インディアン・サマー騒動記 (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
3.30
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本棚登録 : 188
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017644

感想・レビュー・書評

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  • 連作短編集。
    一話目を読み終えて、あまり面白さが理解できず投げ出しそうになってしまった。けれど、最後まで読んで良かった〜。読み進めていくうちにどんどん面白くなり、やめられなくなった。
    全編に漂うぼんやりした不穏な空気が好き。
    最後のほうで、世界観が大きく揺らぐようなところも(多少豪快すぎる気もしたけれど)楽しめた。

  • 山で迷い、無人駅に泊まる羽目に陥った大学生の佐倉と高瀬は、廃屋のような建物に明かりが灯っているのを目撃する。好奇心にかられた高瀬がドアを開けると…。 “日常の謎”を描いた連作短編集全7編。。

    日常の謎系は苦手なのだけれど、本作は違った。日常の謎と見せかけておいてどの話も途中からヒネリが入り、飽きさせない。前半の数篇と後半以降の中篇は全く持ち味が違うので面食らうが、どちらもReadability抜群。「無理やりのエピローグ」さえなかったらもっとよかった…と思いつつも、今後に期待を抱かせる作家だ。
    (B)

  • 終盤にかけて「なんじゃこりゃ?」な展開。エピローグで全て台無し。

  • ・夜の床屋 ★★★
    良いと聞いて読んだけど、普通だった。

    ・空飛ぶ絨毯 ★★★★★
    面白かった!ファンタジー系の不思議な話かと思ったがミステリー系やった。
    海霧の町とか素敵すぎ。

    ・ドッペルゲンガーを捜しにいこう ★★★★★
    普通に面白かった!さくっと読めるので◎

    ・葡萄荘のミラージュ ★★★★★
    気付いたらこの作品の虜になってた。
    宝探しの話かと思いきや、エピローグまで一気読み。
    むちゃむちゃ面白かった!!

  • 「もしかして俺たち―遭難してるのかな」「遭難と決めるのはまだ早い。要は気の持ちようだ」軽い気持ちで登った山で道に迷い、その夜無人駅に泊まる羽目に陥った大学生・佐倉とその友人・高瀬は、廃屋と思い込んでいた駅前の建物“三上理髪店”に深夜明かりが灯っているのを目撃する。好奇心に駆られた高瀬は佐倉が止めるのも聞かず、理髪店のドアを開けてしまう。そこには…第四回ミステリーズ!新人賞受賞作の「夜の床屋」ほか、子供たちを引率して廃工場を探索することになった佐倉が巻き込まれる、真夏の奇妙な陰謀劇「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」など全七編。“日常の謎”に端を発しながら予期せぬ結末が用意された、不可思議でチャーミングな連作短編集。

  • 連作短編集,でぐるっと回って元に戻る?という感じ.
    すっきりというのとも違うけれど,あえて言えば清潔な感じのするミステリー.見え隠れする人魚の存在が,香りとともに,怪しい不思議な雰囲気を醸し出している.

  • 「葡萄荘のミラージュ Ⅰ」まではよくある“日常の謎系ミステリ”だと思って読んでいたら「葡萄荘のミラージュⅡ」から急にファンタジーが入ってきてビックリ。
    ファンタジーの入ったミステリーも嫌いじゃないけれど、前半の佐倉くんの遭遇する“日常の謎”の方が好みだったかな。

  • 図書館で。短編集かな?と思いながら読んでいたらすべての話が繋がってた?不思議なお話でした。

  • 図書館

  • 不思議な感じのミステリーだった。
    文章もやわらかく、ホッコリする感じだ。

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著者プロフィール

沢村浩輔:2007年、短編「インディアン・サマー騒動記」(「夜の床屋」に改題)で東京創元社主催の第4回ミステリーズ!新人賞を受賞。受賞の前年には「『眠り姫』を売る男」で同賞の最終候補に残る。これら2作を盛り込んだ連作短編集の『インディアン・サマー騒動記』(文庫化にあたり『夜の床屋』に改題)を2011年に刊行しデビュー。寡作ながら、作品が本格ミステリ作家クラブ選の年刊アンソロジー『本格ミステリ09』に採用されるなど、その実力が評価されている。他作品に『北半球の南十字星』『週末探偵』などがある。

「2019年 『時喰監獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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