仔羊の巣 (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 630
感想 : 121
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012915

作品紹介・あらすじ

僕、坂木司とひきこもりの友人、鳥井真一との間にも、変化の兆しはゆっくりと、だが確実に訪れていた。やがていつの日か、友が開かれた世界に向かって飛び立っていくのではないか、という予感が、僕の心を悩ませる。そんな僕の同僚、吉成から同期の佐久間恭子の様子が最近おかしい、と相談されたり、週に一回、木工教室の講師をするようになったという木村さんからの誘いで、浅草に通うことになった僕たちが、地下鉄の駅で駅員から相談を受けたり、と名探偵・鳥井真一の出番は絶えない。さらには、僕の身辺が俄に騒がしくなり、街で女の子から襲撃されることが相次ぐ。新しく仲間に加わった少年と父親との確執の裏にあるものとともに、鳥井が看破した真実とは…?『青空の卵』で衝撃のデビューを飾った坂木司の第二作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めたシリーズは続けて読もう月間!
    と言うことにしました_φ(・_・

    デビュー作のひきこもり探偵「青空の卵」
    すぐさま第二弾「仔羊の巣」です‼︎

    鳥井の心の扉の変化はと言うと…
    とりあえず開けるけどチェーンは外しませんよ?嫌なら速攻で閉めます!
    前作では完全居留守だったのでちょっとは人との関わりができるようになりました( ̄▽ ̄)

    今回坂木が関わる人達、前作で関わった人達
    坂木作品に無駄な人物は出てこない!
    そして全員キャラも良い!

    タイトルが暗示するように卵が巣に…
    次が最終巻です♪
    鳥井の心を解放することができるのか?
    トラウマになった原因である「優しくないヤツ」が登場するのか?
    さぁ次ですε=εε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘





    • ゆーき本さん
      すごい!虫友さん増殖中なんですね(ノ*°▽°)ノ
      すごい!虫友さん増殖中なんですね(ノ*°▽°)ノ
      2023/06/09
    • みんみんさん
      ゆーき宣教師!後は頼みました\(//∇//)
      ゆーき宣教師!後は頼みました\(//∇//)
      2023/06/09
    • ゆーき本さん
      最善を尽くします( ̄^ ̄ゞ
      最善を尽くします( ̄^ ̄ゞ
      2023/06/09
  • シリーズ2冊目だけ未読だったものをようやく読めた。引きこもり探偵シリーズ。
    今回も日常の些細な謎を解明する。比較的坂木さんの本は好きなのだけれど、今回はあまり内容が入って来なかった。坂木と鳥井の関係も少しベタベタしたものに感じて…。しかし、周りにいる人達は理解ある良い人ばかりで、周りのキャラクターの方が好感が持てる。特に坂木の同期の二人は良いな~。

  • ほっこり。
    坂木司の作品はなぜにこうも心があたたかくなるのか。
    一応はミステリなんだけど、救いようのない悪人がひとりも出てこないのがこの読後感の理由なんだろうな。

    また順番誤った。
    これはデビュー作「青空の卵」続編だったのね。
    でも、十分楽しめる内容。
    この作家の作品は全部読まねばっ!

  • 本を読む楽しみが凝縮されていました。涙腺の弱い私は途中何度も涙が出ました。とても好きなシリーズの2作目なのだけれど、この先読むのがもったいないくらい。

  • 2003年刊。筆者自身が登場人物の名前で出て来る、トリイとの関わりの連作。これが一作目では無いが、ここから読み始めても、それなりには楽しめる。無論、登場人物の詳細や経緯は分からないが。
    「文学作品」を望む人には勧めない。イジメに関連した精神の傷が描かれたものが苦手な人にも余り勧めない。文章が口語に近くこなれて、リズムも良い。心象表現をやたら抽象化して訳が分からなくなるような事も無い。良い意味で普通に読み易くて心地良い。主人公が過剰に善人とか、完璧だったりもしない。小説としての設定が現実から乖離しすぎない感じがする。
    まぁ、軽いミステリー仕立てなので、文句を付けたいと思えばキリが無いとは思うけど。
    登場人物の中に根っからの悪人は出て来ない。その点は非現実的だが、安心して読めるとも言える。

  • 「野生のチェシャ・キャット」
    本当に主役だったのは。
    細かく打ち合わせをして話を進めていったとしても、決定的な言葉を当人に伝えない限りフラグのまま終わってしまうだろ。

    「銀河鉄道を待ちながら」
    ずっと待ち続けていた。
    似たような境遇だったからこそ気になりはしたが、自分よりも幸せな暮らしだと知ってしまったら関係は変わるのだろうな。

    「カキの中のサンタクロース」
    ある日突然敵意を顕に。
    理由があるからこそ話題にすらしなかったのだろうが、もしものことを考えたら本人にしっかり教えておくべきなのでは。

  • ひきこもり探偵 第2弾

    ・野生のチェシャ・キャット
    ・銀河鉄道を待ちながら
    ・カキの中のサンタクロース
    あとがき
    『卵』から『巣』へ はやみねかおる

    坂木の職場同期の旅立ちと別れに隠された思いや、地下鉄のホームにたたずむ中学生の謎、坂木を逆恨みする女子高生など、鳥井が鮮やかな推理と謎解きを披露していく。

    そしてまた新たな仲間が増えていく。


    卵から巣へ、そして鳥へ。

    次作が楽しみ。

  • やっぱり坂木と鳥井さんコンビはいいなぁ。
    前作は大分忘れてしまっていたけど、十分楽しめたし、ほっこりできた。

  • 鳥井と坂木の関係は深い友情らしい…

    もしかしたらとずっと思っていたけど(笑)

    2017.9.12 読了

  • 心地よい推理。
    鳥井と坂木の間柄はもしかして…と思ったけど、深い友情であってよかった。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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