ウィズ・ユー (若槻調査事務所の事件ファイル) (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 59)
- 東京創元社 (2009年12月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017606
作品紹介・あらすじ
閑古鳥が鳴く調査事務所に、ようやく訪れた一人の依頼人。何と、攫われた娘を取り返してほしい、と言う。なぜ警察ではなく調査事務所に?!よくよく聞いてみると、誘拐事件はオンラインゲーム"ウィズ・ユー"の仮想空間内で起きたものだった。背に腹はかえられず、依頼を引き受けた調査員の高原は、ゲーム内の身代金の受け渡し場所を見張るが-。その後、今回の事件は十五年前に起こった、実際の誘拐事件を忠実に模倣していることに気づく高原だが-著者が初めて描く、ポップな私立探偵ミステリ。若槻調査事務所の事件ファイルシリーズ開幕。
感想・レビュー・書評
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またSF・・・と進めたら、大丈夫やった
会話も楽しかったし!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やったことないけど、セカンドライフ思い出した。ちょっと面白いが、題材いまいち。子供はスペンサーシリーズよりアルバートサムスン寄り。続き物があったので読む予定。
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所長は入院中、客はこない。
そんな零細探偵事務所に持ち込まれたのは、一件の誘拐事件。
通常ならば警察に行くものがなぜこちらにきたのかといえば、それがネットゲームの中で起きた事件だったからだった。
というはじまりの話。
最初の方が結構本気でつまらなくて、もう少しで投げ出すところだった。
終わりまで読んだらそれなりに面白かった。
作中のネットゲーム、あのシステムで課金とか、私としては全然興味ないんだが、実際のところどうなんだろうなあ。
なお、無料だったらやるかと言われても、更に首傾げるが。 -
give up
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私立探偵ミステリーですが、まあ、普通に面白かったです。
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タイトルから勝手に短編集と思い込んでいたので、読みながらあれあれ?となってった。仮想世界の中の誘拐劇。親子。
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ネット上の仮想世界で起こった誘拐事件、実は15年前にも同じ手口の誘拐事件が未解決のままになっていて・・・というストーリー。仮想世界の説明が入ったりして、読むのに骨が折れるかなと思ったら、その部分は意外とあっさり。読者の想像にお任せというスタンスは確かにホップな感じで読んでいても肩がこらない。別れたかみさんと子供という主人公のプライベートが事件とラップするあたりのストーリーの転がし方はなかなかうまかった。ただ15年前に何が起こったのかという方にもう少し軸足を置いてもよかったかなという印象。
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「誘拐された娘を助けてほしい」探偵事務所に持ち込まれた依頼はバーチャル世界で起きた事件。これから起こりそうな、ありえないような状況が読むうちに普通に思えてくる。娘といってもデータの集積であり、父親という男は金儲けができるように育成してきたそれを失うのが惜しいだけなのだった。妻との不仲が後か先か、結局のところ実社会に感じる不満を発散しているうちにのめりこんでしまった仮想空間もやはりユートピアではなかった。ミステリの出来はちょっと物足らないが、仮想空間ものとしてはシリーズ化もいいな。
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探偵事務所に舞い込んだ依頼は「誘拐事件」。身代金の受け渡しと誘拐された娘「亜里抄」の奪還。
・・・・勢い込んで話を聞くとオンラインゲーム「ウィズユー」の中での事件だった。調べていくうちに現実で実際に数年前に起きた事件との模倣であると気付き・・
「ポップな私立探偵ミステリ」というコピーがありますが、それなりにシリアスだったように思った。そんなにポップだろうか。というか、別にポップさは感じなかったけどなあ。
全体的にはそんなに悪くなかったんだけど、他の依頼とのからみもあるかと思ったらそんなになかったり、肝心の誘拐事件の真相も・・・まあそれなりだったり・・・
読み終わってみるとあんまり印象に残りにくいというか。。。 -
仮想現実と現実の交差の仕方が面白かった。
しかし、領収書に厳しい経理の美帆嬢が素敵(笑)!