医上野氏の2冊目
    普通は死ぬと穏やかな死に顔になるが、死ぬ瞬間に強い怒りやらがあるとそのままの形相で死ぬということくらいしか覚えていない。

  • 上野氏の著書はどれも読みやすくて良いです。

  • とても切ないエピソードですが、基本的にあっさりとまとめられています。わかりやすくいうと、ワイドショー的ではなくニュース報道ぐらいのあっさりさ。この本を読んでどう感じるかは読み手次第です。切ないエピソードに涙するも、検死についての知識を得るも、ふ~ん、と通り過ぎるも、どれも可能だと思います。普段のニュースでも同じような切ない事件は多く報道されていますけどね。

  • 上野さん本は勉強になりますね。
    話の裏側まで見える魅力があります。

  • 死体というのは、その人の人生を現しているようだ。
    たとえ、表面上鬼畜な殺人と思われていても、実際にはそこまでに至った経緯やなぜそのようなことになったかを紐解いていくことで、納得の得られる解がある。

    子への無償の愛、孤独に死を迎える老人など、その死体が語るものから上野さんの思いや、事件背景を説明しているので、興味深く、すらすら読めた。

  • 上野先生の作品は情景が浮かび上がるようで、下手な小説より読んでいて気持ち良い。

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著者プロフィール

昭和17年、和歌山県生まれ。京都大学法学部卒業。職業:弁護士・公認会計士。●主な著書 『新万葉集読本』、『平成歌合 新古今和歌集百番』、『平成歌合 古今和歌集百番』、『百人一首と遊ぶ 一人百首』(以上、角川学芸出版。ペンネーム上野正比古)、『光彩陸離 写歌集Ⅲ』、『ヨーロッパの大地と営み 写歌集Ⅱ』、『ヨーロッパの山と花 写歌集Ⅰ』(以上、東洋出版)

「2016年 『万葉集難訓歌 一三〇〇年の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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