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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
物語は、「私」なる人物の、とある手記についての説明から始まる。 その手記は、14世紀にメルクのアドソなる人物によって書かれたもので、 ラテン語で書かれたそれを、19世紀の人物がフランス語に訳した。 そのフランス語版を手に入れた「私」は、その内容に驚き、 真偽を疑いながらも、イタリア語で出版することにしたという。 手記には、アヴィニョン教皇庁の時代に、北イタリアの某所にある ... 続きを読む »
緻密な幻想世界を構築していく作家の妄想力と想像力。書物の持つエネルギーと知的興奮をたっぷり味わった。
読み終わった自分を褒めたくなるような本。中盤ちょっとダレる所もあるが、いやこれが面白かった。映画版を見て復習しました。
再読。全編にちりばめられた膨大な蘊蓄が一気に集約する解決編が圧巻。それにしても、読むたびに印象が変わるね。10年後くらいにまた読みなおそう♪。
溺死者にしては解せない反応。一昨夜の出来事だ。丸一日水に浸かっていなければここまで膨れあがらない。舌が真黒で、指先にはくすみがあった。何をしているか承知のうえで何かをつかんで口のなかに入れたようだ。食べ物飲み物、それとも笛のような楽器か。どんなに突飛な仮説も排除してはならない。誰かを疑うのではない、何が起こり得たかを知りたいだけだ。
上巻に同じ。
カトリック教会の論争そのものが迷宮。
修道院で起きた事件そのものが象徴。
再読するとまたいろいろ出てきそうなので、そのうちまた読みたいぞ。
面白い事に、今手元で確認してみたら上巻が三十三版なのに対して下巻が二十八版だった。上巻で断念する人がいかに多いかを表してると見た。
推理ものなのか歴史ものなのか、内容の濃さゆえにジャンル分けがよくわからない本だけれど… 「ブンガク」でいいのかなー… でも私のイメージでは、幻想怪奇なんです。 混沌としていて、現実世界に悪魔がいるような、中世の暗さがみっちり描かれていて、恐ろしくも美しい。 下巻にはさらに本筋からそれたような部分も多いのだけど、それは必要な闇であるからよくよく読んでいくと良いと思う。 わたしがこの本を友人... 続きを読む »
難しい! 一度読んだだけでは半分も理解出来ない。この時代の知識がないと苦労する。もう一度最初から読み返そうと思う。
信仰を失うことによる恐怖、という点で一連のドストエフスキーの作品と共通しているように感じた。そんな事したら、免罪符が売れなくなるだろ!ていうあたりで。異端審問の辺りや、哲学対宗教の語りを読むと、ああ現代に生まれて良かったなあ、て思わずほっとするけど、根本的な人間の愚かさって何も変わっていないのかなあとも思った。少しずつでもマシになってきてるのだろうか。
軽いミステリーにありがちなどんな理由にせよ人を殺すのは正しくない、とか真実はひとつ、という決まり文句を軽く超えてしまう奥深いミステリーの部分も魅力的です。
あと文字には意味がわからない事に意味がある、と。凄すぎます。
こんな文書館が現存したらぜひいってみたいなあ。
[16][110817]<k町 ソリッドなマインドマップの描写だけでもお好きな向きには堪らない。それもつまりは観念の具現化と共有のひとつの形態だ。そういえば司馬遼太郎記念館の蔵書展示見に行きたいなー。
「薔薇の名前」(ウンベルト・エーコ:河島英昭 訳)読了。面白かった。「どのような差異があるのでしょうか、神と原初の混沌とのあいだに?神の絶対的全能とその選択の絶対的自由とを肯定するのは、神が存在しないことを証明するのに等しいのではありませんか?」等々。お腹一杯!もう食べられない!
中世、異端、「ヨハネの黙示録」、暗号、アリストテレース、博物誌、記号論、ミステリ……そして何より、読書のあらゆる楽しみが、ここにはある。全世界を熱狂させた、文学史上の事件ともいうべき問題の書。
伊・ストレーガ賞、仏・メディシス賞受賞
上下巻合わせて約1カ月半かかった。物語は行ったり来たりして、途中に関係あるのかないのかわからない描写を挟み、展開する時は一気に展開。
読むことにとても苦労したけど、同時に「あ~、今読書をしているんだ」という変な満足感が得られる。
内容は自分がさしてキリスト教に詳しくないため、わからない部分も多かった。それでも展開にはスリルがあり、引き込まれていく。文書館の謎もミステリの要素をふんだんに使っているけど、時代背景に合わせていて、実はこんなもんか、でもドキドキしちゃったよ、という感覚で楽しめる。読んでいてとても充実した時間を過ごしたと思う。
ミステリとして興味があったからミステリとして読んだものの、その枠に収まらないすごい小説だった…。
ただし、想定してたほどとっつきにくい本ではなかった。
宗教関連の難しい話は所々消化できなかった感があるが、清貧論争の概略は掴めた。
再読にはもっと<豊かな読書経験>を積んでから臨みたいところ。その頃には文庫化されてるといい。
アドソの独特で魅力的な語り口は勿論のこと、中世の修道院の重苦しい雰囲気が味わえて満足。
とにかく長いので、伏線をしばしば忘れていることもあったが、解決編~結末までの緊張感は夢中になって読ませるものがあった。
私のような知識の薄弱な読者には、ウィリアム師とその弟子アドソの、ミステリの記号らしい魅力的な主従が、壮大な物語世界への案内役を務めてくれたことで読み切ることが出来たようなものなので、結末まで辿り着く栄誉を得られたことに彼らに多いに感謝したい。
下巻では、作品中の第四日から第七日が描かれる。第四日にはいよいよ主賓が到着し、ウィリアムの当初の目的でもあった会議が始まる。しかし陰謀渦巻く僧院内部で起こる殺人事件は留まるところを知らない。謎は一層深まるばかりであるが、アドソとウィリアムは一歩ずつ真実へ近づいていく。 下巻で着目すべきは、中盤で行われる異端審問であろう。審問官ベルナール・ギーの気迫に満ちた攻勢と、それを受ける厨房係レミージョ... 続きを読む »
以前、映画を見たことがあって、面白かったんだけど、よくわからなかったところもあり、検証も兼ねてチャレンジ。 舞台は中世北イタリア。 イギリス人修道僧のウィリアムと助手の見習い修道士アドソは、ある僧院を訪れる。 皇帝の密命を帯び、ある重要な会談をこの僧院で開くために。 しかし、彼らを待ち受けていたのは「ヨハネの黙示録」になぞらえて、次々と起こる殺人事件だった。 その秘密は僧院... 続きを読む »

上巻に同じ





