- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488010256
作品紹介・あらすじ
ネズミが嫌いでチーズが好きなのらネコのスキリーと賢いネズミのピップ。二匹の友情とロンドンを揺るがす大騒動!? 個性豊かな動物と大作家ディケンズが活躍する楽しい物語。動物写真家・岩合光昭氏推薦!
感想・レビュー・書評
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設定やストーリーは面白いのだけど、文章の読みづらさのせいで魅力が半減している。
児童書ということを考えると、私の読解力の問題だけではないはず…。
翻訳がいまひとつなのと、伏線をうまく活用できずに盛り上がりに欠けるのは原文のせいもあると思う。
また、ネコやネズミ、イギリスについての基本知識がある程度ないと、話についていけないところがあった。
スキリーの秘密がそれほど驚くこととも思えなかったし。ネコに詳しい人からしたら、意外なのかな?それとも、たいしたことない秘密を大げさに捉えているスキリー、という設定なんだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チーズが好きな猫、ネズミと密約を交わす。
いやカワイイ。
YAっぽいんだけど、ディケンズが重要な役割で登場してたりするので大人でも十分読める。
大人目線で語れば猫とネズミは人種とか国籍の比喩なんだろうけど、そゆことよりも動物たちのやりとりを素直に楽しみたい。
ラスト1ページを使ったオチ、イイよ。 -
「ネコ」ってだけで借りてみました。
「チェシャーチーズ亭」というお店での、ネコとネズミのお話。
ネコのスキニーはネズミが嫌いでチーズが大好き。そしてネズミのピップと「ネズミを食べるフリをするかわりにチーズをとってきてもらう」という取引をして…。
凶暴なピンチ、ロンドン塔に住んでいたモールドウィン、そしてネズミ大好きネル。
動物たちの表現がとても細やかで面白い。ゴッドハンガーの森が読みたくなった。
20141210 -
子供の頃読んだら面白かったかもなあ、と思う本でした。
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ヴィクトリア調のロンドンを舞台にしたとあるネコとネズミたちの物語。
のらネコのスキリーは、ひょんなことからロンドン一おいしいチーズを出すというチェシャーチーズ亭のネズミ対策用ネコとして飼われることになる。しかし実はスキリーはネズミたちと取引をしており、ネズミを捕らない代わりにネズミたちからチーズを提供してもらうことになっていた。
新しい暮らしに慣れようとしている頃、スキリーはネズミたちがとんでもない「客」を匿っていることを知る。そんな中、スキリー同様チェシャーチーズ亭に住む権利を狙っていた粗暴な野良猫・ピンチも女中に取り入り飼われるようになり・・・?
というようなお話。
児童文学らしくにぎやかで楽しい話でした。随所に挿入された挿絵もいい。
当時の著名な文人が出入りしたパブとして、ディケンズ等有名人が登場するのも楽しい。クライマックスに登場する女王陛下は流石の貫録でした。 -
猫も鼠も人間もレイヴン(カラスの一種…と言ったら本人に怒られそうだが)も個性豊かで生き生きしてる。ディケンズがまた、いい味出してる。ストーリーは単純。おもしろさって、ストーリーだけが作るものじゃないなーと、実感。
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読んで良かった。読書だけで、きちんと映像が描ける想像力を掻き立てられる文章に、とても感嘆する。アニメ映画見てるみたいに錯覚する読書は、とっても楽しいし、高貴であるべきと位置づけられている人のリーダーシップには泣ける。でも、やっぱり、ネズミは、ね、好きになれたら良いんだけど。
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ネズミよりチーズが大好きな猫と、字が読み書きできるネズミが一致団結、女王陛下の大事な守護カラスを助ける!
ディッケンズが出てきたり、楽しいお話。 -
チーズ好きのネコと、ネズミの同盟!
猫好きにお勧めの本です。
動物写真家・岩合光昭氏推薦――「ネコにドアはいらない。ネズミの親友と英国一のチーズがあればいい。女王陛下と動物たちに幸あれ!」
のらネコのスキリーには秘密があった。ネズミが嫌いでチーズが好き。彼は英国一チーズがうまいと評判のパブ、チェシャーチーズ亭ですばらしく賢いネズミのピップと出会い、ある取引を交わすことになった。
次第にあたたかな友情がはぐくまれていくが、じつはネズミたちは英国の存続にかかわる秘密を抱えていて……。
ネコとネズミの友情と、ヴィクトリア朝ロンドンを揺るがす大騒動!?