- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487809073
作品紹介・あらすじ
NHKの10月からの朝の連続テレビ小説『マッサン』主人公にして、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝(たけつるまさたか)の生涯を、『マッサン』の番組監修者で、ウイスキー史研究の第一人者である土屋守が描きます。
これまで知られていなかった竹鶴と妻リタの暮らしや、ウイスキー造りの実際を、専門家ならではの視点でドラマチックに綴ります。
近年発見された竹鶴政孝の実筆ノート、息子の竹鶴威氏との対談、秘蔵写真も収録。
スコットランド取材を敢行した書下ろし労作です。
感想・レビュー・書評
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2021年2月、まっつあんから贈ってもらった。
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スコットランドへの単身の留学と実習、リタとの運命的な出会いと結婚、北海道余市でのニッカウヰスキー創業…。ウイスキーの製造方法を記した自筆の「竹鶴ノート」を中心に、類まれな男の人生と仕事の全貌を明らかにする。
最近日本製のウイスキーの評価が世界中で高まっている。ニッカとサントリー、どちらが日本のウイスキーの生みの親なのか知りたくなり、読んでみた。本書にはウイスキーの製造法が細かく書かれているがそこは読み飛ばし、政孝の甥っ子による「政孝評」が興味深かった。
(Ⅽ) -
図書館で。母が借りてきたのを便乗して読んでみました。面白かったですが竹鶴ノートはちょっと難しかったです。
というか竹鶴ノートは会社に対するレポートもしくは提案書、というかプレゼン資料なのだろうな、と思いました。そりゃあ酒造りを生業としている方が読むことを前提として書かれた資料はど素人にはわからないよなぁ…。という訳で一般的なウィスキーの作り方を簡単にざっと知った上で読んでみたら面白かったのかな、なんて思いました。
昔、望郷という小説を読んでそれで竹鶴氏とリタさんの事は知ったのですが甥っ子さんから語られる竹鶴さんの話は面白いですね。この頃はハイボールも流行っているしNHKのドラマのおかげでニッカも売れているみたいですが一過性ブームではなく、飲む人が増えたんだろうなあなんてしみじみ思うようになりました。面白かったです。 -
伝記の部分とウイスキーの作り方の記録の部分になっているが、高校の図書館に入れる本かどうかはちょっと考えるかも。
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竹鶴政孝の生い立ちなども書かれているが、政孝がスコットランドに行って学んだウィスキーの作り方(竹鶴ノート)が書かれている。どうやらこれがジャパニーズウィスキーのルーツらしい。
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朝ドラ「マッサン」の影響で、ニッカ創業者・竹鶴政孝氏関連の本が数多く出回っているけど、本書はひと味違った趣。スコットランドのウイスキー造りの秘密を、徹底的に勉強して持ち帰った「竹鶴ノート」の内容を丹念に書き起こしている。確かにウイスキーづくりの記述も面白いけど、当時、竹鶴氏労働者の雇用条件をどうするかを考察しているあたりが興味深い。日給が一般的だったとか、休みにも賃金払った方がいいとか。。。著者と昨年末に亡くなられた竹鶴威さんとの対談も〇。
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NHKマッサンでウイスキー考証を担当する筆者と、竹鶴政孝(マッサン)の養子で後継者の竹鶴威氏の対談。マッサンが修行したスコットランドの風景点描。
そして、何よりも本書の中心は、マッサンがスコットランドから持ち帰った竹鶴ノート。竹鶴ノートは、ニッカウイスキーはもちろんの事、サントリーウイスキー、そして本坊酒造のウイスキー作りの原点となった。
その詳細な記述に興味があったら、本書を手にとってみてください。