- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017644
感想・レビュー・書評
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連作短編集。
一話目を読み終えて、あまり面白さが理解できず投げ出しそうになってしまった。けれど、最後まで読んで良かった〜。読み進めていくうちにどんどん面白くなり、やめられなくなった。
全編に漂うぼんやりした不穏な空気が好き。
最後のほうで、世界観が大きく揺らぐようなところも(多少豪快すぎる気もしたけれど)楽しめた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山で迷い、無人駅に泊まる羽目に陥った大学生の佐倉と高瀬は、廃屋のような建物に明かりが灯っているのを目撃する。好奇心にかられた高瀬がドアを開けると…。 “日常の謎”を描いた連作短編集全7編。。
日常の謎系は苦手なのだけれど、本作は違った。日常の謎と見せかけておいてどの話も途中からヒネリが入り、飽きさせない。前半の数篇と後半以降の中篇は全く持ち味が違うので面食らうが、どちらもReadability抜群。「無理やりのエピローグ」さえなかったらもっとよかった…と思いつつも、今後に期待を抱かせる作家だ。
(B) -
終盤にかけて「なんじゃこりゃ?」な展開。エピローグで全て台無し。
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「もしかして俺たち―遭難してるのかな」「遭難と決めるのはまだ早い。要は気の持ちようだ」軽い気持ちで登った山で道に迷い、その夜無人駅に泊まる羽目に陥った大学生・佐倉とその友人・高瀬は、廃屋と思い込んでいた駅前の建物“三上理髪店”に深夜明かりが灯っているのを目撃する。好奇心に駆られた高瀬は佐倉が止めるのも聞かず、理髪店のドアを開けてしまう。そこには…第四回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」ほか、子供たちを引率して廃工場を探索することになった佐倉が巻き込まれる、真夏の奇妙な陰謀劇「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」など全七編。“日常の謎”に端を発しながら予期せぬ結末が用意された、不可思議でチャーミングな連作短編集。
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連作短編集,でぐるっと回って元に戻る?という感じ.
すっきりというのとも違うけれど,あえて言えば清潔な感じのするミステリー.見え隠れする人魚の存在が,香りとともに,怪しい不思議な雰囲気を醸し出している. -
図書館で。短編集かな?と思いながら読んでいたらすべての話が繋がってた?不思議なお話でした。
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図書館
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不思議な感じのミステリーだった。
文章もやわらかく、ホッコリする感じだ。