吹雪の山荘: 赤い死の影の下に (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012175

感想・レビュー・書評

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  • 北村先生の大ファンとしては先生が楽しそうで、
    愛されてて、「私」ちゃんが活躍しているので何よりだった。


    ・「七海」さんの妹ということで「九海」と名乗る「私」。なぜ八をとばしたのと聞かれて「ハツミ」は姉さんよ。と言うのに微笑んでしまう。知ってるー!美人のお姉ちゃん!!

    ・「ブッキー」はベッキーさんも意識しているのでは?

    ・正ちゃんもいたね

    ・千秋さんに、岡部さん、「推理世界」も登場してきてこちらも大喜び。そうかあ…同じ世界線にいらっしゃるのかあ。いつか「私」が千秋さんに原稿をもらいにいくこともあるのかな。

    ・そして、円紫さん!!!まさか登場してくださるなんて。ヒューヒュー!!!


    と、北村ファンとしてはもう一度大好きなあの人たちに会える、嬉しすぎる小説でした。

    でも「私」ちゃんのモンペなのでセクハラはやめてほしかった。でも耳まで真っ赤になっちゃうのかわいい。いやでもやっぱダメ。



    執筆陣にいないのに出てくる有栖川有栖氏がいちばんおもろい。と思ってたら、当初はいらして途中で抜けられたのね。

    「白秋」の詩が聞こえるのは霧越邸殺人事?
    「ニッキー」「ポーター」など小ネタもおもしろかった。
    他の先生方も、ファンならわかる小ネタがあるんだろうなー。

  • スーパーロボット大戦のような連作小説。とはいえ、探偵役よりもワトスンが集結しているような地味さあり。法月の役回りがヒドすぎる。
    有栖川有栖の突然の退場により、解決編を任された巽さんの苦悩が感じられて面白いです。
    小説としては、リレー連作自体難しいので、あまりクオリティにご期待されないほうが。

  • なんじゃこりゃ~

  • 今一つ

  • これはもしかしたら…ものすごい地雷を踏んでしまったのかもしれない。

    現代日本ミステリ界を代表する錚々たる名探偵キャラが大集結しての「吹雪の山荘」なんて、絶対に死なないと決まってる奴が、死ぬほどいるってことじゃないか! 「吹雪の山荘」ものの醍醐味、次は誰が殺られるか…? サスペンスが半減どころの話じゃない。
    その時点で「あちゃー」なのだが、さらにはリレー形式とか、あげくあとがきに至っては…。
    「書いたのはもう十数年前なので細部は忘れました」by第一走者
    「土壇場で次走者がリタイアしたので2人分書きました」by第五走者
    「窮余のピンチヒッターでしたが、なんとかまとめました」by最終走者
    …ヤバい、これガチなヤツや…!

    もはや言うべきこととてない。ご執筆の各先生には、「お疲れさまでした…」とだけ。
    現代日本ミステリ界を代表する先生がたの底力は伊達ではなく、風呂敷をたたんでいく過程はさすがに苦しいものの、広げる部分は十二分に楽しめた。私はどのシリーズとも本格的にはお付き合いをしていない不勉強な読者なのだが、それですら、各所のくすぐりには「ニヤリ」とさせられた。参加諸氏のファンの方ならなおさらだろう。

    それにしても誰かは知らんが、とんでもない企画を立てたものである。

    2015/2/20〜2/21読了

  • 笠井潔、岩崎正吾、北村薫、若竹七海、法月綸太郎、巽昌章によるリレー形式ミステリー。
    法月綸太郎、若竹七海、それに有栖川有栖が本の中にも登場。
    若竹七海がえらく活発に書かれてて、イメージ違ったのだが、実際活発な方なのだろうか。

    2004年から2005年に雑誌に掲載されたが、書き始めは1990年代前半とのこと。途中、有栖川有栖が脱退、法月綸太郎が2章分書かれたりと難航したことが伺われる。
    (図書館)

  • ミステリーのリレー小説というのは初めてだったので、
    ドキドキしながら読み始めるも、企画倒れという言葉が
    読んでいて頭から離れない状況に。

    笠井 潔、北村 薫、法月 綸太郎の3名は読んだことがあったので
    どんな物語が展開されるのか期待していたのだけど、
    リレー小説の難しさというものがよくわかった。

    リレー小説だと、前段までの章を読み解いて、自分なりの推理を行った上で、
    推理を元に物語を推進・発展していく、という役割が求められるけど、
    キャラの絡みと推理の前段階の状況検討で終わって、後は任せました的な
    章が続くとウンザリしてしまい、興が削がれるのが痛い。

    法月綸太郎パートでようやく物語が推進していき、その辺りは読んでいて
    面白く、リレー小説の醍醐味のようなものを感じたが、
    全体としてチグハグな感じはぬぐいきれなかった。

  • 6人の作家さんのリレーミステリ。

    有栖川さんは辞退したそうです。



    それぞれの作家さんの名物キャラが出てくるそうですが、

    あまり読んだことがない作家さんたちなので

    豪華キャラ共演は楽しめませんでした。



    リレーミステリって、最後の人は大変そうですよね。

    ちょっと無理やり感というか、

    解決に持っていくために話が難しくなりました。

  • 一冊の小説として読むとアレだけど、リレー小説としてよむと、なかなか良かったと思う。割と好き

  • 六人の作家が短編的に一つのミステリーを書き上げた。

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著者プロフィール

作家・評論家。1948年東京生まれ。
79年『バイバイ、エンジェル』でデビュー。98年編著『本格ミステリの現在』で第51回日本推理作家協会賞評論その他の部門を受賞。2003年『オイディプス症候群』と『探偵小説論序論』で第3回本格ミステリ大賞小説部門と評論・研究部門を受賞。主な著作に『哲学者の密室』『例外社会』『例外状態の道化師ジョーカー』他多数。

「2024年 『自伝的革命論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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