運命の鎖 the geneticfuture (創元クライム・クラブ)
- 東京創元社 (2006年7月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488012168
作品紹介・あらすじ
アキヤ・ヨーク病。中年期に発病して死に至るという遺伝病。志方清吾は、自分の父を襲ったその病気を恐れ失踪した。精子バンクに預けていた精子を残したまま-。志方の失踪から二十数年、志方の血をひく子供たちは、受験、結婚、出産など、それぞれの岐路に立っていた。はたして遺伝病は受け継がれているのか、そして彼らの運命は。サイエンスミステリの鬼才が贈る衝撃の連作集。
感想・レビュー・書評
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人工授精で生まれた子供たち。同じ男性が父親だという。その父親は遺伝病だった。
何がおもしろくて何がおもしろくないのがサッパリわからない。
登場人物はそこそこいるのに話に広がりがないのかな?
なんか読み疲れた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北川歩実さんの作品どんどんいきますよー。これは長編でも短編でもなく連作。連作という形式も結構好きなんですよね。バラバラの物語が一つの軸でつながっていくという。この話もある一人の男性を軸にそれぞれの人生が少しずつ重なり合っていきます。面白かったです。
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精子バンクを利用して子供を産んだ母たち。
その精子にはアキヤ・ヨーク病の遺伝子があった。
テーマとしては興味深いのだが、この物語は子供たちの事情が錯綜し、発病の危険に対する葛藤の描写は少ない。
かつての作品に感じたドキドキ感は全く得られなかった。 -
ものすごーく久々にこの人の作品読んだけど、意外なほど面白かった。科学とミステリがうまく融合してると思う。ちょっと人が多過ぎて誰が誰だこ分からなくなりがちだったけどσ^_^;
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魅力的な登場人物がおらず、話にも引き込まれなかったので途中で断念してしまいました。
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個人的に「愛の結晶」が一番好き。
こういう架空の病気を扱ったミステリを読むとラストに「アキヤ・ヨーク病は架空の病気です」と書いてある。あれが一番のオチだよね。そういう注意書きが大好き。 -
(収録作品)愛の結晶/あなたの明日/子供の顔/大切な人/運命の鎖
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アキヤ・ヨーク病。中年期に発病して死に至るという遺伝病。志方清吾は、自分の父を襲ったその病気を恐れ失踪した。精子バンクに預けていた精子を残したまま―。志方の失踪から二十数年、志方の血をひく子供たちは、受験、結婚、出産など、それぞれの岐路に立っていた。はたして遺伝病は受け継がれているのか、そして彼らの運命は。サイエンスミステリの鬼才が贈る衝撃の連作集。(「BOOK」データベースより)
頭の中で、人物相関図がごちゃごちゃしますー。
整理しながら読まないと、訳が分からなくなる・・・。
理論部分も斜め読みしてしてしまった。
読むのに根気がいる一冊。 -
設定に無理がある。登場人物が何を考えているかわからない。残念。
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中年期に発病して死に至る遺伝病『アキヤ・ヨーク病』で父を亡くした『志方』は、病気の発病を恐れ、精神を病んで失踪した。
それから20年後、精子バンクに預けてあった『志方』の精子で誕生した子供たちは、その事実を知り、不安な日々を過ごす。
彼らの出生の秘密とは・・
そして、彼らに病気の遺伝子は受け継がれているのか?
どちらかというと、遺伝子云々より、出生の秘密を探す話でしょうか。
まあ、精子バンクに頼っての妊娠なので、それぞれに事情はあると。
でも、やっぱり不思議なのは、父親を探すより、自分で検査すればいいのにな~という単純な感想で。いろいろと理由を説明されたけど、やっぱりそう思っちゃいました。まあそれでは、話が終わっちゃうんだけどね。