- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488013318
作品紹介・あらすじ
1913年オーストラリアの港に着いたロンドンからの船。すべての乗客が去った後、小さなトランクとともにたったひとり取り残されていた少女。トランクの中には、お伽噺の本が一冊。名前すら語らぬ身元不明のこの少女をオーストラリア人夫婦が引き取り、ネルと名付けて育て上げる。そして21歳の誕生日に、彼女にその事実を告げた。ネルは、その日から過去の虜となった…。時は移り、2005年、オーストラリア、ブリスベンで年老いたネルを看取った孫娘、カサンドラは、ネルが自分にイギリス、コーンウォールにあるコテージを遺してくれたという思いも寄らぬ事実を知らされる。なぜそのコテージはカサンドラに遺されたのか?ネルとはいったい誰だったのか?茨の迷路の先に封印され忘れられた花園のあるコテージはカサンドラに何を語るのか?サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位。Amazon.comベストブック。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
時間軸や視点の移動が多くて、慣れるまで少しかかりました。『秘密の花園』だとか、海外の児童文学を大人向けにした感じで、読んでいると何だか懐かしい匂いがします。確か翻訳ミステリー大賞を受賞されているんですよね、クラシカルな雰囲気たっぷりで、それでいて読みやすい文章で、受賞されたのも納得です。ネルは何故ロンドンから船に乗せられ、オーストラリアに置き去りにされたのか、謎が解ける筈の下巻へこのまま突入します。
-
『秘密の花園』であり『オリヴァー・ツイスト』であり『レベッカ』でもある。オーストラリアで養い親に育てられた身元不明の幼女・ネルの物語とその孫・カサンドラの物語。そして、19世紀末から20世紀初頭にかけて、イギリス・コーンウォールのブラックハースト荘に暮らした人々の物語が、行きつ戻りつ展開していく。豪壮な佇まいの屋敷、荒涼とした冬、崖を吹き渡る風、鬱蒼とした茨の迷路、ゴシックロマン風の叙情豊かな文章。その中で繰り広げられる想像を超えた幾重もの秘密と謎。下巻も楽しみ。
-
血を巡る100年の物語。
表現が童話チックで女の子らしい小説だなぁと思いました。童話が好きなせいか、とても惹きつけられるお話でした。
2005年、1970年代、20世紀初頭と時間系列がごちゃごちゃしていますが、それがさらに謎を深めているような気がします。
ネルはどうして船に乗ってオーストラリアに行ったの?
“お話のおばさま”って?
一族の謎?
読めば読むほどページを捲る手が進む。とてもわくわくしました。
個人的にはイライザが好きです。彼女のような人が身近にいたらとても楽しそう。
下巻も期待! -
翻訳ミステリー大賞第1位。中古本を買ったら、手書きの登場人物相関図がはさまってた。
-
過去、現在のパートが交互に描かれる、仕掛けがあるのが分かるんだけど、はたしてどんな結末なのでしょう~
波止場に一人置き去りにされた、ネル。自分は何者なのか?そして、現在、祖母から相続したカサンドラがブラックハースト荘へ。どんな秘密が隠されているのでしょう・・・・どきどき
イライザのおとぎ話が良いですね!-
日向さん、こんばんは~♪
一体どんな仕掛けがあるんだろうってドキドキしますよね(><)私もイライザのお伽噺が好きでした。まだまだ読んでいたい...日向さん、こんばんは~♪
一体どんな仕掛けがあるんだろうってドキドキしますよね(><)私もイライザのお伽噺が好きでした。まだまだ読んでいたいって思わせてくれますね。花園の中を駆け回る赤毛の少女…何だかもう脳内に映像が広がってしまいます~(笑)2012/05/02 -
nanacoさん、コメントありがとうございます。下巻、読みましたよ~下巻になったらもう面白くて・・・大好きな一冊になりました^^nanacoさん、コメントありがとうございます。下巻、読みましたよ~下巻になったらもう面白くて・・・大好きな一冊になりました^^2012/05/06
-
-
下巻にまとめて書きます。
-
4.08/578
内容(「BOOK」データベースより)
『1913年オーストラリアの港に着いたロンドンからの船。すべての乗客が去った後、小さなトランクとともにたったひとり取り残されていた少女。トランクの中には、お伽噺の本が一冊。名前すら語らぬ身元不明のこの少女をオーストラリア人夫婦が引き取り、ネルと名付けて育て上げる。そして21歳の誕生日に、彼女にその事実を告げた。ネルは、その日から過去の虜となった…。時は移り、2005年、オーストラリア、ブリスベンで年老いたネルを看取った孫娘、カサンドラは、ネルが自分にイギリス、コーンウォールにあるコテージを遺してくれたという思いも寄らぬ事実を知らされる。なぜそのコテージはカサンドラに遺されたのか?ネルとはいったい誰だったのか?茨の迷路の先に封印され忘れられた花園のあるコテージはカサンドラに何を語るのか?サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位。Amazon.comベストブック。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。』
原書名:『The Forgotten Garden』
著者:ケイト・モートン (Kate Morton)
訳者:青木 純子
出版社 : 東京創元社
ハードカバー : 349ページ(上巻) -
4歳のときにオーストラリアの港に一人きりで置き去りにされた少女は、その港で働く男の家に引き取られ、ネルと名付けられた。引き取られた家では実子のように大切に育てられたネル。しかし二十歳を過ぎた誕生日の夜に、父親から本当のことを聞かされ、今までの自分の人生がすべて偽りだったことに愕然とする。そして彼女はそれまでの自分の過去と決別するように、婚約を解消し、家族とも距離を置いた。
自分はいったい誰なのか。
なぜ一人でロンドンからオーストラリア行きの船に乗せられたのだろうか。
手掛かりは、港で発見されたときに持っていた白い小さなトランクの中に入っていた一冊の本。著者はイザベラ・メイクピース。時々蘇る記憶の断片をつなぎ合わせ、ネルは自分の本当の過去を探す。
しかしその願いは叶うことなく、彼女は死んでしまう。その意思を継ぐのが、同居していた孫のカサンドラだ。
以前この作家の『秘密』を読んだが、そのときは母親の過去を長女が追っていく話だった。時代や場所が章ごとに行ったり来たりするので、慣れるまで大変だったが、今回は3代に渡っているので余計にややこしい。しかも従姉妹やら伯母さんやら。。。
というわけで、読むのに非常に時間がかかった。面白くないわけではないのだけれど、一気に読めない。何かが引っかかるというか。