怪奇文学大山脈 (2) (西洋近代名作選 20世紀革新篇)

制作 : 荒俣 宏 
  • 東京創元社
3.91
  • (4)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 94
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488010218

作品紹介・あらすじ

西洋怪奇小説の鉱脈は、汲めども尽きぬ宝の山――稀代の碩学が満を持して贈る、至高の怪奇幻想文学アンソロジー第2巻。初紹介作多数の17篇。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 20世紀革新篇。作者の名前は知っている、というものが増えてきました。でも作品は読んだことのないものばかりでしたが。
    お気に入りはF・マリオン・クロフォード「甲板の男」。海洋怪談としても怖かったのですが、やはりこのラストがいかにも怪奇小説、という印象で素敵です。よりにもよってこのタイミングで来るのかー!
    ベネット・サーフ「近頃蒐めたゴースト・ストーリー」も怖くて良かったです。だいたいどこかで聞いたような話、のような感じがするのですが、そこがまた定番感のある恐ろしさでした。
    ウォルター・デ・ラ・メア「遅参の客」も雰囲気のある作品で好き。墓碑銘のひとつひとつに物語のあるような気がして、引き込まれました。これは日本ではあまり味わえない物語ですね。

  • 20世紀前半に書かれた18篇を収録、英米作品が多い。19世紀編に見られた妖精や悪魔は影をひそめていて、かわりに、“頭に浮かんだすべての秘かな思い、狂った欲望、理不尽な激昂、彼の心が生んだ汚らわしい怪物たち”(A・マッケン「紙片」)とあるように、人間性の深淵に恐怖を見る作品が増える。魅惑的な女主人の招待で、荒れた海を越え島に渡ったものの肝心の女性は現れず、技術者を名乗る人物と過ごす羽目になるL・P・ハートリー「島」が非常に好み。ひどく不穏で、ソフィスティケートされた雰囲気が良い。そして、“この巻最大の目玉”というJ・メトカーフ「ブレナー提督の息子」だが、遅効性の毒をあおったような、強烈に厭な読後感が素晴らしかった。もちろん今回も充実した解説がついていて、読みたい作品、気になる作家が次々と増えてゆく。

  • 1巻より、好みの話が多く、楽しめた。荒俣氏の愛たっぷりの解説は、興味深く、ちょっと怪奇文学の歴史の知識が増えた気がして嬉しい♪

  • 荒俣宏編纂の怪奇文学アンソロジー。第2巻は『20世紀革新篇』と題し、このジャンルが一気に隆盛を迎える様子が解説にも記されている。
    全盛期の本場の怪談ということで、収録されている作家陣も非常に豪華。『ゴーレム』で知られるマイリンクを始め、コッパード、マッケン、デ・ラ・メア、ウォルポールなど。

  • 怖そう、、、

    東京創元社のPR
    http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488010218

全7件中 1 - 7件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×