くらべる鉄道

著者 :
  • 東京書籍
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487805679

作品紹介・あらすじ

メカニズム、客室、路線、楽しみ方。くらべてわかる鉄道の魅力。

感想・レビュー・書評

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  • いろんなカテゴリごとに比較があって面白い

  • カラーで見る鉄オタ達の基礎知識集。
    中学生あたりがターゲット。
    ラック式鉄道の種類、ポイント切り替えのあれこれ…
    ちょっとディープすぎるんじゃ…ムダ知識のオンパレードだが、なんだか得した気分になれる。

  • これは分かりやすいです!鉄道の勉強を始めたり、他国の鉄道と比較するには良い入門書だと思います。手元に置いておきたい。

  • 鉄道は観ているのは割と好きですが、細かいことはさっぱりわかりません。
    鉄男や鉄子と一緒にいると、まるでものを知らないんだなあと痛感します。
    先日、リニアの本を読んだこともあり、基礎的な知識を知りたいと思いました。

    2011年刊なので、その後最新式車両が出ているかもしれませんが、すべてを頭に入れることはできなさそうなので、初心者には十分な情報量です。
    まず、東海道新幹線が開業したのは昭和39年(1964)。
    それまでは新幹線がなかったと考えると、不思議な気がします。

    どのルートよりも早いという印象の強い東海道新幹線ですが、半径2500mの急カーブが多いため、最高速度が270km/hに制限されていると知りました。
    新大阪-博多の山陽新幹線が、最高速度300km/hを出すそうです。
    山陽新幹線の全区間の半分をトンネルが占めるということに、驚きました。 

    世界の最高速度は、フランスTGVの最高速度320km/h。
    日本の新幹線もこの速度まで早める予定上にあるそうです。

    線路ではなく、上部の架線に沿って動くトロリーバスは、今では立山黒部アルペンルートでの2区間でしか見られないんだそう。
    名古屋にあるガイドウェイバスに至っては、名前を聞くのも初めてでした。

    JR北海道が開発したDMVは、道路も線路も走る未来形鉄道。
    まだ実現化はされていないそうですが、どんなものなのか楽しみデス。

    日本の鉄道技術導入は外国に比べて遅かったものの、今では東京は世界で最も鉄道が発達した都市で、世界一複雑な鉄道網だそう。
    確かに外国人が、都内路線図の細かさに途方に暮れている様子をよく見かけます。
    新宿駅の一日平均地下鉄利用者数は世界最多なのだそう。
    過密だなあと思いますが、それを日々運行させられるのは、正確性あってこそでしょう。

    昭和期に脚光を浴びた「ブルートレイン」は、実は国鉄のつけた正式名称ではないそうです。
    鉄道ファンの間でそう呼ばれるようになり、マスメディアに使われて定着した通り名なんだとか。
    その名前でまた夜行列車のロマンが膨らんだように思います。

    鉄道の話に加えて、橋やトンネルについても紹介されていました。

    世界最長の鉄道道路併用橋は、瀬戸大橋(13.1km)。
    世界最長の鉄道橋梁は、東北新幹線の第一北上川橋梁(3.87km)。
    新幹線以外で世界最長のトラス橋は、関西国際空港連絡橋(3.75km)。

    日本には、いろいろな鉄道橋梁の世界最長が揃っていることを知りました。
    また、正式名称に「鉄橋」は使われないそうです。

    ドーバー海峡を横断し、英仏をつなぐ海底トンネルは、なんとナポレオンの時代から計画されていた世紀のプロジェクトだったとのこと。
    辛うじて青函トンネルよりも長い距離となっています。

    一時は飛行機や自家用車で、斜陽化を危ぶまれた鉄道ですが、最近の鉄道熱はなかなかのもの。
    リニアが導入されると、またさらに鉄道歴史が大きく変わることでしょう。
    最近では、ライバル鉄道会社同士の相互乗り入れなどが進み、昔の敵は今日の友といった感もある鉄道業界。
    今後の発展が楽しみです。

    -------------------------------------------------
    <加筆>

    友人から早速教えてもらいました。
    既に東北新幹線のはやぶさが、時速320kmのスピードを出しているとのことです。
    最速新幹線、山陽からはやぶさに変わったんですね。
    グランクラスの紹介は載っていましたが、やはり発刊から2年の間に、鉄道技術は進んでいるんだなあと実感しました。

    アップしたばかりのレビュー内容を読んで、はやぶさ並みのスピードで現状を教えてくれたSさんに感謝です(笑)!

  • 日本の鉄道の中での比較。
    時代の変遷での比較。
    世界の鉄道の比較。
    くらべることで見えてくることもありました。
    特に、海外の鉄道のことは知らないことも多かったので、
    勉強になりました。

  • 図書館で借りた本。
    表紙が素敵だったので思わず。

    比べる内容はシステム、運用、路線、線路、駅など多岐にわたっていて、比較範囲も国内外を対象にしているので、割と深い知識を得たい人向けかもしれない。

    個人的にはp17「通勤電車の優先席とつり革をくらべる」が好き。
    シートの模様やゾーンの色で優先席を表したり、つり革の配置も丸く配置してるところがあったり、形もいろいろだったりと、地域差、会社差があって楽しい。

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著者プロフィール

川辺 謙一(かわべ・けんいち)
交通技術ライター。1970年生まれ。東北大学工学部卒、東北大学大学院工学研究科修了。メーカーで半導体材料などの研究開発に従事した後に独立。鉄道・道路・都市に関する高度化した技術を一般向けに翻訳・解説している。おもな著書に『図解・地下鉄の科学』『図解・首都高速の科学』『図解・燃料電池自動車のメカニズム』(講談社ブルーバックス)、『東京総合指令室』『図でわかる電車入門』(交通新聞社)、『東京道路奇景』『日本の鉄道は世界で戦えるか』『東京 上がる街下がる街』(草思社)などがある。

「2022年 『世界と日本の鉄道史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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